超暇人MSX

ASCIIとは何か?

ASCIIの話

コンピュータは計算機というくらいで数しか扱えないので、それ以外を扱う時は全て数に当てはめます。文字のAは65で数字の1は49という具合に内部では数として扱うのです。Aを数の65とするように、データを記号(の列)にする事を「符号化」と言い、記号(の列)になったものを「符号」と言うそうです。符号は英語ではCode(コード)です。

昔はコンピュータメーカー毎(それどころか機種毎)に符号が違ったので、データはそれを作ったコンピュータか、同機種でしか使えませんでした。それでは困るので共通化・標準化が盛んに叫ばれました。中でも文字の符号化はコンピュータの最も基本的な事なので、米国では早々に共通化しました。それがASCII(American Standard Code for Infomation Interchange)です。日本語に訳すと情報交換用米国標準符号です。よくアスキーコードと言ってしまいますが、ASCIIの中に既に「Code」が入っているので、情報交換用米国標準符号符号となって間違いです。

今はどうなのか知りませんが、80年代は7ビットASCIIといって128文字でした。英語の大文字小文字と数字によく使う記号を合わせて、さらに通信などに使う制御符号を32個入れても128で足りたからです。それを1ビット拡張して256文字分にし、カタカナと日本語に最低限必要な記号を追加したものが8ビットJISコードで、ほとんどの和製80年代PCはこの8ビットJISコード準拠でした。

8ビットJIS準拠のMSX文字コード 8ビットJIS準拠のMSX文字コード

列0〜7番までがASCIIと同じですが、JISコードではASCIIなら"\"の所が"¥"マークになっています。0〜1番の列は制御符号で、文字としては表示されません(表記の仕方が違うだけで、どの機種でもASCII準拠なら動作は同じです)。黄色の部分はJISの未定義部で、各社が自由に符号化出来ます。大抵は平仮名を入れていました。右の2列はMSX独自の拡張文字です。[GRAPH]キーを押しながら打つ、グラフィック文字というやつです。

下の2つはどちらも同じMZ-2000の文字コードです。右は内蔵の緑モニターっぽくしてみました。文字の形は似せましたがウソです、並び方だけを見て下さい。0〜1列の制御符号部分や127番はASCIIに準拠していません。Aの列とBの列もJISコードと違います。やはり、JISコードに完全準拠している方が使い勝手が良いのではなかったでしょうか? あと、平仮名が嫌いなのでしょうか? MZシリーズは平仮名が打てないようですね??

独自の部分が多いMZ-2000の文字コード

MZ-2000の文字コード グリーンモニタ風
 現在は、主な文字コードだけでもJIS、EUC、SJIS、UNICODE、UTF-8等が在って、ソフトを作る場合はとてもややこしいのだそうです。真の世界統一文字コードまでは、まだまだ長い道のりが待っていそうです。

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このページは、1024×768画面に合わせて作りました。ちゃんと見えなかったらスミマセン