7 雛型

7.1 雛型とは何ですか?

雛型は単に他のページで編集を始めるのに再使用することができる(レターヘッドのような)いくつかの内容を含むページです。雛型を使用する際には変更しないで、幾度も繰り返し使用することができます。最も簡単な雛型はたぶんサイト全体にわたって使用するスタイルシートにリンクされた、白紙のページです。より一般的であるのは、バナーやおそらく全てのページで見られるメニューを持っているページです。最終的には、サイト内のページ全てまたは多くで使用される完全なページレイアウトで、個別にカスタム設計した領域を含みます。
雛型は2つの部分 – 固定部分、すなわち全てのページで同じにする「鋳型」と、変化する編集可能な部分 – をもつと考えられます。
KompoZer は2つの種類の編集可能な部分を認識します。それはブロックと文章（訳注：原文は"flow"。以下"flow of text"も同訳語とします）です。ブロックの項目は、他でいうhtmlブロックのようなもので、段落のような項目かdivs(いくつかのブロックを含むかもしれません)から構成されているでしょう。ブロックは繰り返し作ることができるでしょう、それゆえ必要なら、数個の同様の項目を加えることができるでしょう。文章の項目は段落を特定の必要性に適合させるように他のブロックの項目の中に含まれるでしょう。「この件を研究するのに時間をかけてくれてありがとう、Mr.Cooke」などと。（訳注：文章なので、前後のレイアウトに依存するということ？）ブロック項目は通常のブロックの規則に従って、浮動表示はその含んでいるブロックに従って書式化されるでしょう。

7.2 新しい雛型を作成する

Initial page layout with boilerplate text 雛型は他のいかなるページのようにKompoZerを使って用意、編集させます。
雛型を作成するには：

ファイル > 新規作成をクリックし、「雛型（内容は空白）」を選んで「作成」を押してください。
注意： 全ての雛型は暫定HTML文書型で作成されます。
雛型をベースにした全てのページに表示される何らかの内容を追加してください。
通常の方法でこれに書式付けをしてください。
書式付けにスタイルシートを基とするなら、Section 4.2.4.に詳しく記載されているように通常の方法でこれを用意してください。
注意： これをうまくやるためには、雛型を最初に保存しなければなりません。
編集可能にするべき領域を追加します。

これらにダミーの文字で満たしてください。そうすると、それは（訳注：ダミーの文字ですから）意味を持たないけれども、完全なページレイアウトが達成されます。これに書式付けをしてください。

注意： 有用なダミーテキストは、http://www.lipsum.com/で見つけられます。

注意： ページレイアウトを見るには他の方法もありますが、ここで記述した方法が簡単で信頼できます。

最初の図は、ここで書いたように用意したページを示しています。

7.3 雛型を保存する

雛型を保存するには

ファイル > 保存またはファイル > 名前を付けて保存をクリックします。

ファイルの種類（拡張子）は「mzt」が自動的に選択されます。

7.4 ページから雛型を作成する

すでに存在している文書を雛型に変換できます。

書式 > ページのタイトルとプロパティをクリックします。
「このページを『雛型』として用いる」のボックスにチェックを入れます。
OK をクリックします。
ファイル > 名前を付けて保存をクリックします。ファイルの種類「HTMLの雛型」が完備されるでしょう。
名前をつけて、ファイルを普通に保存します。

7.5 雛型を詳しく設定する

ページの内容 - 編集可能な鋳型や例 - はすでに設定され、書式がつけられているはずです。
Page with editable areas added 編集可能なブロックを作るには：

編集可能にしたいそれぞれのブロックを順に選択してください。
HTMLタグ編集モードで、タグをクリックすることにより、そのブロックを選択してください。
ステータスバーの対応する強調されたタグを右クリックしてください。
雛型 > 編集可能とするをクリックします。
「編集可能部分の挿入」ウィンドウで、そのブロックに見分けのつく名前をつけてください。そして必要なら、オプションのボックスにチェックを入れます。

注意： オプション「この部分は無くても構わない」はページが使用中の時に簡単に削除できます。「この部分は再使用可能(repeatable)」はすばやくコピーを作ることができます。「この領域は移動可能」は領域を移動可能なレイヤーに変換します。(Section 3.10 参照).

警告： Nvu 1.0ではこのオプションは無効です。

6. OKをクリックします。

編集可能な文章の選択をするには：

順々に、編集可能にしたいテキストの部分を（反転色にして）選択します。
挿入 > 雛型 > 編集可能部分の追加をクリックします。
「編集可能部分の挿入」ウィンドウで、そのブロックに見分けのつく名前をつけてください。
オプション「文章」をチェックしたままにします。
上に記述したように、必要なら、オプションのボックスにチェックを入れます。

注意： オプション「この領域は移動可能」は文章の領域では不適切です。

6. OKをクリックします。

作業が終了したら、Section 7.3 で記述したように雛型を保存します。

（上の）２番目の図はこの段階での雛型を示しています。それには、１つの再使用可能でないブロック項目 - "Program name," ２つの再使用可能でない文章の項目 - "Date and Language," ２つの再使用可能な文章の項目 - "Changed areas and Other languages"があり、これら２つは選択可能な項目です。

7.6 雛型を使う

最初に雛型を基にしてページを作るには、雛型自身が保存され、閉じられていることを確認してください。– ページは開いている雛型を基にはできません。

注意： KompoZerが作成する全ての雛型を基にしたページは、暫定の文書型を使ったHTML文書として作成されます。雛型からはXHTML文書や厳密な文書型を作成することはできません。

ページを作成するには

ファイル > 新規作成の雛型に基づいた文書、およびファイルを選択をクリックします。
雛型を選択します(雛型は、ファイルの種類は「mzt」であることに注意してください)。
「作成」をクリックします。

見えているページは次のことを示しています。

鋳型の項目
色の付いたタブの中の編集可能な領域に対するラベル
囲んでいる編集可能なボックスの中のサンプルテキスト（ラベルと同じです）

ページを使うには

警告 - Nvu 1.0では、再使用可能な項目のテキストがこの段階では編集することができません。しかしながら、後で編集できるようにするにはコピーを作ればよいです。

順に、それぞれの編集可能な領域をクリックします。
サンプルテキストを選択、削除し、新しい文章に置き換えます。
2a もし、編集可能な領域が再使用可能なら、ラベルの中に小さな四角が現れます。マウスを重ねると赤くなり、クリックすればコピーを作ります。コピーは削除ボタンとして働く小さな四角をもっています。（上の）3番目の図は一つの文章の項目(the Changed areas)が１度コピーされた雛型を示しています。最初の３つの項目はテキストが置き換えられています。
2b もし、領域が「無くても構わない」なら、×のついた小さい丸がラベルの中に現れます。マウスを重ねると赤くなり、クリックすれば削除されます。同じ図の'Other languages'がこれを示しています。すでに述べた制限のために、全ての編集可能な領域の中を満たすことはできないでしょう。
全ての編集可能なボックスが満たされたとき、編集 > 雛型と区別するをクリックして雛型からページを引き離します。すると、そのページが最終の外観と思われます。
ページを普通の方法で保存します。最後の図が最終的なページを示しています。これまで編集できなかった領域も、入力完了されます。