最終更新:2002/08/16
毎日更新Webサイト管理補助ソフト(仮)r30対応

1:インストール・アップデート

1-1:ファイルの展開

アーカイブ中のファイルを展開し、任意のディレクトリ("C:\Program Files\DPM\"など)に入れて下さい。
最低限"DPM.exe"と"BREGEXP.DLL"、"HTML.ini"、"htmltemplate.html"が同じディレクトリに入っている必要があります。
"index.html"はどこに有ってもかまいませんが、マイドキュメントフォルダ内などにWebサイト用のディレクトリを作成して、そこにおいておくと管理が楽になります。
"mainpage.css"は生成されたHTMLファイルから参照されるスタイルシートファイルです。サンプルのHTMLをそのまま使う場合、生成されたHTMLファイルがアップロードされるディレクトリにアップロードされている必要があります。

1-2:起動〜初期設定

1-2-1:DPM.exeの起動

DPM.exeのアイコンをダブルクリックするなどしてプログラムを起動してください。
ショートカットの作成、ランチャへの登録などは適宜行ってください。

1-2-1:重要な設定

まず最初に最低限必要な設定を行ってください。
FTPの設定は必ず行う必要があります。
ファイルの設定はデフォルトのままでも動作しますが、ファイル管理の効率化のために設定しておくことをお勧めします。

1-3:旧バージョンからのアップデート

通常はDPM.exeを新しい物に上書きするだけです。
readme.txtにアップデートに関する指示が書かれている場合は、それに従ってください。

2:設定

2-1:基本設定

2-1-1:「全般」タブ

ウィンドウ - 終了時に位置を記憶
チェックすると、プログラム終了処理時にウィンドウの位置を記憶し、次回起動時に再現します。
チェックしないと最後に記憶した位置で起動します。
常に同じ位置に開いて欲しい時はチェックを外しておきます。

ウィンドウ - 常に最前面に表示
メインウィンドウを他の最前面でないすべてのウィンドウの上に表示します。
次の自動折りたたみを使えば、ほとんど邪魔にならないので、すばやくアクセスできるようにチェックしておくことをお勧めします。

ウィンドウ - 自動折りたたみ(リサイズ不可)
チェックしておくと、アプリケーションが非アクティブになった時にカレンダーとステータスバーの部分を折りたたみ、タイトルバーとツールバーのみの状態になります。
都合によりサイズ可変ウィンドウでは使用できないので、ウィンドウサイズを調整してからチェックしてください。
なお、ウィンドウサイズを大きくすると、カレンダーに複数の月を表示できます。

カレンダー - []時まで前日とみなす
起動時のカレンダー日付初期化や、「今日の日付にあわせる」処理の際にここで指定した時刻までは前日とみなします。
深夜遅くに更新を行う時などに使用してください。
マイナスの値を指定すると、24-[]時以降は翌日とみなすことが出来ます。
日付が変わってすぐにその日の記事をアップロードしたい場合などに使えます。

2-1-2:「ファイル」タブ

右の"..."と書かれた縦長のボタンを押すとファイル選択ダイアログが現れ、選択したファイル名がエディットボックスに入力されます。
ディレクトリを選択するときにもファイル選択ダイアログが出ますが、ファイル名は無視されるので、どんな文字列でもかまいません。

テキストファイル - 作成先
記事を記述するテキストファイルが作成されるディレクトリを指定します。
マイドキュメント以下などに専用のディレクトリを作成して、他のファイルが混じらないようにしておくことをお勧めします。

HTMLファイル - 作成先
ログのHTMLファイルが作成されるディレクトリを指定します。
Webサイト用のディレクトリ内に専用のディレクトリを作成して指定すると良いでしょう。

HTMLファイル - Top
トップページとして処理されるHTMLファイルを指定します。
ファイル名は何でもかまいません。
これもWebサイト用のディレクトリ内においておくのが良いでしょう。

