以下は、市販版のMMであるMMVの設定資料として何人かで起こしたものです。最終決定段階のものではありませんので注意してください。現在では、参考資料レベルです。
かなりの時代的幅を持って設定してあるので、許容範囲は広いと思います。
必ずしも従う必要はまったくありません。けれども、オリジナルの星系や星を作りたいのだけれども、どうも発想がわかないという人は参考にするといいでしょう。
……って、今見直したら、オープニングと設定がすでに食い違っている(^_^;)
中央管理組織は、最初から設定していたんですが、裏の組織として名称設定はしていなかったのですよね。そしたら、芳賀概夢(現在ライター(^_^;))がS.A.M.I.という設定を起してくれやがりまして(^_^;)なし崩しに広まっていったのでした。あからさまな楽屋落ちをもっとも嫌う私に対していい度胸だぜ(^_^;)というわけで、一文字削ってA.M.I.ということになったわけです。でも、これだと亜美ちゃんだねということもあって、MMVの設定起こしの時にM.A.I.に変更したのでした。現状ではまだどちらとも決めかねていますが、セラムンも終わった今、A.M.I.でも問題はなかろうと思ってます。
正式な世界設定は、MMの小説シリーズ化が出版社に企画として通ったときに作品として確立していくでしょう。現在の設定は、その時のあくまでもベース程度となるはずです。そのまま使うつもりはありませんので、信じ込まないでください(^_^;)。
人類が、その無限の可能性を漆黒の宇宙に求めて数世紀。恒星間航行による生活圏の拡大は、様々なものを人々にもたらした。無限の資源、尽きぬ冒険、新たなる発見……。
だが、予想以上に急激に拡散する文化圏は、集団としての統一を欠いていくことになる。すべてを支配下におこうとする国家組織の意思と、新天地での自由を求める個人の意志。この相反する意思の間に戦端が開かれたのは、避けられぬ歴史の流れだったのだろうか。
この戦いの中、急激な発展をとげた物がある。
元は惑星開発用の多足歩行機械だった物。分厚い装甲で内部機構を覆い、マニピュレーターと多数のハードポイントによって様々な武器の換装を可能とし、汎用性に富み、あらゆる環境に適応したマシン。
それらは、様々な道をたどった。あるものはレジスタンスの自由の象徴となり、あるものは反乱を制圧する恐怖の象徴となった。
象徴……。それは、時代が移り変わるとともに、まさにそれにふさわしいシルエットを持つようになっていく。人々は、畏怖と羨望を込めて、その人型のマシンを装甲の騎士、アーマードナイト(AK)と呼んだ。
やがて、各地に紛争の火種を残しつつも銀河は連邦の名の下に統一された。一つの星から人類が飛び出してから、実に1000年近い年月が過ぎ去っていた。
だが、余剰をきたした大量のAKと、目的を失ったパイロットたちは、いったいどこへいけばいいのだろうか。
彼らを管理・保護するために、M.A.I.(MatchmakerandArmoredknightInspectos)と呼ばれる組織ができあがるのに、さほど時間はかからなかった。
ここに、M.A.Iによる合法的な戦いの場が用意されたのだ。
一攫千金、地位と名誉、国家や一族の威信、企業のPR、新機種の開発、敵討ち……。人々は様々なものを求め、それに命をかける。
かくして、パイロットたちは新たなる戦いの旗の下に集る。自らの夢を追い求めて……。
〔MM・WORLD〕
■歴史
地球人口の増大、それによる食糧問題の表面化。
コロニー計画。ラグランジュポイントにスペースコロニーを建造する。
宇宙に対する認識の変化。
惑星を人類が住めるように改造する技術(テラ・フォーミング)の開発。
惑星の開拓
汎用型作業マシーンとしてマニピュレーターや多足歩行マシーンが使用される
月・火星・木星の衛星群の居住惑星化。
地球資源底をつく。
植民星の独立運動。
太陽系連合の発足。惑星開発の技術協力、および、利権に関する各国の牽制。
光速を超える航法の発見。
外宇宙の探査
太陽系連合の真の統一。
居住可能な惑星の発見
第二の地球計画、発動。
開拓団出発。
