第3・第4水準漢字の扱い方
「Unicode」編

 

 

Windows 95」「Mac OS ~9.x」「一部の Unix」のような古いPC環境では、素の状態(PCを購入したまま)であれば第3・第4水準漢字などを含むフォント(※)は入っていません

※ Mac OS 8.5~9.xの場合には、OSのCD-ROMなどから別途追加インストールする必要があります

第3・第4水準漢字などを含むフォントが入っていない古い環境では、第3・第4水準漢字などは文字抜け (半角の空白などに置き換わる)してしまうので読解不能な文章となってしまいます

「第1・第2水準実装外漢字」をネット上で扱う場合 には、該当文字の後ろにふりがなを振るなどの配慮を必ずして下さい

 

しかし、上記のような古いPC環境であっても、Microsoft や Apple Computer などが Unicodeにおける第3・第4水準漢字などを含むフォント(※1)を無償配布していますので、それらをダウンロードしてくる(※2)事で、第1・第2 水準実装外漢字が扱えるようになります

※1 第3・第4水準漢字だけではなく、世界中の主要言語の文字の包括した数万文字の文字集合を実装していますので、最新のPC環 境を使用している方も、ぜひダウンロードしておきましょう

※2 「Unicode ~3.1 UCS 文字集合対応フォント」の入手方法についてはこちらのページをご覧下さい

 

 

■ Unicode の種類について

 

現在、おおまかに分類して4種類(と、その亜種が数種類)が制定されていますが、一般的に広く使用されている Unicodeエンコード方式は2種類だけです

 

  • 主にネットワーク上で扱われているエンコード方式は、

「UTF-7」(7bit 可変長code)

「Unicode ~2.x」までしかサポートしておらず、もともと英語圏でのパソコン通信伝送路用に設定された特殊方式であるので、日本で用いられる事はまずありません

メールの場合については「半角英数がJIS(iso-2022-jp)互換のUTF-7の方が良い のでは?」と思われる方もいるかも知れませんが、Mac OS X の標準装備メールソフト(Mail.app)では「第1・第2水準実装外漢字」を含んだメール文章は自動的に「UTF-8」として処理され、Mozilla系ブラウザソフト「Mozilla ~1.7.x」「SeaMonkey」(旧開発コード名 Mozilla 1.8~)「Netscape 6 / 7」のメール機能でも「アクティブな文字コード」から「UTF-7」はデフォルト状態で除外 されており、安易に「UTF-7」が使用されないようになっています

「UTF-8」(8bit (1オクテット)可変長code)

ホームページやメールでは、「Unicode(UTF-8)」を用います

半角英数はShift_JIS互換の8bit(1オクテット)、英語以外の欧州系文字などは 16bit(2オクテット)、その他(ひらがな・カタカナ・漢字など)は24bit(3オクテット)で処理

・・・の2種類が存在しています

 

  • OSやアプリケーションで実装されるエンコード方式は、

「UTF-16」(16bit (2オクテット)可変長code)

Windows、Mac OS ~9.x/Mac OS X ともにOS標準として採用しており、PC上で扱うUnicodeテキストファイルは、基本的に「Unicode(UTF-16)」を用います
(ただ単に「Unicode」と表記されている場合には、それは「Unicode(UTF-16)」を指します)

半角英数も、ひらがな・カタカナ・漢字も、基本的には16bit(2オクテット)の実装水準「第 00面」で処理、後から拡張された「使用頻度が低い記号類・漢字」や「少数民族文字」などは32bit(4オクテット)の実装水準「第01面」~「第16 面」で処理

「UTF-32」(32bit (4オクテット)固定長codec)

現時点では Sun Microsystems の「Solaris」のみがOS標準と して採用しています
(「Solaris」以外のOS ではほとんど用いられる事はありません)

・・・の2種類が存在しています

 

 

■ 「日本語入力かな漢字変換辞書システム」での表示について

 

「日本語入力かな漢字変換辞書システム」での漢字変換候補表示に用いられるフォントに第1・第2水準実装外漢字 が含まれていなければ、漢字変換候補文字列の第1・第2水準実装外漢字は「・」「□」などと表示されます

<Microsoft IME ~98 の場合>

  • 「日本語入力かな漢字変換辞書システム」の漢字変換候補文字列は、「アプリケーション」の表示フォント 設定が適用されます
  • アプリケーション上の未確定の変換文字列も、「アプリケーション」の表示フォント設定が適用されます

<Microsoft IME 2000~ の場合>

  • 「日本語入力かな漢字変換辞書システム」の漢字変換候補文字列は、「OS」の表示フォント設定が適用さ れます
  • アプリケーション上の漢字変換文字列は、「アプリケーション」の表示フォント設定が適用されます
    (アプリケーション上の未確定の変換文字列の表示フォントを特定のフォントに指定する事も出来ます)

<ATOK の場合>

  • 「日本語入力かな漢字変換辞書システム」の漢字変換候補文字列は、「ATOK」の表示フォント設定が適 用されます
  • アプリケーション上の未確定の変換文字列は、「アプリケーション」の表示フォント設定が適用されます

≫ ATOK 12 for Windows の場合では、JUSTSYSTEMS.サポートやATOKの Helpファイル(「ATOKメニュー」にてを選択)、 ATOKの取扱説明書などを参考にして「拡張漢字設定ツール」を追加インストールし、「拡張漢字設定ツール」窓にて、

タブ選択→通常表示 フォントを選択→→通常表示フォントには含まれない漢字を表示す るための「割付書体」を選択→

・・・といった具合になっているようなので、その他のバージョンでもこれに準じた方法で「第1・第2水準実装外漢字」が表示出 来るよう設定して下さい

JUSTSYSTEMS. サポート 日本語入力 ATOK10 for Windows
ATOK11 for Windows
ATOK12 for Windows
ATOK13 for Windows
ATOK14 for Windows
ATOK15 for Windows
ATOK16 for Windows
Macintosh製品 ATOK13 for Macintosh
ATOK14 for Macintosh
ATOK15 for Mac OS X
ATOK16 for Mac OS X >

  • (Unicodeの実装領域「第00面」~「第16面」に対応し、「第3・第4水準漢字辞書」が標準搭載されています)
Java・Linux製品 ATOK X for Linux  

 

 

■ 対応「アプリケーション」・・・その1

 

第1・第2水準実装外漢字を扱うには、Unicode対応アプリケーションソフトにて「Unicode(UTF -8)エンコードモード」や「Unicode テキストドキュメントモード」(=UTF-16)などとなっている状態でなければ扱う事が出来ません