HTMLファイル - index
ログのHTMLへのリンクが挿入されるHTMLファイルを指定します。
トップページと同じファイルを指定してもかまいません。

画像ファイル - 移動先
ウィンドウにJPEG/PNG/GIF形式の画像ファイルをドロップした際に、このディレクトリにコピーされます。
Webサイトの画像用ディレクトリなどを指定するといいでしょう。

2-1-3:「FTP」タブ

サーバ名
ホスト名(アドレス)を入力します。

ポート
ホストのポート番号を設定します。たいていのFTPサーバは21です。

ユーザー名
ログインユーザ名を入力します。

パスワード
パスワードを入力します。
マスクも暗号化もされないので、悪用される恐れがある場合は注意してください。

HTMLディレクトリ
ログのHTMLファイルをアップロードするディレクトリをフルパスで指定してください。

Topディレクトリ
トップページをアップロードするディレクトリをフルパスで指定してください。

Indexディレクトリ
目次ページをアップロードするディレクトリをフルパスで指定してください。

画像ディレクトリ
ウィンドウにドロップされた画像ファイルをアップロードするディレクトリをフルパスで指定してください。

2-2:DPM.iniを編集する必要のある設定

2-2-1[Search]セクション

検索機能に関する設定です。
必要に応じて下記のキーを追加して下さい。

MaxHistorysCount
検索履歴の最大数です。
デフォルトは16件です。

DefaultCalendar
起動時の検索範囲です。当日からこの日数だけ前までを検索します。
昔の記事を検索することが多い場合は大きくしてください。
指定がない場合は30日になります。

2-2-2:[AdvancedSettings]セクション

変更しなくても動作する項目です。
必要に応じて、手動で[AdvancedSettings]セクションを作成し、キーを追加してください。

StatusBarVisible
StatusBarVisible=0とするとステータスバーが表示されなくなります。
ファイルサイズ表示や内容プレビューが必要ない場合、少しでもウィンドウを小さくしたい場合に使用してください。

TextFileName
作成されるファイル名のフォーマットです。
日付時刻フォーマットとして処理され、ファイル名がつけられます。
管理上の都合や他のソフトからの移行などで、デフォルトの形式以外を使いたい場合に設定してください。
ファイル名として使用できない文字を使わないようにしてください。

TextEditorName
テキストファイルを開くエディタの実行ファイル名です。フルパスで記述してください。

TextEditorParam
テキストエディタに渡される引数です。
「%s」がテキストファイルのファイル名に置換されます。
テキストファイルがパスに半角スペースなどを含むディレクトリにある場合は「TextEditorParam="%s"」とする必要があります。

SearchEditorParam
記事内検索で検索結果をダブルクリックした時のエディターの引数です。
%sがファイル名、%lが行番号(1〜)に置換されます。
行ジャンプパラメータの書式については各テキストエディタのドキュメントを参照してください。

BrowserName
プレビューに使うブラウザの実行ファイル名です。フルパスで指定してください。

BrowserParam
ブラウザに渡す引数です。
「%s」が生成したログのHTMLファイルのファイル名に置換されます。
他のファイルを開きたい場合は直接ファイル名を指定してください。

LinkFormat
カレンダーで選択した日付の記事へのリンクをクリップボードにコピーする機能で使用されるフォーマットです。
日付時刻フォーマットで指定してください。

DropURLFormat
IEのお気に入りなどのインターネットショートカットファイル(拡張子".url")、IEなどのリンクがウィンドウにドロップされた時にクリップボードにコピーされる文字列のフォーマットです。
%URL%がURLに%Name%がタイトル文字列(インターネットショートカットファイルの場合はファイル名)に置換されます。

DropImgFormat
JPEG,PNG,GIF形式の画像ファイルがウィンドウにドロップされた時にクリップボードにコピーされる文字列のフォーマットです。
「%Name%」がファイル名に、「%Width%」が画像の横幅に、「%Height%」が画像の縦幅に置換されます。

DropImgFormatA
JPEG,PNG,GIF形式の画像ファイルがウィンドウにドロップされた時にクリップボードにコピーされる文字列のフォーマットです。
後述のサイズ制限を越える大きな画像がドロップされた時にこちらのフォーマットが使われます。
小さい画像は画像タグで埋め込み、大きい画像はアンカーで開くようにすると言ったことが出来ます。
「%Name%」がファイル名に置換されます。