一部は事故により到着できず。
小規模移民の開始
民族・宗教・国家単位。主に貧しい層
惑星改造による開拓
大規模移民の開始
国家単位。例外として上流階級の者も。
植民惑星からの資源流通の確立
銀河ネットワーク
自給自足が確立され人工の増えた植民地の離反が始まる
作業器械の武器への転化
機動性を持った作業ポッド
植民惑星の独立運動高まる
同時に、開発に失敗した惑星の移植者による、近隣惑星への襲撃始まる
宙域制圧用の艦船の不足から小規模勢力乱立の混乱の時代となる
戦艦の建造
勢力の統廃合進む
惑星上の拠点制圧兵器としてM級AK開発
換装が簡単な汎用の武装開発。
制圧・維持・復旧用に汎用運用される
特殊惑星環境用にバリエーションが爆発的に増える
最終的に残った三大勢力による均衡ができる
H級の開発攻撃力のUP
拠点攻撃。主力兵器化。
L級の量産ローコストAK。高機能による小型化。
輸送性強化。物量。
制圧兵器。
AKの保有数の差により均衡が崩れる。
量産型L級による生産性のUP。
まず帝国が、そして銀河連盟が太陽系連合に対し降伏。
銀河系の一応の統一
連邦の樹立。記念して暦を替える(宙歴。EarthCalendar)
連邦の統一宣言。ただし、一方的なもので実を伴っていない。
各地で小規模な抵抗は残る
AKがかなりの余剰をきたす
AKのストリートファイト発生
海賊や野盗の発生
AMI設立
AKとパイロットを管理し職を与える
AMIによるドーリングの正式な開始
AK産業の復興
AKの様式化進む
地域単位のAKの系統化・特別化進む
オーダーメイドのAKが造られ始める。
MMVの時代(統一から5〜6年ほどたった頃)
全体として中心部は安定はしているが、火種はそこらじゅうにあり、戦いの火の消える日はない時代
■勢力(上に書かれたものほど大きな勢力を誇る。AMIとセトは特殊なため例外)
●連邦(宇宙連邦とするか・・・)
今のところ人類全てを統括している。宇宙の全ての居住惑星と、全ての国がここに加入している、ことになっている。
太陽系連合が帝国と銀河連盟を吸収して連邦がつくられた。もちろん、どちらも快く思っているわけがなく、独立の機会を狙っている。
政治形態は太陽系連合のものを引き継いだ。つまり現代の民主社会の政治。ただ領土が大きすぎるため、うまく機能していない。
現主席はチャールズ・レイモンド。4年任期。
統一通貨はライン。1ラインは千円くらい?
■統一前の勢力
●太陽系連合
人類が宇宙に飛び出した頃に結成された。
人類の故郷「地球」を中心とした、百を越える惑星と数百の国家からなる。国家形態は現在と同じようなもの。王国とか有り。
技術は他の勢力に比べて進歩している。AK保有量も最大。ただ、昔からの惑星が多いため、資源はそれほど多くない。
政治形態は間接民主制。上院と下院が存在する。そして、主席が最終決定権を持っている。だがその実態は一部特権階級の持回りでの政治となっている。それは連邦になっても同じ。
●帝国
「皇帝」を支配者と仰ぐ者達がつくっている国。その性質上太陽系連合とは仲が悪く、連合にに反発した人や追われている罪人などが集まってくる。
帝国樹立をしたのは上流階級であり、下層階級の人々は相変わらずの下級市民。
技術、資源とも独自でやっていけるほどで、AK保有量も太陽系連合とほとんど差がなかった。しかし側近の裏切りで皇帝が暗殺され、そのまま連合に併合された。
実は暗殺された皇帝は影武者で、本人はどこかで再起をはかっている、という噂が流れている。
●銀河連盟
超巨大輸送母艦「Mother」を起点とした開拓星の集まり。地球を捨てて新しい星を開拓した者達である。自分達が苦労して開拓した星を「地球」の意のままにするのは我慢できないと、太陽系連合より独立を宣言。当初は最初に開拓された惑星が中心となっていたが、他の惑星が反発、内乱が起こりかけた。そこで、妥協案としてどこの惑星にも所属していない「Mother」を行政の中心とする案が提出され、賛成多数で決定された。「Mother」は通常、どこの惑星からもそう離れていない恒星の周りを回っていた。