なお、 「Unicode」として「第3水準漢字」「第4水準漢字」を完全に扱うには、対応フォントがインストールされているだけで無く、OSとアプリケーション の両方がUnicodeの実装領域「第00面」~「第16面」にそれぞれ対応している必要があります

≫ Unicodeの実装領域「第00面」のみでは、「第3水準漢字」「第4水準漢字」のうちのUnicodeの実装領域「第02面」に実装されている「第3 水準漢字」19文字と「第4水準漢字」283文字は扱う事が出来ません

≫ 「Unicode 3.1」対応フォントでは、Unicode 3.2で定義された「第3水準漢字のうちの一部非漢字部分」の、Unicodeの実装領域「第00面」に実装されている数十文字は入っていません

「第3水準漢字のうちの一部非漢字部分」を完全に扱うには、「Mac OS X 10.1~」に標準添付されている「ヒラギノ Pro OpenType Font」や、「Habian2000u TrueType Font」といった「Unicode 3.2」対応フォントである必要があります

OSについては、
  • Windowsxp~」
  • 「Mac OS X」
  • 「カーネルの新しいバージョンのUnix」

・・・は、Unicodeの実装領域「第00面」~「第16面」対応OSとなっています

※ 「Windows NT4.0」はデフォルト状態では扱う事が不可能ですが、「Windows 2000 Surrogate Update」 (1333KB) をインストールする事で、実装領域「第01面」~「第16面」 を扱う事が可能となります

また、「Windows 2000」にて扱う事が出来無くなっている場合には、「Windows 2000 Surrogate Update」 (1333KB) をインストールする事で不具合が解消されます

  • Windows 95/98/Me」
  • 「Mac OS ~ 9.x」
  • 「カーネルの古いバージョンのUnix」

・・・は、Unicodeの実装領域 「第00面」しか対応していません


アプリケーションについては、

  • Windowsxp~」のOS標準添付アプリケーション
  • 「Mac OS X 10.1~」 のOS標準添付アプリケーション

や、

  • 「Microsoft Officexp~」
  • 「Microsoft Office v.X/2004」(for Mac OS X 10.1~)

・・・は、Unicodeの実装領域「第00面」~「第16面」対応アプリケーションとなっています

  • 上記より以前のバージョンの Microsoft や Apple Computer の「Unicode」対応アプリケーション
  • Microsoft や Apple Computer 以外のメーカーの「Unicode」対応アプリケーション

・・・は、 Unicodeの実装領域「第00面」にのみ対応となっている製品が 多いようです

 


 

ブラウザソフトでは、

・・・では、Unicodeの実装領域「第00面」のみ対応

 

・・・では、Unicodeの実装領域「第00面」~「第16面」に対応

 

※1 Windows 95/98/Me 上 の「Internet Explorer 4.0~」では、基本的には Unicode 3.0 UCS文字集合 の文字しか表示出来ません

≫ Unicodeの実装領域「第00面」の文字であっても、Unicode 3.2で規定されたアイヌ語表記用小文字カタカナ「U+31F0~U+31FF」アイヌ語表記/鼻濁音のが行・ガ行の発音表記文字(半濁音付きのか行・カ行)表 記用半濁音記号「U+309A」は表示出来ますが、同じくUnicode 3.2で規定された歯科記号 「U+23BE~U+23CC」では表示が「□」となります

 

※2 「Netscape Navigator 4.x」では、 などの「フォーム」パーツ上に「第1・第2水準実装外漢字」を表示させる事は出来ません
(表示が「?」(半角のQestion Mark)となります)

 

※3 ごくごく普通のホームページが全て縦書きで表示されるルビ表示対応ブラウザソフト
(Unicode(UTF-8)は対応、Unicode(UTF-16)については非対応)

「Windows版」と「Unix版」がありますが、Javaに対応する全てのOS上で作動します
(中に入っている「kagetaka-browser.jar」をダブルクリック)

 

※4 Windows 2000/xp/Server 2003 上の「Internet Explorer 6.0~」にて、実装領域「第01面」~「第16 面」の文字をディスプレイ上で表示出来るフォントは、基本的 にはレジストリ(PCの設定情報データベース)に登録されている一種類のみです

Windows 2000/xp/Server 2003 上の「Internet Explorer 6.0」の初期状態では、「Simsun (Founder Extended)」が設定されているため、「Simsun (Founder Extended)」以外の実装領域「第01面」~「第16面」の文字を実装したフォントがPCにインストールされていても、実装領域「第01面」 ~「第16面」の文字は表示が「・」となります

実装領域「第01面」~「第16 面」の文字の表示フォントの設定変更方法

 


 

ただし、Unicode対応アプリケーション上で「ainu_input_dic」 を使用していても、

  • アプリケーションの一部にShiht_JISに依存する部分のある古い設計のアプリケーションで は、「第1・第2水準実装外漢字」を変換しようとしても「?」(半角のQestion Mark)と出力されます
  • Microsoft「Office v.X」(for Mac OS X 10.1~) (「Word for Mac」「Excel for Mac」)の仕様上、 ことえり3やATOK14~などの日本語入力かな漢字変換辞書システムからは「Unicode 2.1 UCS」文字集合に実装さている文字しか正常に出力出来ず、「CJK Unified Ideographs Extension A」や「CJK Unified Ideographs Extension B」を出力しようとしても文字化けします
    (既存ファイルからの読み込みでは、「CJK Unified Ideographs Extension A」や「CJK Unified Ideographs Extension B」が正常に表示出来ます)

・・・などのアプリケーション固有の仕様/制約により「第1・第2水準実装外漢字」を出来ない場合もありますし、

  • Unicode(UTF-8)カーネル(※1アプリケーション)の場合は、「Windows 95/98/Me」「Mac OS ~9.x」にてUnicodeで日本 語を表記する場合、「第00面」実装境域においては「日本語入力かな漢字変換辞書システム」ではUnicode(UTF-16)カーネル(※1)のため 『16ビット(2オクテット)』として処理・出力されるのに対し、Unicode(UTF-8)カーネル(※1アプリケーションでは『24ビット(3オク テット)』としてデータ処理されますが、「Windows 95/98/Me」「Mac OS ~9.x」の場合には、OSネイティブで『16ビット(2オクテットのエンコードデータ)』と『24ビット(3オクテット)エンコードデータ)』との変換 テーブルを持たず、OSカーネルの「Shift_JIS」が変換の中間に介在する構造となっているおり、「Shift_JIS」で扱えないデータは欠落す るため「?」(半角のQestion Mark)と出力されます

