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XPのサポート終了について思うこと

1、はじめに

恐怖心を利用する販売テクニック 」をご存知でしょうか?
人間は快楽を求め、苦痛を回避する行動をします。 人間のこの特性はいろいろな場面で使われています。
社会心理学では、前者より後者、すなわち、不快な状況を回避したり、何かを失うことを恐れ、そこから逃れるための行動を誘導するほうが効果的であるとも言われています。防犯用ベルや生命保険、がん検診、健康食品やサプリメントなどの広告を良く見ると、虚偽の内容は含まれないものの、巧みに恐怖心を利用している事が分かります。

マイクロソフトのWEBページには、以下の記載があります。(2014-3-27日現在)
「2014 年 4 月 9 日 Windows XP と Office 2003 のサポートがまもなく終了となります。
長年のご愛顧、誠にありがとうございます。移行を完了されていないユーザーの皆様は今すぐ移行を!」
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/xp_eos.aspx?WT.srch=1< BR>
また、IPA 独立行政法人 情報処理推進機構のWEBページには
2014年4月9日(米国時間4月8日)、Windows XPのサポートが終了します。2014年4月9日以降はセキュリティ更新プログラムの提供が無くなり、セキュリティリスクが高まります。
 同OSの利用者においては、サポートが継続している後継OS、または代替OSへの移行検討が望まれます。
 またOSだけでなくアプリケーションもサポートが順次終了していくため、あわせて対策が必要です。」

とあります。
https://www.ipa.go.jp/security/announce/winxp_eos.html

ニュースなどでは、
サポート期間が終了してもWinXPが使えなくなるわけではありません。しかし、セキュリティ・アップデートが提供されなくなり、時間が経つほどにセキュリティリスクが高くなる
と報道されています。

これらに虚偽の内容は含まれないものの、何かの意図を感じるのは私だけでしょうか?
ひとつ冷静に、「WindowsXPのサポートが終了になる 」とはどのようなことか、考えてみたいと思います。

2、サポートが終了するって?

 セキュリティ上の重大な欠陥(脆弱性[ぜいじゃくせい]といいます)の修正や機能改善のためのアップデートが行われなくなるということです。「恐怖心」を煽るために論拠にしているのは前者の、脆弱性の修正が今後は行われない という部分です。
 セキュリティ更新プログラムが提供されないということは、今後、Windows XPに脆弱性が見つかっても、それが解消されないということになり、パソコンがネットにつながっていれば 、ウイルスや不正アクセスの脅威にさらされ、例えば下記のような危険性があります。 
  パソコンの乗っ取りや遠隔操作されてしまう
  パソコンから重要な情報が漏えいさせられてしまう
などです。
 WinXPをネットにつなぐと 、WinXPが勝手にネットにアクセスし、知らない間にウイルスに感染させられて被害をこうむるという構図です。
 WinXPが勝手にネットにアクセス するので、「利用者が気をつければ防げる 」というものではないことが読み取れます。
 ところで、PCはネットにつながないと使えないのでしょうか?

3、ネットへつなぐだけがPCの使い道ではありません

 PCの使い方は人それぞれで、WEB閲覧、メール、ゲーム、家計簿、ワードで文書作成、お絵かきなどインストールするソフト次第で、いろいろな用途に使えるのが、PCの特徴になっています。

 ネットへつなぐだけがPCの使い道ではありません。私自信のPCの使い方を省みると、業務連絡にメール、情報収集のためにWEB閲覧をしながら、ワードやエクセルなどの利用が大半であることがわかります。またプログラミングのときは、ネット接続はオンラインマニュアルのためにだけ必要なことがわかります。

 つまり、ネットにつなぎながらPCを使用しているものの、作業全体でみると確かに、ネット接続しないと仕事にならないですが、全ての工程にネット接続が必要なわけではないことがわかります。

4、メールとWEB閲覧以外はオフラインのWinXP

 サポートが終了して生じる恐怖心は、ネットにつながなければ、心配しなくてもよい恐怖心です。もちろん、ネットから隔離すれば、完全に安全というわけではありません。怪しいデータを持ち込まないという「利用者が気をつければ防げる」内容の危険度になるということです。そこで、WinXPのサポート切れでも安心してXPを使い続ける方法、つまり、WinXPをネットから隔離してサポートを必要としない状態で運用する方法を考えました。

 それは、ネット接続が必要なPCとネット接続が不要なPCの2台を用意して、使い分けるということです。早速、ネット接続が必要なPCとしてスマフォを横に置きながら、ネット接続を切ったWinXPを使ってみました。

 意外と使える!、というのが率直な感想です。でも、検索結果をコピペできないことや、メール文章をスマフォで入力するのは、ストレスがたまる作業でした。
 それならば、1台のマシンの中に、オンラインのPCとオフラインのPCを同居させたらよいと考えるようになりました。

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