「ミュシャツタ」の作り方
 現在でも多くの絵描きに大きな影響を与え続けている、アールヌーヴォーの巨匠アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)。
 彼の描く絵の中で「真似したくなるもの」のひとつが、絡み合って縁取りされたツタ。
 これがあるだけでミュシャ感あふるるデザインとなります。
 是非描きたいものですが、なかなか難しい。

 で、私、このツタを Adobe Illustrator を使って簡単に描く方法を見つけました。
 これがその方法を使って10分程度で描いたツタです。

 如何でしょう?
 バランスはもう少し練る必要がありますが、「ミュシャ感」は十分出ているかと思います。



 では早速描いてみましょう。
 尚私の使用している Illustrator は8.0です。
 バージョンによっては、多少表示が違うかも知れませんが、その際は良きに計らってください。
 まずは、ツタを1本描きます。

 ベジェ曲線に自身がある人はパスツールで、それ以外の人はスパイラルツールを使いましょう。
 (この時点で塗りつぶしは無し、線は好きな色に)


 次に、先程描いたツタをコピーし、拡大縮小や回転、リフレクト、ダイレクト選択ツールなどを駆使して、絡み合ったツタを作ります。
 ここがセンスの見せ所ですね。




 さて、次はこのツタの太さを変えます。
 完成図をイメージしながら太さを決めます。なお線の先は丸くしておいた方がよいでしょう。





 あとは、機械的な作業です。
 まず、パスのアウトラインを取ります。






 次にパスファインダから合成-合体を選びます。





 あとは塗りつぶしを無しにして、線に色を付ければ完成。

簡単簡単。



 さらにパスファインダの合成-合体などを使い、枠に仕上げたのがこちら。



 ああ、ミュシャだわミュシャだわミュシャだわ。



 こんなに簡単にミュシャツタが描けて、誰が嬉しいって、私が一番嬉しいのです。
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