・・・などのOS固有の仕様/制約により「第1・第2水準実装外漢字」を出力出来ない場合も あります

 

※1 「Micorosoft Internet Explorer」「Mozilla系ブラウザソフト」など、 Unicode対応のブラウザソフトなどのHTML関連の多くはUnicode(UTF-8)カーネル

「Microsoft Word 98~」「JUSTSYSTEM 一太郎」「Sun Microsystems StarSuite 7.0~」(※)「OpenOffice.org」(※2)などのUnicode対応ワープロソフトのほとんどがUnicode(UTF-16)カーネル

≫ 「Windows 2000~」「Mac OS X」などでは、『16ビット(2オクテットのエンコードデータ)』と『24ビット(3オクテット)エンコードデータ)』との変換テーブルが存在するため、比較的新し いUnicode(UTF-16)/Unicode(UTF-8)のカーネルの違いに関係無くダイレクトに変換する事が出来ます

 

また、「Unicode対応」と謳っているフ リーソフトの中には、Shift_JISカーネルの設計のため、Unicodeエンコードファイルを開く事は出来ても「非漢字+第1・第2水準漢字文字集 合」+「機種依存文字」の範囲の文字しか表示する事が出来ず、「第1・第2水準実装外漢字」については「?」(半角のQestion Mark)としてしか表示出来ない誇大広告なシロモノが非常に多いため、注意が必要です
(その一方で、Unicodeに関して何ら説明の無いフリーソフトであっても、Unicodeの実装領域「第00面」~「第16面」にフルに対応しているシロモノもあったりします)

 

 


 

■ クリップボードを介在さ せての文字のコピーについて

 

Unicodeで日本語を表記する場合、「第00面」実装境域においては「UTF-16では16ビット(2オクテット)」 「UTF-8では24ビット(3オクテット)」となるため、Windows 95/98/Me の場合にはフォントデータ的には同一の文字ではあっても、PC内部での文字符号データ的には「別物」として扱われ、クリップボードによって第1・第2水準実装外の漢字のUnicodeカーネルアプリケーション同士で移植しようとしても、第1・第2水準実装外漢字が「?」(半角のQestion Mark)に置き換わる」であるとか「半角英数文字のみ正常に表示、それ以外は文字化け」などとなる場合(※1)も多々発生します

≫ その場合には、一度「Outlook Expless」(※2)や「Netscape Composer」(※)の「Unicode(UTF-8)エンコードモード」設定時(下記参照)での「新規メッセージ」本文入力欄に貼り付けてから、再度クリップボードでコピー→ペーストし直すという工程を取ると、第1・第2水準実装外漢字も正常にコピーされます

<重要> リッチテキスト(HTML)形式対応メールソフト自体が持つセキュリティ面の問題については、「 インターネットにおけるセキュリティ問題について 」 をご覧 下さい

≫ 「Windows 2000~」「Mac OS X」などでは、『16ビット(2オクテットのエンコードデータ)』と『24ビット(3オクテット)エンコードデータ)』との変換テーブルが存在するため、比較的新し いUnicode(UTF-16)/Unicode(UTF-8)のカーネルの違いに関係無くクリップボードを介在させて第1・第2水準実装外漢字をコ ピーさせる事が出来ます

≫ いわゆる「クリップボード履歴」「クリップボード拡張」アプリケーションについては、

  • 「CLISM」for Windows
    Unicode対応・表示フォントはWindowsのUI(User Interface)設定フォントが適用されます
    (Windows 95/98/Me の場合には、コピー すると「CLISM」上では「第1・第2水準実装外漢字」は「?」(半角のQestion Mark)として表示されますが、貼り付けの際には「第1・第2水準実装外漢字」が出力されます)
  • 「CLCL」 for Windows
    バイナリデータとしてUnicodeを処理します
    (コピーすると「CLCL」上では「第1・ 第2水準実装外漢字」はテキストデータとして表示されませんが、貼り付けの際には「第1・第2水準実装外漢字」が出力されます)
  • 「Maclip」 for Windows
    リッチテキスト(rtf)データとしてのみ「第1・第2水準実装外漢字」を処理します
    (コピーすると、「Maclip」上では「?」(半角のQestion Mark)として表示され、通常のテキストデータとしては「第1・第2水準実装外漢字」を処理出来ませんが、リッチテキスト(rtf)対応アプリケーション上へ貼り付けると「第1・第2水準実装外漢字」が出力されます)

・・・が「第1・第2水準実装外漢字」に対応している事を確認しています
(ただし、Windows 95/98/Me の場合にはコピー元と張り付け先のアプリケーションのカーネルの違いなどにより、出力が「?」(半角のQestion Mark)となるケースもあります)

 

 

■ Windows に標準で装備されているUnicode対応アプリケーションソフトでの使用例

 

■ 「メモ帳」(NotePad)
  • Windows 95/98/Me のメモ帳はUnicode非対応
  • Windows NT4.0/2000 のメモ帳はUnicodeの実装領域「第00面」のみ対応
  • Windowsxp~ のメモ帳はUnicodeの実装領域「第00面」~「第16面」に対応
  1. 「メモ帳」を起動させます

    基本的に「Unicode テキストドキュメントモード」(UTF-16)モードとなっています

    第1・第2水準実装外漢字が入力出来る状態になっています

  2. 保存するときは、
  • 『文字コード(E): 』(※)を選択すると日本語OS上では「Shift_JIS」(JIS X 0208)として保存されるため、第1・第2水準実装外漢字の部分は「?」(半角のQestion Mark)となります

※ ANSI(American National Standards Institute)

  • 『文字コード(E): 』を選択すると「Unicode(UTF-16)」となり、第1・第2水準実装外漢字をそのまま保存出来ます
  • 『文字コード(E): 』を選択すると「Unicode(UTF-8)」となり、第1・第2水準実装外漢字をそのまま保存出来ます

 

■ 「ワードパッド」(WordPad)
  • Windows 95 のワードパッドはUnicode非対応
  • 素の状態での Windows 98/NT4.0 のワードパッド は Unicode 2.1 UCS文字集合しか対応していませんが、「Microsoft IME 2000/2002」「Windows Installer 2.0」「Windowsセキュリティ更新KB249973(MS00-005)」などがインストールされると、Unicodeの実装領域「第00面」対応 となります