ImgFileNameFormat
ドロップされた画像をオプションで指定した画像ファイルのディレクトリに改名コピーする際のファイル名のフォーマットです。拡張子は元のファイル名と同じになります。
日付時刻として処理した後、「%Name%」が拡張子を除く元のファイル名に、「%No%」が重複の無いように01から始まる2桁の整数に置換されます。
ファイル名として使用できない文字を使わないようにしてください。
画像ディレクトリに既に同名のファイルがあると%No%の部分を増やしながら空いている名前を探します。
%No%が無いと99まで検索してしまうので処理が遅くなります。
出来るだけ%No%をつけるようにしてください。

MaxImgWidth
DropImgFormatを使用する画像横幅の上限です。ピクセル単位で指定します。
サイトのデザインにもよりますが、最大でも600くらいにした方がいいでしょう。

MaxImgHeight
DropImgFormatを使用する画像縦幅の上限です。ピクセル単位で指定します。

MaxImgFileSize
DropImgFormatを使用するファイルサイズの上限です。バイト単位で指定します。
あまり大きな画像を埋め込むと読み込みに時間がかかるので、小さめにしておいた方がいいでしょう。

3:画面説明

3-1:メイン画面

3-1-1:タイトルバー

通常は読み込んだ設定ファイルの名前部分が表示されます。
何か処理をすると処理の状況が表示されます。

3-1-2:ツールバー

左から「HTML更新処理をしサーバにアップロード」、「HTML更新処理をしブラウザで表示」、「処理したHTMLをサーバにアップロード」、「HTML更新処理のみ」、「検索画面を開く」、「設定画面を開く」。
折りたたまれた状態からでも押すことが出来ます。

3-1-3:カレンダー

ダブルクリックすると選択された日付のテキストファイルを(無ければ作成し)開きます。カレンダー上ならどこでも反応します。「日付をダブルクリック」ではないので注意してください。
上部左右のボタンで前後の月へ移動出来ます。
年の表示をクリックすると年の選択、月の表示をクリックすると月の選択が出来ます。
ホイール付きマウスがある場合、カレンダーにフォーカスがある状態でホイールを回転させることで日付の移動が出来ます。すばやく日付を切り替えながらステータスバーの内容プレビューを利用することが出来ます。
ホイールボタンを押しながらホイールを回転させると月単位での移動になります。

3-1-4:ステータスバー

左にテキストファイルのサイズ(バイト単位)、右にテキストファイルの内容(先頭30バイトまで)を表示します。
テキストの1行目をタイトルにしている場合、記事の概要をファイルを開かずに知ることが出来ます。

3-1-5:右クリックメニュー

カレンダー部分を右クリックするとポップアップメニューが現れ、以下のコマンドが利用できます。
なお、このメニューはアプリケーションキー(右Ctrlキーの左、無い場合も有り)からも呼び出せます。
コンテキストメニュー選択された日付のファイルのコンテキストメニューを表示します。
リンクをコピーあらかじめフォーマットを設定しておくことで、選択された日付の記事へのリンクを作成できます。
「今日」に移動すばやく当日の日付へ移動します。オプションで設定した時刻までは前日とみなします。
画像タグを生成ダイアログから画像ファイルを選択し、ウィンドウにドロップしたときと同じようにタグを生成します。
トップページを開くトップページとして設定されたファイルを設定されたテキストエディタで開きます。
htmltemplate.htmlを開くhtmltemplate.htmlをテキストエディタで開きます。
HTML.iniを開くHTML.iniをテキストエディタで開きます。

