2
16 HCP のこの手では，定量 4NT によりスラムをトライできます。
でも，ハートが 4 枚あるので，ついでに ステイマン 2 をビッドします。

　4NT
オープナーの返事が 2 だったので， オープナーのハートが 2〜3 枚であることが分かりました。
　ここで 定量 4NT をビッドします。
この 4NT は，ブラックウッドではありません。
オープナーの返事が 2 でも，同様に 4NT をビッドします。

　 5
オープナーの返事が 2 だったので， ハートが合計 8 枚あることが分かりました。
　 そこで，ハートを切り札に決めて，オープナーをスラムへ誘います。

　パス
レスポンダの問い合わせ 5 に対して，
　(1) 下限 15 HCP ならばパスします。
　(2) 上限 17 HCP ならば 6 をビッドします。
　(3) 今はその中間の 16 HCP なので判断に迷いますが， 4‐3‐3‐3 の形のために サイド･スートを ラフできないので，パスします。

　 2
16 HCP のこの手では，定量 4NT によりスラムをトライできます。
でも，その ついでに，トランスファ 2 をビッドして， 5 枚のスペードを示します。

　4NT
ここで，定量 4NT をビッドします。
この 4NT は，ブラックウッドではありません。

　 5
繰り返しますが，この 4NT は 定量 4NT です。
ブラックウッドではありません。
スペードの枚数が，レスポンダの 5 枚と合わせて合計 8 枚あるので，スペードを切り札に選びます。
1NT オープンする下限の手なので，5 をビッドします。

　パス
スペードが 2 枚なので，定量 4NT に対する普通の答をします。

　 4NT
18 pts のこの手は，オープナーの 13〜15 pts と組み合わせると，6 の 可能性が十分にあります。 そこで，ブラックウッド 4NT を使います。

　 5
Ace 2 枚なので，ブラックウッドに 5 と 答えます。
もしも RKCB を使っていれば，Q もあるので， 5 と答えます。

　 4NT
パートナーの手は，クラブ 4 枚の 6 〜9 pts です。手の強さは，合計して，たかだか 28 pts です。 でも Ace があと 1 枚あれば，スラムの可能性があります。そこで，ブラックウッド 4NT を使います。

　 4NT
はじめの予定では，パートナーの 2 レスポンスに 2NT をビッドするつもりでした。ところがレスポンスが 2 なので， 予定を変更して，スペードのスラムを目指します。
 6 か 7 が あるでしょう。

　 2
ハートが 6 枚なので，テキサスとジャコビの両方のトランスファが使えます。
ただし，16〜17 pts では，オープナーが上限ならば，スラムがあります。 この打診を可能にするためには，ひとまず 2 をビッドして 2 に トランスファ後，4 をビッドします。

　4NT
このようなビッド経過は，Mild Slam Try と呼ばれています。
オープナーは 1NT をビッドする上限を持っているので，ブラックウッドを使います。 もしも下限ならば，4 をパスします。

　6NT
ここで A の有無を尋ねたければ，ガーバー 4 を使います。 けれども，パートナーが A を持っていたとしても， 17 + (15 〜17) < 37 では，グランド･スラムに行くだけの強さがありません。