≫ デフォルト状態での Windows 98/NT4.0 のワードパッドを制御している「riched32.dll」(Windows 95/NT Rich Text Edit Control 4.0)は、Unicode 2.1 UCS文字集合しか対応出来ず、Unicodeの実装領域「第00面」の文字であっても、Unicode 3.0で規定された「CJK Unified Ideographs Extension A」や、Unicode 3.2で規定された歯科記号 「U+23BE~U+23CC」では表示が「・」となります
(Unicode 3.2で規定されたアイヌ語表記用小文字カタカナ「U+31F0~U+31FF」アイヌ語表記/鼻濁音のが行・ガ行の発音表記文字(半濁音付きのか行・カ行)表記用半濁音記号「U+309A」では、デフォルト状態での Windows 98/NT4.0 のワードパッドでも、もしかしたら表示可能かも)

≫ 「Microsoft IME 2000/2002」「Windows Installer 2.0」「Windowsセキュリティ更新KB249973(MS00-005)」などには、「riched20.dll」(Microsoft Rich Text Edit Control, v3.0 5.30.23.1200)も含んでおり、「riched20.dll」が制御するワードパッドでは、Unicodeの実装領域「第00面」対応となります
(「Microsoft IME 2000 Service Release 1 アップデート プログラム」「Microsoft IME 2000 Service Release 1 Global IME 問題修正プログラム アップデート」のインストールを推奨)

  • Windows Me/2000 のワードパッドはUnicodeの実装領域「第00面」のみ対応

Windows Me/2000 は、標準で Microsoft IME 2000 が入っています
(「Microsoft IME 2000 Service Release 1 アップデート プログラム」「Microsoft IME 2000 Service Release 1 Global IME 問題修正プログラム アップデート」のインストールを推奨)

  • Windowsxp~ のワードパッドはUnicodeの実装領域「第00面」~「第16面」に対応

Windowsxp/Server 2003 の「riched32.dll」は「Wrapper Dll for Richedit 1.0」となり、OSの中枢部分である「user32.dll」(Windows XP/2003 USER API Client DLL)によってワードパッドも制御する方法を採用しています

  1. 「ワードパッド」を起動させます

    基本的に、第1・第2水準実装外漢字が入力出来る状態になっています

    Windows 98/Me で既存の「Unicode(UTF-16)テキストドキュメント」を開こうとする場合には、「Unicode(UTF- 16)テキストドキュメント」として保存した64KB以下のテキストファイルのアイコンをダブルクリックしても正常に読み込めません

    ワードパッドや「Microsoft Word 98~」などのUnicode対応アプリケーションにて、ツールバーのをクリック→をク リックして「開く」窓を開いて「Unicode(UTF-16)テキストドキュメント」を読み込む必要があります
    (「Unicode(UTF-8)テキストドキュメント」は非対応)

  2. 保存するときは、
  • 『ファイルの種類(T): 』を選択すると「SHift_JIS」(JIS X 0208)テキストファイルとして保存されるため、第1・第2水準実装外漢字の部分は「?」(半角のQestion Mark)となります
  • 『ファイルの種類(T): 』を選択すると「Unicode(UTF-16)テキストファイル」となり、第1・第2水準実装外漢字をそのまま保存出来ます
    (Windows NT4.0 のワードパッドにはこの選択肢はありません)
  • 『ファイルの種類(T): 』を選択すると「リッチテキスト(RTF)形式ファイル」や「古いバージョンのWord形式ファイル」などとなり、第1・第2水準実装外漢字をそのまま保 存出来ます

 

■ 「Outlook Express」

<重要> リッチテキスト(HTML)形式対応メールソフト自体が持つセキュリティ面の問題については、「 インターネットにおけるセキュリティ問題について 」をご覧下さい

  1. 「新しいメール」を作成します
  2. :「メッセージの作成」にて、ツールバーの をクリック→をクリック→をクリック→を クリック

これでUnicode(UTF-8)エンコードモードになりました

第1・第2水準実装外漢字が入力出来る状態になっています(※)

Windows 95/98/Me 上の「Outlook Express」では、基本的には Unicode 3.0 UCS文字集合 の文字しか扱えません

≫ Unicodeの実装領域「第00面」の文字で あっても、Unicode 3.2で規定されたアイヌ語 表記用小文字カタカナ「U+31F0~U+31FF」アイヌ語表記/鼻濁音のが行・ガ行の発音表記文字(半濁音付きのか行・カ行)表 記用半濁音記号「U+309A」は扱う事が出来ますが、同じくUnicode 3.2で規定された歯科記号 「U+23BE~U+23CC」では表示が「・」となります

あとは通常通りの操作でメールを送信しましょう

アイヌ語 表記用小文字カタカナ「U+31F0~U+31FF」アイヌ語表記/鼻濁音のが行・ガ行の発音表記文字(半濁音付きのか行・カ行)表 記用半濁音記号「U+309A」を使用する場合には、本文中に『Unicode 3.2準拠のアイヌ語カナを用いているため、表示フォント設定をUnicode 3.2対応フォントに切り替えてお読み下さい』などと一筆添えておく必要があります

< 注 意 事 項 >

メールの日本語標準エンコード方式は「JIS(iso- 2022-jp)」となっています
受信側の方が「Unicode(UTF-8)対応メールソフト」を使用していなければ、メール文章は文字化けしてしまいます

先方のメールソフトの対応エンコード方式を事前に確認して おきましょう

>

<主な「Unicode(UTF-8)対応メールソフト」>

  • 「Outlook Express」
  • 「Microsoft Outlook 98~」
  • 「Netscape Messenger 4.x」
  • Mozilla系ブラウザソフトのメール機能
  • 「Opera 6.0~」(5.0~?)
  • 「Becky! Ver.2」(簡易対応しかしていないため、第1・第2水準実装外漢字は扱えません)
  • 「Mac OS X 10.0 標準装備メールソフト」(Mail.app)(簡易対応しかしていないため、第1・第2水準実装外漢字は扱えません)
  • 携帯電話のSoftBank(旧 vodafone) 3G“S!メール”システム (ネットワークも端末も完全にUTF-8)

・・・などでは、Unicodeの実装領域「第00 面」対応

 

・・・などでは、Unicodeの実装領域「第00面」~「第16面」に対応

 