3-1-6:キーボードによる操作

ほとんどの操作はキーボードからも行えます。
なお、Altキーを押しながらTabキーを押すことでアプリケーションを切り替えられるので、テキストエディタから本ソフトにキーボードだけでフォーカスを移すことが出来ます。
矢印キーカレンダーの日付を移動します。
[Enter]選択された日付のテキストを開きます。
[F5]FullAutoボタンと同じ動作をします。
[S]検索画面に移ります。
[T]「今日」に移動します。
[C]リンクをコピー
[O]トップページを開く
[M]htmltemplate.htmlを開く
[I]HTML.iniを開く

3-1-7:D&Dによる補助機能

メインウィンドウに特定のファイルやIEなどのリンク、選択部分をドロップすることで、クリップボードにHTMLタグをコピーするなどの補助機能を利用できます。
対応するファイルタイプは、
インターネットショートカット(拡張子".url")
JPEG形式画像(拡張子".jpg"または".jpeg")
PNG形式画像(拡張子".png")
GIF形式画像(拡張子".gif")
です。
リンクのドロップについては、InternetExplorerのHTML表示コントロールからのドロップについてのみ動作確認しています。
リンク、選択部分のドロップはツールバー部分のみ受け付けます。

インターネットショートカットからアンカータグを生成
IEのお気に入りなどで利用されるインターネットショートカット形式のファイルをドロップすると、ファイル名とURL情報からアンカータグを生成します。
この機能を利用するためには、あらかじめDPM.iniを編集して書式を設定しておく必要があります。
インターネットショートカットは、IEのエクスプローラバーなどからドロップできるほか、Donut系ブラウザなど一部のタブブラウザのタブからもドロップ出来ます。
IEのリンク部分をドロップすることも可能です。

画像ファイルからイメージタグを生成し、ファイルをアップロード
対応する形式の画像ファイルをドロップすると、あらかじめDPM.iniで設定しておいた書式でタグを生成し、ファイルを指定の書式で指定のディレクトリにコピーした上、HTMLをアップロードする際に一緒にアップロードします。
アップロードをせずにいったん終了してしまうとアップロードされないので注意してください。
生成されるタグは、画像の寸法やファイルサイズの上限を指定して、大きい場合と小さい場合と2通り指定できます。
大きい画像はアンカーで開くようにすると、ページ読み込みに時間がかかり過ぎないようになります。

IEの選択部分をドロップして引用文を生成
IEの表示部分でマウスドラッグにより選択した部分をドロップすると、HTML.iniで設定された書式に従い引用文を作成し、クリップボードにコピーします。
他人の著作物を引用する場合は、著作権法の規定により、引用元を明記するなどの義務が発生します。
なお、本ソフトを利用して引用を行った結果発生したいかなる問題についても、ソフト作者は一切責任を負いません。

3-3:検索画面

3-2-1:画面説明


(1) 検索パターン入力部
ここに検索したいキーワードや正規表現を入力してください。
Enterキーを押すことで検索を開始します。
右側の▼を押すと、以前に検索したパターンの一覧がドロップダウンし、選択するとそのパターンが入力された状態になります。

(2) 検索ボタン
このボタンをクリックすることでも検索を開始することが出来ます。

(3) 範囲指定
この2つの日付の範囲内の記事を検索します。
直接入力することも右側の▼を押してカレンダーから選ぶことも出来ます。
どちらが未来でもかまいません。

(4) 検索結果一覧
ここに検索条件に一致した文字列が一覧表示されます。
左から、「日付|行|一致した文字列」となっています。
ダブルクリックするとそのファイルを開きます。
あらかじめ設定しておけばその行にカーソルが合わさった状態で開くことも可能です。
右クリックすると、その日付の記事へのリンクをクリップボードにコピーします。過去ログの或る記事にリンクしたいけど日付を忘れてしまったときに便利です。
フォーカスが一覧にあるときにEnterキーを押すことでも選択されたファイルを開けます。

