FCopy 2.00Vector FCopy


《概要》

FCopy はファイルのコピーをするコマンドラインツールです。

コピー元とコピー先のファイル名の英文字大小文字の違いも同じになるように変更します。
オプションで移動や新しいファイルだけを対象にすることもできます。
オプションでファイルの作成日時を維持することもできます。
オプションで何も表示しないこともできるので、バッチファイルなどで使用するのに便利です。

《パラメータ》
FCopy [/a] [/e | /p] [/f] [/m[r]] [/r] [/u] [/h] [/c] [/l | /q | /t | /v] コピー元 [コピー先]
      /a 属性はコピーしない
      /e 存在するファイルのみコピーする
      /p 新規コピーの確認をする
      /f 上書き確認なし
      /m ファイルを移動する
         r 読み取り専用ファイルも移動する
      /r 読み取り専用ファイルも上書きする
      /u 新しいファイルのみコピーする
      /h 隠し属性およびシステム属性も含める
      /c ファイル作成日時を維持する
      /l コピーしたファイルの数だけ表示する
      /q 表示なし、上書き確認なし
      /t コピー先を表示する
      /v 詳細表示

《詳細》

FCopy はファイルをコピーしたり移動したりするツールです。
コマンドプロンプトで動作する 64bit コンソールアプリケーションです。

コピー元にフォルダを指定した場合、コピー元の全てのファイルをコピーします。
コピー元にワイルドカードを指定することができます。
コピー先が指定されていない場合、現在のフォルダにコピーします。
コピー先にファイル名が指定された場合、コピー元のファイル名を変更してコピーします。この場合コピー元にワイルドカードは指定できません。

「/e 存在するファイルのみコピーする」が指定された場合、コピー先に存在するファイルのみコピーします。

「/u 新しいファイルのみコピーする」が指定された場合、コピー元のファイル日時が新しい場合のみコピーが実行され、ファイルの日時が古いものはコピーされません。

「/m ファイルを移動する」が指定された場合、ファイルが移動されコピー元のファイルはなくなります。
コピー元とコピー先が同じドライブの場合は高速移動されます。
「/mr」が指定された場合、コピー元が読み取り専用ファイルでも移動します。

「/r 読み取り専用ファイルも上書きする」が指定された場合、コピー先に同じ名前の読み取り専用ファイルがある場合でも上書きします。

「/a 属性はコピーしない」が指定された場合、コピー元が読み取り専用ファイルの場合コピー先に読み取り専用属性を設定しません。

「/p 新規コピーの確認をする」が指定された場合、コピー先にファイルが存在しない場合にコピーするか確認します。

「/f 上書き確認なし」が指定された場合、コピー先に同じ名前のファイルがある場合に上書きするか確認しません。

「/h 隠し属性およびシステム属性も含める」が指定された場合、隠し属性およびシステム属性のファイルもコピーされます。
デフォルトでは属性がないものと読み取り専用属性のファイルが対象となります。
なお隠し属性およびシステム属性のファイルの移動や、隠し属性およびシステム属性への上書きはできません。

「/c ファイル作成日時を維持する」が指定された場合、ファイルの更新日時と共に作成日時もコピーします。
コピー元またはコピー先のどちらかのファイルシステムが作成日時を持たない場合には設定されません。

「/t コピー先を表示する」が指定された場合、コピーする時コピー先のフォルダ名を表示します。

「/v 詳細表示」が指定された場合、コピーする時コピー先のフォルダ名やコピーする時の状況(Copy, Update, Downdate など)も表示します。

「/l コピーしたファイルの数だけ表示する」が指定された場合、コピーする時の表示はされずコピーが終了した時にコピーしたファイルの数を表示します。

「/q 表示なし、上書き確認なし」が指定された場合、コピーする時の表示がされず、上書き確認もされません。バッチファイルなどで使用します。

確認操作では「Yes/No/All」が選択でき、Allを選択した場合には以降のファイルは確認なしでファイルが処理されます。

「/void」(隠しパラメータ)のみを指定するとプログラムは何も実行しないで終了します。スクリプト内でこのプログラムが実行可能か事前に調査するために使用してください。

このプログラムは日英バイリンガルメッセージに対応しています。

《動作環境》

Windows Vista, Windows 7, Windows 8, Windows 8.1, Windows 10, Windows 11。

《バージョン履歴》

Version 1.00 - 2012/01/23 正式版初リリース
Version 1.10 - 2012/04/16 ファイル属性に関するオプションを追加
Version 1.20 - 2013/02/01 日英バイリンガルメッセージに対応
Version 1.21 - 2014/07/04 エラー表示に関する改善
Version 1.22 - 2014/08/04 ネットワーク上 (Samba) のファイルの属性設定の改善
Version 1.23 - 2014/09/06 確認表示に関する改善
Version 1.24 - 2014/11/01 FAT のファイル時間の対応
Version 1.30 - 2015/10/01 ファイル属性設定の改善、ライブラリのアップグレード
Version 1.40 - 2016/09/07 コピーおよび確認に関するオプションの追加
Version 1.50 - 2017/03/01 ファイル属性および作成日時に関するオプションの追加
Version 1.51 - 2017/03/09 ファイル移動に関する改善
Version 1.52 - 2017/05/02 表示に関する改善
Version 1.60 - 2017/11/01 確認操作の改善
Version 1.61 - 2018/05/07 メッセージの改善
Version 1.62 - 2018/06/01 キー入力に関する改善
Version 1.63 - 2018/12/05 Windows の表示言語の対応、dll の同梱
Version 1.70 - 2019/07/01 コードページ 65001 (UTF-8) の対応
Version 1.80 - 2020/10/01 ライブラリのアップグレード
Version 1.90 - 2022/01/14 ライブラリのアップグレード
Version 1.91 - 2023/08/07 WOW64 リダイレクトの対応
Version 2.00 - 2024/03/07 64bit 版の追加


Roka Software© Roka Hashimoto