<主な「Unicode(UTF-8)非対応対応メールソフト」>

  • 「PostPet(1.x/2.x)」 (PostPet V3は不明)
  • 「Microsoft Internet Mail」(「Internet Explorer 3.x」付属)
  • 「Netscape Communicator ~3.x」(「Netscape Navigator ~3.x」付属)
  • 多くの携帯電話のメール機能(SoftBank(旧 vodafone) 3G の“S!メール”を除く)

 

送信されてきたメールの差出人が使用している
メールソフトの種類の確認方法

送信されてきたメールの「ヘッダ」(メールソフトとメールサーバーとがやり取りする情報)には、メールの差 出人が使用しているメールソフトの種類が基本的には記入されていますので、メールソフトで「ヘッダ」を表示して、先方のメールソフトが「Unicode (UTF-8)エンコードメール」に対応しているかどうか事前に確認しておきましょう

  1. メールソフト上で、「ヘッダ」を確認したいメール文章を表示させます
  2. 「ヘッダ」を表示させます

    ツールバーのをクリック→をク リック→プロパティ窓にてタブをクリック

    • 「Netscape Messenger 4.x」の場合

    ツールバーのを クリック→を クリック

    • Mozilla系ブラウザソフトのメール機能の場合

    ツールバーのをク リック→をクリック

    • 「Opera」の場合

    メール画面の真ん中の水平線(「送信者」「宛先」「件名」「日付」表示欄)の右端にあ る「すべてのヘッダを表示」の文字 列をクリック

    (その他のメールソフトでも、大概のメールソフトでは似たような方法で「ヘッダ」が表示さ れます)

  3. すると、

・・・というような感じで「ヘッダ」の中身が表示されます

この中の「X-Mailer」項目が、メールの差出人が使用しているメールソフトの種類となり ます

ここに記入されているメールソフトが「Unicode(UTF-8)対応メールソフト」であれ ば、その相手には「Unicode(UTF-8)エンコードメール」を送信しても技術的には大丈夫ですが、第1・第2水準実装外漢字を使用した場合には、 その第1・第2水準実装外漢字に対応するフォントが必ずしも相手先のPCにもインストールされているとは限らない事を念頭に置いておく必要があります

 

 

 

■ 「ホームページ」での Unicode エンコードについて

 

ホームページ作成支援ソフトがUnicode対応(※1)、かつ文字コード選択をUnicode(UTF-8) とすれば、Unicode(UTF-8)エンコードのHTML文章を作成出来ます

※1 有名処では・・・

<Unicode非対応>

  • 「Macromedia Dreamweaver ~4.0/MX」
  • 「Macromedia Flash ~4.0/MX」

<Unicode対応(実装領域「第00面」対応)>

  • 「Adobe Golive 5.0/6.0/CS」
    (実装領域「第01面」~「第16面」については不明)
  • 「Microsoft FrontPage 98/2000」
    (実装領域「第01面」~「第16面」非対応)
  • 「Netscape Navigator 4.x」の「Netscape Composer」
    (Netscape Navigatorに標準装備のホームページ作成支援機能)
  • 「Mozilla ~1.7.x」「SeaMonkey」(旧開発コード名 Mozilla 1.8~)「Netscape 6 / 7」の 「Composer」
    (Mozilla系ブラウザソフトに標準装備のホームページ作成支援機能)

<Unicode対応(実装領域「第00面」~「第 16面」対応)>

  • 「Macromedia Dreamweaver MX 2004」
  • 「Macromedia Flash MX 2004」
  • 「IBM Homepage Builder 9.0」

 

しかし、見ていただく方が利用されているブラウザソフトの 種類やバージョンによっては、

・Unicode(UTF-8)エンコードの自動選択 機能が正しく機能しない(「Netscape Navigator 4.0~4.5x」)

・Unicode(UTF-8)エンコードに対応して いない(「Internet Explorer ~3.x」や「Netscape Navigator ~3.x」などは非対応)

と、いう理由によって文字化けを起こす可能性を考慮する必 要があります

そのため、トップページをPC/携帯電話兼用のシンプルな 「Shift_JISエンコード」ページとして、 PC向けの「Unicode(UTF-8)エンコード」ページと携帯電話向けのシンプルな「Shift_JISエンコード」ページの両方を用意し、トップ ページに『古いバージョンのブラウザソフトで表示した場合には、PC向けページが文字化けする事があります。文字化けする場合には携帯電話向けページをご 覧下さい』などと注意書きを加えておく・・・、などの配慮が必要でしょう

≫ 携帯電話向けページの仕様については、第3・第4水準漢字の扱い方「文字参照」編の冒頭部分にリンクを設けてあります

≫ NTT Docomo「FOMA」、au by KDDI「CDMA 1X」「CDMA 1X WIN」、SoftBank(旧 vodafone)「3G」、などの第3世代携帯電話のブラウザ機能については、「Unicode(UTF-8)エンコード」に対応しています

 

 

■ 「ブラウザソフト」と「フォント」の多言語処理方法について

 

■ 「Internet Explorer/Outlook Express」(for Windows) の場合

 

「Microsoft Font properties extension」(Windows用フリーソフ ト)をインストールする事によって、TrueType Font(.ttf/.ttc)やOpenType Font(.otf)に組み込まれている「CodePage」値を見る事が出来ます

≫ 「Windows 2000~」の場合には、Font Link機能を利用すると、リンクさせたTrueType Fontフォントとしてシームレスに、「932」「CodePage」値が組 み込まれていないTrueType Font(.ttf/.ttc)であっても「第1・第2 水準実装外漢字に対応したTrueType Font」に実装された「Unicode UCS」文字集合が表示されるようになります
(リンク元のフォントでコードポイントが空白となっている部分に、リンク先のTrueType Font(.ttf/.ttc)で実装されているコードポイントの文字が代用される形となります)

 

 

※ HTML文章でfontタグとかCSS(ス タイルシート)によってfont-famiryとして「第1・第2水準実装外漢字に対応した OpenType Font」の種類を指定しても、「CJK Unified Ideographs Extension A」の文字は空白となります

※ 「Internet Explorer/Outlook Express for Windows」の「インターネットオプション」窓のフォント設定では設定項 目に OpenType Font(.otf) のフォント名は出てきません

≫ 「Windowsxp/Server 2003」のFont Link機能が機能するのはTrueType Font(.ttf/.ttc)同士の組み合わせの場合のみで、TrueType Font(.ttf/.ttc)とOpenType Font(.otf)の組み合わせの場合やOpenType Font(.otf)同士の組み合わせの場合には機能しません(Windows 2000/Vista では不明)