(5) リストクリアボタン
このボタンをクリックすると検索結果一覧が空になります。

(6) 各種設定
.*補完チェックしておくと検索パターンの前後に「改行を除く任意の文字列」を表す「.*」を付加して検索します。
結果一覧に検索パターンの前後の文字列も表示されるようになるので、通常はチェックしておきます。
k2バイト文字を考慮して検索する正規表現オプションです。通常はチェックしておくといいでしょう。
m対象文字列を行ごとに検索する正規表現オプションです。"^"(先頭にマッチ)、"$"(末尾にマッチ)の動作に影響します。
i半角アルファベットの大文字と小文字を区別しないで検索する正規表現オプションです。
検索時にリストクリア検索する前に検索結果一覧をクリアします。

3-2-2:キーボードによる操作

Tab、Shift+Tabで各コントロール間をフォーカスが移動します。
スペースキーでチェックボックスのON/OFFの切り替えが出来ます。

4:テンプレート

4-1:HTML.ini

このファイルでは、HTML生成の動作などを指定します。 テキストエディタで編集してください。

4-1-1:[Index]セクション

過去ログへのリンクの書式と並び順です。

Order
アンカーの追加位置です。
0を指定するとマーカーの後ろ、1なら前に追加されます。
0なら上にいくほど新しく、1なら下に行くほど新しくなります。

Format
アンカーの書式です。
ログを生成し終わった時点での日付で日付時刻フォーマットとして処理されます。
年と月のみ使用するようにしてください。
ファイル名部分はFileNameFormatで指定したものと同じにしてください。

4-1-2:[Top]セクション

LastUpdateFormat
最終更新日時の日付時刻フォーマットです。
処理する瞬間の時間で日付時刻フォーマットとして処理します。

4-1-3:[HTML]セクション

Order
ログの日付の並び順です。
0なら一番上が月末、1なら一番上が一日になります。

FileNameFormat
作成されるファイル名の書式です。
ログを生成し終わった時点での日付で日付時刻フォーマットとして処理されます。
ファイル名として使用できない文字を使わないようにしてください。

SpecialLines
DiaryTextで削除される行数です。
テキストファイルからここで指定した行数まで削除したものがDiaryTextとして用いられます。
DiaryTextLine1などで使用した分を表示しないため等に使用してください。

4-1-4:[Replace]セクション

記事本文にかけられる正規表現置換です。
検索するパターン"S*"(S1,S2,,,)と置換後の文字列"R*"(R1,R2,,,)を組にして指定してください。
置換オプションはデフォルトではg(全て置換),k(2バイト文字を考慮),m(複数行として扱う),i(大文字小文字の違いを無視)のうち"gki"が指定されていますが、"O*"(O1,O2,,,)で任意に指定することが出来ます。
サンプルの物では、改行に改行タグを付加する置換を行っています。

4-1-5:[DiaryDateFormat]セクション

HTML内で使用される日付時刻の置換マーカーとフォーマットの組です。
処理されている日付の午前0時丁度として日付時刻フォーマットで処理されます。
「マーカー名=フォーマット」のようにして列挙してください。

4-1-6:[MonthDateFormat]セクション

ログで使用される月の日付時刻の置換マーカーとフォーマットの組です。
処理開始時のカレンダーの日付で日付時刻フォーマットとして処理し置換されます。
「マーカー名=フォーマット」のようにして列挙してください。

4-1-7:[DropHTML]セクション

IEの選択部分をドロップした時に生成される引用文の書式を指定します。

Format
正規表現置換をかける前の書式です。
以下のものが置換されます。
置換前置換後
%SourceURL%コピー元URL(例:http://aaa.com/bbb/ccc/ddd.html)
%Host%ホスト名(例:aaa.com)
%DirPath%ファイルのディレクトリ(例:/bbb/ccc)
%FileName%ファイル名(例:ddd.html)
%Title%HTMLより抽出されたタイトル(<title>〜</title>の間)
%HTML%HTMLデータ全体(<html>から)
%SelHTML%選択されたHTML

S*,R*,O*
Formatで指定した書式で生成された文字列にかけられる正規表現置換です。
書き方は[Replace]セクションのものと同様です。
置換後の文字列(R*)でも%SourceURL%、%Host%、%DirPath%、%FileName%を使用することが可能です。
サンプルでは、

