リチウムイオンバッテリーのセル交換
中古でソーテックのノートパソコンWM333を購入したのですが、バッテリーが完全に劣化していて、
何度充電してもバッテリーの残容量が0パーセントのままです。それどころかタイミングによっては
バッテリーを認識せずにバッテリーが付いていない表示になる事もあります。
いろいろ調べてみると、中のバッテリーセルを新品に交換してくれる業者もありますが¥13,000
から¥18,000程度とかなり高額です。
ならば何とか自分で安く交換出来ないものか調べてみると‥
ノートパソコンのリチウムイオンバッテリーにはマイコンが入っていて充電や放電の回数や状態をモニタ
していてデーターをパソコンとやり取りしているそうです。マイコンが完全に寿命と判断したバッテリー
セルを交換してもそれを知らないマイコンが充電してくれるかどうか不安です。
どうせ使えないバッテリーなので思い切ってバッテリーセルを交換してみる事にしました。
交換するバッテリーセルは‥   ありました!
以前オークションでソーテックのノートパソコンWV2150Cの中古キーボードを買った時バッテリー
も付けてもらいました。電圧は14.4V 4000mAなので中のバッテリーセルは3.6V2000mA
のセルを2個並列にしたものが4セット直列になっていると思われます。(2パラ4チョク)
交換する方は10.8V 4000mAなので、2個並列のものが3セット必要です。
1セット余る予定です。

さっそく 交換してみます。

※バッテリーセルのショートや変形には注意してください。
 リチウムバッテリーは破裂する危険があります。
WV2150Cのバッテリー
ここからセルを取り出します。
ケースの接続部分に沿って金ノコの歯で削って
ミゾを付けます。
1mmくらいの深さでミゾが出来たら。マイナス
ドライバーでこじてケースを開きます。
(ミゾは全周無くても出来る所だけでOKです)
ケースを開けたところ。
予想通り 2個並列が4
セット直列になっていま
した。
(下の2個も電気的には
並列になっています)
セルは標準的な18650
のタイプです。
直径18mmの長さ65mm

バッテリーセルは両面テープ
でケースに貼り付いている
ので取り出すときはドライ
バーなどで剥がします。
凹ませないように注意。
WM333のバッテリー
こいつの中身を交換します。
ミゾにマイナスドライバーを入れケースをこじ
けます。
金ノコの歯でケースの接続部にミゾを付けます。
ちょっと苦労しましたが何とかケース
を開けました。
こちらも予想通り2個並列が3個直列
になっています。
こちらのセルも18650のタイプ。
電圧を測ってみると 4.93Vしかあり
ません。
定格10.8Vの半分もありません。
やはり寿命のようです。
上のバッテリーから6個の
セルを外して、下のバッテリー
のセルを交換します。
交換を終えたバッテリー
とりあえずケースに入れ、
セロテープで固定してパソコン
に取り付け充電してみます。
どうでしょうか!
1分‥2分‥ 電源メーターが
バッテリー残2パーセントに
なりました。
やりました! 感激!
交換前は充電しても0パーセント
バッテリーにはバツマークが付いて
います。
交換後
充電を始めました。
その後3時間10分で充電完了。
100パーセントまで充電出来ました。
1時間25分のバッテリー駆動(放置)で7パー
セントに低下しましたが中古のバッテリーセル
にしては十分な結果です。