例えば、「ヒラギノ角ゴ Pro W3 OpenTypeフォント」で「CJK Unified Ideographs Extension A」の文字を表示させる場合には、
Windows 95/98/Me/NT4.0」の場合なら

・・・という内容のテキスト文章を、
Windows 2000~」の場合であれば

・・・という内容のテキスト文章を、それぞれ「メモ帳」などで作成し、保存するときにで 「名前を付けて保存」窓を開き、「名前を付けて保存」窓にて適当な場所(「デスクトップ」とか「My Document」など)に『ファイル名(N): 』・『ファイルの種類(T): 』→で「regファイル」を作成して、その「(適当なファ イル名).reg」をダブルクリック→「レジストリエディタ」確認窓にてをクリックするすると、「CJK Unified Ideographs Extension A」だけで無く半角英数以外の実装領域「第00面」の文字<が「ヒラ ギノ角ゴシック Pro W3 OpenTypeフォント」で表示されるようになります

≫ 事前にこのページを参照して「拡張子」が表示されるよう、システムの設定を変更しておきましょう

≫ この表示フォント設定から初期状態に戻す場合には、初期状態に戻す場合には、上記のの部分をに変更した「regファイル」を作成して、 その「regファイル」をダブルクリック→確認窓にてをク リックすると元に戻ります
(「Internet Explorer/Outlook Express for Windows」の「インターネットオプション」窓のフォント設定→日本語フォント設定でも設定出来ます)

 

ちなみに、Windows 2000/xp/Server 2003 上の「Internet Explorer 6.0」の素の状態(PCを購入したまま)であれば、

・・・と登録されているため、「Simsun (Founder Extended)」以外の実装領域「第01面」~「第16面」の文字を実 装したフォントがPCにインストールされていても、実装領域「第01面」~「第16面」の文字は表示が「・」となりま す

例えば「ヒラギノ角ゴ Pro W3 OpenTypeフォ ント」で「CJK Unified Ideographs Extension B」領域に実装されている文字を表示させたい場合には、「メモ帳」などで

という内容のテキスト文章を作成し、保存するときにで「名前を付けて保存」窓を開き、「名前を付けて保 存」窓にて適当な場所(「デスクトップ」とか「My Document」など)に『ファイル名(N): 』・『ファイルの種類(T): 』→で「regファイル」を作成して、その「(適当なファイル名).reg」をダブルクリック→「レジストリエディタ」確認窓にてをクリックすると、実装領域「第01面」~「第16面」 の文字だけ「ヒラギノ角ゴ Pro W3 OpenTypeフォント」へ変更出来ます(※)

≫ 事前にこのページを参照して「拡張子」が表示されるよう、システムの設定を変更して おきましょう

≫ この表示フォント設定から初期状態に戻す場合には、初期状態に戻す場合には、上記のの部分をに変更した「regファイル」を作成して、その 「regファイル」をダブルクリック→確認窓にてをクリッ クすると元に戻ります

※ この方法では、実装領域「第00面」の文字については「ヒラギノ角ゴ Pro W3 OpenTypeフォント」へ変更されません が、先述した『「ヒラギノ角ゴ Pro W3 OpenTypeフォント」で「CJK Unified Ideographs Extension A」の文字を表示させる場合』を併用させると、半角英数以外の全ての文字が「ヒラギノ角ゴ Pro W3 OpenTypeフォント」へ変更されます

 

 

■ 「Mozilla系ブラウザソフト」や「Opera 7.1~」の場合

 

表示すべき第1・第2水準実装外漢字が表示設定フォントに実装されていない場合、表示させるPCの側に「第1・第2水準実装外漢字に対応したTrueType Font(※)フォント」が何か一つでも入っていれば、表示すべき第1・第2水準実装外漢字の部分だけブラウザソフトが自動的に表示すべき第1・第2水準実装外漢字を実装したフォント(※)に置き換えて表示してくれます

※ Windows版の「Netscape ~7.0.x」(≒「Mozilla ~1.0.x (1.1~1.3.xは不明)」)では、OpenType Font(.otf) には置き換えてくれません
(「Netscape 7.1」から不具合が訂正されています)

≫ Windows版の「Netscape ~7.0.x」(≒「Mozilla ~1.0.x (1.1~1.3.xは不明)」)の場合、 OpenType Font(.otf) を用いて正常に表示させる事が出来ません
(OpenType Font(.otf) では半角英数文字以外の表示が部分的に文字化けする場合があります)
(「Netscape 7.1」(≒「Mozilla 1.4~」)から不具合が訂正されています)

 

 

■ 「Netscape Navigator 4.x」や「Opera 6.x/7.0~7.03」の場合

 

表示すべき第1・第2水準実装外漢字が表示設定フォントに実装されていない場合でも、ブラウザソフトが自動的に 表示すべき第1・第2水準実装外漢字を実装したフォントに置き換えて表示するという機能はありません

そのため、

≫ 「Netscape Navigator 4.x」の場合、フォント指定は「半角英数文字だけのフォント名」のモノしか適用されませ ん
(全角文字を含むフォント名のフォントは無視されます)

≫ 「Opera」の場合もフォント指定が 確実に働くとは言い難い状況ですが、何が原因でフォント指定の実行の有効・無効を決めるのか、かなり不可解です・・・

・・・などの手間を掛ける必要があります

 

しかし、「CJK Unified Ideographs Extension A」を実装しているTrueType Font(.ttf/.ttc) や OpenType Font であれば、Unicodeエンコードページの「CJK Unified Ideographs Extension A」の漢字を表示させる事が出来ます

≫ フォント指定が 無視される場合であっても、ブラウザソフトの『設定』にて「CJK Unified Ideographs Extension A」を実装しているフォントに手動で切り替えれば表示する事が出来ます

 

 

■ 「Microsoft Word 98/2000」での 「HTML形式保存ファイル」について

 

「Microsoft Word 98~」にて文章を保存する際、Unicode(UTF-8)エンコードのHTML形式で保存(= )すると、「第1・第2水準実装外漢字」を扱う事が出来ます

しかし、「Microsoft Word 98/2000」でのHTML形式保存というものは、ネット上にホームページとして公開するためのHTML文章作成を目的としたモノでは無く、HTML形 式を使用しながらWord形式(.doc)での文章と出来る限り同一のように再現する事を目的としているため、文字の一つ一つにまで文字属性やレイアウト の詳細なデータが付与されています

よって、ホームページ作成支援ソフトによって作成されるHTML文章ファイルの数倍~数十倍ものデータサイズに 肥大するため、「Microsoft Word 98/2000」でのHTML形式保存によって作成したHTML文章をネット上にホームページとして公開するのは好ましくありません、・・・というか迷惑です!