の処理を行っています。

4-2:トップページ

トップページとして使用するファイルを編集するときは、必ずテキストエディタを使用してください。
一部のWYSIWYGタイプのWebページ作成ソフトで編集すると、改行の位置が勝手に変更されてしまい、制御用のタグが機能しなくなる場合があります。

置換マーカーの書式は
<!--マーカー名-->任意の文字列(通常は前回の内容)<!--/マーカー名-->
で、「任意の文字列」の部分が置換されます。

以下はマーカー名の説明です。

HTML.iniの[DiaryDateFormat]にある日付フォーマット
 カレンダーの日付で日付時刻フォーマットとして処理し、置換します。

DiaryTextLine* (*は1以上の整数)
 カレンダーの日付の日の記事の*行目に置換されます。

DiaryText
 カレンダーの日付の日の日記本文からHTML.iniで指定した行数削除して[Replace]セクションで指定した正規表現置換をかけたものに置換されます。
この部分は、一回日付を移動するまでの間で1つしか置換されません。

LastUpdate
 処理時の日付時刻をHTML.iniで指定したフォーマットで処理して置換します。

日付移動のためのタグには以下のものがあります。
<!--Prev--> 前日に戻ります
<!--Next--> 翌日に進みます
テキストファイルがない場合、最大で当日〜一ヶ月前の範囲で移動します。
範囲を超えている場合は1日だけ移動します。
それでもテキストファイルがない場合は、空の文字列をテキストファイルの代わりに使用します。

4-3:htmltemplate.html

htmltemplate.htmlを編集するときは、必ずテキストエディタを使用してください。
一部のWYSIWYGタイプのWebページ作成ソフトで編集すると、改行の位置が勝手に変更されてしまい、制御用のタグが機能しなくなる場合があります。

<!--repeat-->
という行が出ると
<!--/repeat-->
という業までを読み込んで、各日付ごとに処理したものと置き換えます。

置換マーカーの書式は
%マーカー名%
で、その部分が丸ごと置き換えられます。

HTML.iniの[MonthDateFormat]にある日付フォーマット名
ログの処理が始まった時のカレンダーの日付として処理されます。
マーカー名の前にPrev、Nextをつけるとそれぞれ前月、来月として処理されます。
このマーカーのみ、繰り返し部分以外でも有効です。

HTML.iniの[DiaryDateFormat]にある日付フォーマット
 カレンダーの日付で日付時刻フォーマットとして処理し、置換します。

DiaryTextLine* (*は1以上の整数)
 カレンダーの日付の日の記事の*行目に置換されます。

DiaryText
 カレンダーの日付の日の日記本文からHTML.iniで指定した行数削除して[Replace]セクションで指定した正規表現置換をかけたものに置換されます。

4-4:目次ページ

<!--AddNewLinkHere-->
という行の前か後ろに新しいアンカーが追加されます。
アンカーが追加されるのはログファイルを新規作成したときだけなので注意してください。

5:上級テクニック

5-1:WSHからの操作

このソフトはタイトルバーに処理状況を表示し、ある程度キーボードで操作が可能な為、Windows Script Host 2.0以降のSendKeysメソッドとAppActivateメソッドを使用することにより、ある程度の自動処理が出来るようになります。
以下は、複数のサイトにアップロードしたい場合などに2つ目以降の更新処理を自動化するスクリプトです。
拡張子を".js"として保存し、ダブルクリックなどで実行します。

WS = WScript.CreateObject("WScript.Shell");
WS.Run("C:\\applications\\Webサイト管理\\DPM\\DPM.exe");
WScript.Sleep(500);
WS.SendKeys("{F5}");
for (i=0;i<200;i++){
    WScript.Sleep(100);
    if (WS.AppActivate("アップロード終了")){
        WS.SendKeys("%{F4}");
        break;
    }
}

DPM.EXEを起動して、F5キーを送信しフルオート実行させた後、"アップロード終了"のタイトルを持つウィンドウが見つかるまで最大20秒待ってAlt+F4を送信して終了させます。数値は環境などに応じて適宜変更して下さい。