であるので、Microsoft が無償配布している「HTML Filter 2.1 for Office 2000」「HTML TIDY」- (日本語版・GUIフロントエンド)などを利用しましょう

「HTML Filter 2.1 for Office 2000」ページからの引用

Office HTML Filter は、HTML (Hypertext Markup Language) 形式で保存した Office 2000 文書に埋め込まれている Office 固有のマークアップ タグを削除するためのツールです。Office 2000 で HTML 文書を作成すると、Office 固有のマークアップ タグが埋め込まれます。これらのタグがあると、編集の「ラウンドトリップ」をすることができます。たとえば、Word 2000 で作成した文書を HTML 形式で保存した場合に、これらのタグが埋め込まれていると、その文書を Word 2000 で再度開いたときに文書を作成したときと同じ書式設定、編集状態などが再現されます。

Office HTML Filter を使用すると、Word 2000 または Excel 2000 で HTML 文書の編集を完了した後で、最終的な HTML 文書から Office 固有のマークアップ タグを削除できます。タグを削除すると文書のサイズが小さくなるので、Web サーバー上の格納領域が少なくなり、ページのダウンロードにかかる時間も短くなります。 Office 固有のマークアップ タグを削除した場合のメリットとデメリットに関する詳細については、「Office HTML Filter を使用して短時間でダウンロードできる Web ページを作成する」を 参照してください。

メモ  Office HTML Filter では、シングル バイト エンコード形式で保存されたすべてのファイルを処理できます。マルチ バイト エンコードも処理できますが、Unicode、UnicodeFFFE、および UTF-7 には対応しません。ただし、Unicode のうち Web ページで最もよく使われる UTF-8 はサポートされます。

なお、「Microsoft Word 2002~」では、 を選択→「ファイルの種類」窓で「Web ページ」を選択すると文字の一つ一つにまで文字属性やレイアウトの詳細なデータが付与されたHTMLファイルとして保存され、 を選択→「ファイルの種類」窓で「Web ページ (フィルタ後)」 を選択すると、ホームページ用途に最適なHTMLファイルが保存出来るようになっています

もしくは、「Microsoft Word ~2000」は使用しないで、Mozilla系ブラウザソフト標準装備の「Composer」(ホームページ作成支援機能)や、「市販のホームページ作成支援ソフト」を利用してホームページを作って おいたほうが、後になってラクなのでは無いかと思われます・・・

 

 

■ 既存のホームページを「Unicodeエンコード」へ変換するには

 

Shift_JISなどの既存のHTML文章を「Unicode(UTF-8)」に変換するには、下記のようなエンコード相互 変換ソフトを使用すると非常に効率的です

 

■ 「MultiTextConverter」Version 2.0.5 for Windows
「MultiTextConverter」Version 3.2.0 for Mac OS ~9.x/Mac OS X

 

対応改行コード
(取扱説明書から抜粋)

改行コード 説 明
CR (Mac OS) Mac OSで標準的に使用されている改行コードです。
LF (UNIX) UNIXやLinuxで標準的に使用されている改行コードです。
CR+LF (Windows)/td> WindowsやDOSで標準的に使用されている改行コードです。
対応エンコード
(取扱説明書から抜粋)

文字コード 説 明
シフトJIS Mac OSやWindowsで通常使用されている文字コードです。
JIS
(1978年版)
JIS形式で、漢字の文字セットにJISX 0208 1978年版を使用している文字コードです。
JIS
(1983年版)
JIS形式で、漢字の文字セットにJISX 0208 1983年版を使用している文字コードです。
EUC UNIXやLinuxで 通常使用されている文字コードです。
UCS-2
(BIG ENDIAN)
UNICODE文字にして全て2バイトで記述したものです。文字を上位バイトから順に記述しています。

※ 「Unicode(UTF-16 BIG ENDIAN)」「Unicode(UTF-16BE)」
「UnicodeFFFE」などと呼ばれる特殊用途Unicodeです

UCS-2
(LITTLE ENDIAN)
UNICODE文字にして全て2バイトで記述したものです。文字を下位バイトから順に記述しています。

※ これが一般的に用いられる「Unicode(UTF-16)」です

UCS-4
(BIG ENDIAN)
UNICODE文字にして全て4バイトで記述したものです。文字を上位バイトから順に記述しています。
>UCS-4
(LITTLE ENDIAN)
UNICODE文字にして全て4バイトで記述したものです。文字を下位バイトから順に記述しています。

※ これがSun Microsystems の Solaris で用いられる「Unicode(UTF-32)」です

UTF-8 UNICODE文字にしてアルファベットと数字の部分にはシフトJISと互換性を持たせた形式です。1バイトから複数 バイトで1文字を構成しています。

※ これが「Unicode(UTF-8)」です

特徴
  • フリーソフト(無償配布)
  • HTMLファイルのMETAタグにおけるcharset指定部分も自動書換可能
    (HTMLファイルを変換する場合には、この機能を「ON」にしておかないと、ブラウ ザソフトでの表示時に文字化けします)

  • 半角カタカナを全角カタカナに書換可能
  • 「第1・第2水準実装外漢字」は扱えません
    (Unicode間のエンコードを変換すると、「第1・第2水準実装外漢字」は「半角の空白」に置き換えられます)
作者 林晃 さん
入手先 http://www1.odn.ne.jp/soft/mtc.html

 

 

 

■ Unicodeの「CJK Unified Ideographs Extension B」の文字を入力するには

 

現在の時点では、「Microsoft IME」「ATOK for Windows」「ATOK ~15 for Mac OS/Mac OS X」「ATOK X Linux」などの「日本語入力かな漢字変換辞書システム」の文字一覧表では、いずれも Unicodeの実装領域「第00面」しか表示出来ません

≫ 「ATOK 16 for Mac OS X 10.1~」や、Mac OS X 10.1/10.2に標準装備の「ことえり3」・Mac OS X 10.3に標準装備の「ことえり4」では、文字一覧表にUnicodeの実装領域「第02面」の「CJK Unified Ideographs Extension B」の文字も表示出来ます

そのため、Mac OS X 10.1~以外の環境で「CJK Unified Ideographs Extension B」の文字をアプリケーション上に入力するには、「日本語入力かな漢字変換辞書システム」以外のツールなどを利用する事になります

 

<方法1>
下段に記述している「The Unicode Consortium」の文字検索で検索、Unicode(UTF-8)で表示された「CJK Unified Ideographs Extension B」の文字データ(※)をクリップボード経由でコピー&ペースト

※ 「CJK Unified Ideographs Extension B」の該当する文字を含むフォントがPCにインストールされていない状態や、インストールされていてもブラウザソフト上で使用出来る条件に適合していない 状態では、

・・・と表示されます

 

<方法2>
Windowsの場合、上段に記述している「文字字形自動生成 テキストエディタ」の文字検索機能で検索、エディタ本体の文章表示 部に表示された「CJK Unified Ideographs Extension B」の文字をクリップボード経由でコピー&ペースト

 

 

<方法3>
Windows
xp/Server 2003 の場合、Unicode対応アプリケーション上で、キーボードのキーを押し続けたまま、Unicodeでのコードポイントの「U」を除いた部分の文字列のキーを順番に押し、キーを離すと、そのコードポイントの文字に変換されます(※)

※ この文章を書いた当初の段階(2003年10月上旬)では、「ainu_input」 作者のPCでもきちんと変換されていたものの、2003年10月半ば過ぎになったらキーボードのキーを押し続けたままキーを押すと何故かエラー音が出てキー入力を受け付けなくなっていました・・・
(Microsoftのセキュリティ修正プログラム「KB823182(MS03-041)」「KB828035(MS03-043)」「KB825119(MS03-044)」「KB824141(MS03-045)」のどれかが影響している?)

≫ また、牛丼の𠮷野家(よしのや)の 「𠮷(よし)」の字(「土」冠に「口」構えの、いわゆる土吉(U+20BB7):第1~第4水準実装外漢字)であれば、U+20BB7の内の 「U」を除いたを、キーボードのキーを押し 続けたまま とキーを順番に押して、キーを離すと、「𠮷(よし)」 に変換されます
(Mac OS XやWindows Vista以外の場合では、「ヒラギノ Pro OpenTypeフォント version 7.02~」や『「MS明朝/MS P明朝」「MSゴシック/MS Pゴシック/MS UI Gothic」Version 3.2~』などの「CJK Unified Ideographs Extension B」実装フォントがインストールされていなければ「・」などと表示されますが、文字データの中身は「𠮷(よし)」 となっています)

 

 

 

■ 公的機関リンク

 

The Unicode Consortium (英語ページ)

 

<ダイレクト検索方法>
ページ上部の入力欄へUnicode(UTF-16)のコードポイントを入力(例えば「(ゆがけ)」 なら、U+5F3Dの内 の「U+」を除いたを入力)して、をクリックして検索すると、その文字に関わる様々なデータがいろいろ 出てきます
(「Use UTF-8」 がオンでもオフでも、GIF画像とUnicode(UTF-8)の両方で表記されています)

 

<画数検索方法>
ページ下部の「Strokes in Radical」欄に並 んでいる「1」~「17」 の中から検索漢字の部首画数 (例えば弓偏なら「 3 」) をクリックしてページジャンプ、次のページ(なか)ほどの「Additional strokes」欄へ検索漢字の画数(総画数では 無く、部首を除く画数)の範囲の最小値~最大値を適当に入力、ページ下部の検索漢字の該当画数部首一覧から検索部首にを付け (例えば弓偏なら「|| bow 」を選択) 、をクリックして検索(※)します

※「Use UTF-8」 でGIF画像版、「Use UTF-8」ではUnicode(UTF-8)表記版が選択され ます

≫ GIF画像版の場合には表示にかなりの時間が掛かります

例えば「弓部0画~50画」の条件で検索すると、GIF画像版検索結果もしくはUnicode(UTF-8)HTML版検索結果となります

ここにはお馴染みの漢字から見た事も無いような漢字まで、弓偏の漢字がずら~っと羅列されていますので、そ こから一つの文字を選んでクリックすると、その文字に関わる様々なデータがいろいろ出てきます
(GIF画像とUnicode(UTF-8)の両方で表記)

 

<読み検索方法>
「音読み 」もしくは「訓読み 」を選択、漢字の読みをローマ字で入力(例えば「(ゆがけ)」な ら、と入力)してをクリックして検索(※)すると、同じ読みの文字が絞り込まれて表示 され、そこから一つの文字を選んでクリックすると、その文字に関わる様々なデータがいろいろ出てきます

※「Use UTF-8」でGIF画像版、「Use UTF-8」では Unicode(UTF-8)表記版

 

<ダイレクト検索方法>
ページ左側の入力欄へUnicode(UTF-16)のコードポイントを入力(例えば「(ゆがけ)」なら、U+5F3Dの内 の「U+」を除いたを入力)して、をクリックして検索すると、その文字に関わる様々なデータがいろいろ 出てきます
(「Use UTF-8」 がオンでもオフでも、GIF画像とUnicode(UTF-8)の両方で表記されています)

 

<一覧表から検索する方法>
ページ右側の数字はUnicode(UTF-16)のコードポイントの「U+」と「下二桁」を除いた数値による「256文字のグループ」となっていますの で、例えば「(ゆがけ)」なら、「CJK Unified Ideographs (U+4E00 through U+9FA5)」欄での、(U+5F3Dの内の「U+」と「下二桁」を除いた)「5F」をクリックすると、CJK統合漢字の弓部とその周辺のGIF画像による一覧表(256文字)が表示され、そこから一つの文字を選んでクリックすると、その 文字に関わる様々なデータがいろいろ出てきます
(GIF画像とUnicode(UTF-8)の両方で表記)

 

 

インストールされているフォントに実装されている文字集合の文字を実装枠別などで一覧表示 させる Windows用フォントビューアーがダウンロード出来ます

 

 


 

 

ISO : International Organizations for Standard (英語ページ)

 

 

 

 


 

 

jisc 日本工業標準調査機構調査会: Japanese Industrial Standards Committee

 

「JIS X 0221-1」の詳細表示と規格閲覧をする場合

JIS検索での「JIS規格番号からJISを検索」項目の入力欄にと入力してをクリック

もしくは、

JIS検索での「JIS規格番号からJISを検索」項目の入力欄にと入力してをクリック

・・・をします

 

 


 

 

JSA 日本規格協会 : Japanese Standards Association

 

 

 

 

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