5-2:複数設定の併用

本ソフトは通常、実行ファイルと同じディレクトリにある設定ファイルを参照しますが、実行時引数にiniファイル名を渡すと、そのiniファイルの有るディレクトリの設定ファイルを使用します。
その際、タイトルバーに表示される文字列が読み込んだiniファイルの名前になるので、どの設定を使用しているのか見分けることが出来ます。
送るiniファイルはDPM.iniをコピーするなどして作成してください。
同じディレクトリに"htmltemplate.html"と"HTML.ini"がある必要があります。

5-3:翌月のページへのリンクでリンク切れが起こる問題の対処法

"htmltemplate.html"で<a href="%NextFileName%">次の月→</a>等として次の月へのリンクをつけるようにすると、最新のページでまだ存在しないページへのリンクが作成されてしまいます。
しかし、まだその月の記事が存在しない旨を書いたページを作成しておくと、その月を実際に処理した際に、新規作成ではないので、インデックスページにリンクが追加されません。
そんな時は、サーバ上にだけそのようなページを置いておき、ローカルには置かないようにすると、新しい月のページを生成する時にインデックスに追加しつつ、最新の月のページで「次の月へ」をクリックした時そのページはまだ無い旨を書いたページが表示されるようになります。

6:参考資料

6-1:正規表現

6-1-1:リファレンス

このソフトで使用されている正規表現ライブラリ「BREGEXP.DLL」はPerl5とほぼ同様の正規表現を利用できます。
\ 次のメタ文字をクォートする(取り消す)
^ 行の最初にマッチする
. (改行以外の) すべての文字にマッチする
$ 行の終わりにマッチする
| 選択
()グループ化
[]文字クラス
メタ文字の他に、「/」も区切り文字として使用しているため、\/とクォートしないといけません。
とりあえず半角記号は全部クォートするようにしておけば問題ないでしょう。
\w単語」の構成文字 (英数字と "_") にマッチ
\W単語の構成文字以外にマッチ
\s空白文字にマッチ
\S空白文字以外にマッチ
\d数字にマッチ
\D数字以外にマッチ
\b単語の境界にマッチ
\B単語の境界以外にマッチ
\A文字列の最初にのみマッチ
\Z文字列の最後にのみマッチ
\tタブ
\n改行
\r復帰
\f改ページ
\aアラーム (ベル)
\eエスケープ
\0338 進数で表した文字
\x1b16 進数で表した文字
\c[コントロール文字
通常のテキストファイルを検索する上でよく使うのは\w,\s,\dあたりです。大文字にすると「以外」を表すようになります。
通常、Windowsで扱われるテキストファイルの改行はCR+LFですので、\r\nと表します。

直前の文字(メタ文字、文字クラス、グループ)の数量子:
* 0 回以上にマッチ
+ 1 回以上にマッチ
? 1 回または 0 回にマッチ
{n} ちょうど n 回にマッチ
{n,} n 回以上にマッチ
{n,m} n 回以上 m 回以下にマッチ
*などに続き?を入れると(例:*?)最短一致となり、一番最初に出てくる次のパターンの直前までのマッチになります。
通常は最長一致で、一番最後に出てくる次のパターンの直前までのマッチになります。

6-1-2:よく使う表現

.* 改行を除く任意の文字列。
(aaa|)aaaもしくは何もなし。(例:jp(e|)g→jpgまたはjpegにマッチ)
(.|\r|\n)*改行を含む任意の文字列

6-1-3:置換の際の文字クラス参照

置換の際にはマッチした文字列を参照して置換後の文字列に組み込むことが出来ます。
マッチした文字列は$0,$1,$2,$3...$9と表し、$0はマッチした文字列全体に、$1〜$9は()で囲んだ部分になります。

6-2:日付時刻フォーマット

c グローバル変数 ShortDateFormat で指定された形式の日付の後に,グローバル変数 LongTimeFormat で指定された形式の時刻が続く。日付時刻値が午前 0 時ちょうどを示す場合は時刻は表示されない
d 日を先頭のゼロなしで表示する(1 〜 31)
dd 日を先頭のゼロ付きで表示する(01 〜 31)
ddd グローバル変数 ShortDayNames で指定された文字列を使って曜日を省略形(日〜土)で表示する
dddd グローバル変数 LongDayNames で指定された文字列を使って曜日を完全形(日曜日〜土曜日)で表示する
ddddd グローバル変数 ShortDateFormat で指定された形式で日付を表示する
dddddd グローバル変数 LongDateFormat で指定された形式で日付を表示する
e 年を現在の年号を使って先頭のゼロなしで表示する(日本語,韓国語,および繁体字中国語の場合のみ)
ee 年を現在の年号を使って先頭のゼロ付きで表示する(日本語,韓国語,および繁体字中国語の場合のみ)
g 年号を省略形で表示する(日本語と繁体字中国語の場合のみ)
gg 年号を完全形で表示する(日本語と繁体字中国語の場合のみ)
m 月を先頭のゼロなしで表示する(1 〜 12)。h 指定子または hh 指定子の直後に m 指定子を指定すると,月ではなく分が表示される
mm 月を先頭のゼロ付きで表示する(01 〜 12)。h 指定子または hh 指定子の直後に mm 指定子を指定すると,月ではなく分が表示される
mmm グローバル変数 ShortMonthNames で指定された文字列を使って月を省略形(1 〜 12)で表示する
mmmm グローバル変数 LongMonthNames で指定された文字列を使って月を完全形(1 月〜 12 月)で表示する
yy 年を 2 桁の数字(00 〜 99)で表示する
yyyy 年を 4 桁の数字(0000 〜 9999)で表示する
h 時を先頭のゼロなしで表示する(0 〜 23)
hh 時を先頭のゼロ付きで表示する(00 〜 23)
n 分を先頭のゼロなしで表示する(0 〜 59)
nn 分を先頭のゼロ付きで表示する(00 〜 59)
s 秒を先頭のゼロなしで表示する(0 〜 59)
ss 秒を先頭のゼロ付きで表示する(00 〜 59)
z ミリ秒を先頭のゼロなしで表示する(0 〜 999)
zzz ミリ秒を先頭のゼロ付きで表示する(000 〜 999)
t グローバル変数 ShortTimeFormat で指定された形式で時刻を表示する
tt グローバル変数 LongTimeFormat で指定された形式で時刻を表示する
am/pm 先行する h 指定子または hh 指定子に 12 時間形式の時刻値を使い,正午以前の時間には am を,正午以降の時間には pm を表示する。am/pm 指定子には,大文字,小文字,大文字と小文字の両方が使え,指定のとおりに結果が表示される
a/p 先行する h 指定子または hh 指定子に 12 時間形式の時刻値を使い,正午以前の時間には a を,正午以降の時間には p を表示する。a/p 指定子には,大文字,小文字,大文字と小文字の両方が使え,指定のとおりに結果が表示される
ampm 先行する h 指定子または hh 指定子に 12 時間形式の時刻値を使い,正午以前の時間にはグローバル変数 TimeAMString の値を,正午以降の時間にはグローバル変数 TimePMString の値を表示する
/ グローバル変数 DateSeparator で指定された日付区切り文字を表示する
: グローバル変数 TimeSeparator で指定された時刻区切り文字を表示する
'xx'/"xx"単引用符または二重引用符で囲まれた文字はそのまま表示され,形式には影響を与えない

6-3:参考サイト

本ソフトを使用する際に参考になるサイトを紹介します。

とほほのWWW入門
HTML,CSS,CGIなど、Web制作に必要なさまざまな技術の解説がそろっています。
どのような記事があるか一通り見ておいて、知りたいことがあったらとりあえずここを見てみるようにするといいでしょう。

web制作管理@2ch掲示板
HTMLやCSS、Flashなど、Webサイト制作に関する話題を扱っている掲示板です。
匿名のため、気軽に書き込めますが、いいかげんな情報も多くあります。
質問するのは、注意書きをよく読み、すでに同じ質問がないかよく調べてからにしましょう。