政治形態は太陽系連合と同じ間接民主制。ただし惑星の代表が選ばれ、彼らの会議によって方針が決められる。いわゆる合議制であるところが違う。
資源は豊富だが、技術が連合や帝国と比べるとやや劣っている。これは、開拓に要した期間が長かったため、それ以外の技術を生み出す時間が他より少なかったから。そのためAKの性能に差が出て(特にM級、H級の生産数の差)敗北、連邦に吸収された。
「Mother」は厳重に封印の上、どこかの宙域に保管されている。
連邦に加入していない他の勢力
●新興宗教団体である‘虚空教団’
‘聖地(アジール)’と言われる場所を持ち、そこを中心に信者を増やしている。彼らにとっての神は、虚空(宇宙)そのものである。ただし、現在の宗教と違うところは、けして神を具現化することはないことと、無を求めるのではなく、無である神の中に創造していくのが使命だと言うこと。
最権力者は、‘長’と呼ばれている。
勢力範囲が連邦の内部のため、加入していると見なされている。教団からの正式な発表はない。
●開拓期に他の星と接触を絶った‘ロスト・コロニー’
主に開拓時代初期に人類居住困難と判断された、もしくは開拓後になんらかの理由により居住困難となった見捨てられた星に住む。開拓中の事故により身体の一部を機械としている者が多い。他にもなんらかの理由により他の星を追い出された者達がいる。AK保有量は最低。初期のAKしかないところもある。
技術、資源とも他の勢力とは比較にならないが、彼ら自身が資源とも言える。一部を機械化した人間はもとより、全身を機械化や武器化された人間、果ては超能力者まで存在するといわれる。
連邦はこれらの惑星に対し、無干渉を保っている。領土が大きすぎ、手が回らないのである。未だ発見されていない惑星もあるという。
●ハイパーノーツ(超人類) Hypernauts
人類の長期間に及ぶ宇宙生活における宇宙放射線被爆や、あるいは遺伝子操作などによって発生した人類の突然変移。 外見的な変化を起こすもの、超能力などの特殊な能力を獲得するもの、さらにはその両方を持ったものなどがいると言われる。
連邦ではハイパーノーツに通常人と全く同じ権利を認めてはいるが、その外見などから迫害されるものが多い。 しかしその特殊な能力−−超能力など−−は軍などでは重宝されている。 またその能力を生かしてMMのパイロットとなるものも多い。
ハイパーノーツは、ロスト・コロニーなどの辺境で多く見られる。
●実体のない企業国家の‘セト・エンタープライズ’
まさしく、企業である。その力は、ありとあらゆるとこに入り込み、会社の本体がどこにあるのかさえわからない。
主に軍事産業を重視しているが、その守備範囲はほぼ全ての産業に及ぶコングロマリットである。故に、各企業、特にAK産業の会社は、セトにはまず逆らえない。
社長は不明。
下部企業に怪人工房。元はセトの秘密開発部門。セトとの関連は表にはいっさいでない。完全に独立している。つながりは情報・資金の援助のみ。
●宇宙AK&MM監理者連盟の‘AMI’
AMI(Ak & Mm Inspectors)とは、AK(Armer Knight)の管理・登録、ゲームルールの規定、MM(Match Maker)の監理・教育等を行う連盟。
なぜ、彼らが勢力を持っているかというと、AKのパイロット達により成り立つ組合のため、いざとなればほとんどのAKパイロットが味方になることもありえる。軍の装備には及ばないにしろ、軍事AKの実に10倍以上のAKとパイロットを仕切るこの組合は自然に力をもっていた。(これは表向きの理由である)
AK製作の援助金の支給や補給品の配付等も行っているので、パイロットやオーナーたちにとっては、ここに加入できるかどうかは死活問題である。
また、AMIの勢力範囲も、その性質上確定されず、ありとあらゆる所にはいりこんでいると考えられる。各地で行われる大会は、必ずと言っていいほどAMIが仕切っている。パイロットの養成機関も管理している。
ちなみに、戦争になれば、加入パイロットによる傭兵部隊の斡旋も行う。そのため、各国の軍隊から一目おかれている。
本部は連邦の勢力範囲にある。
内部通貨はクレジット。基本的にはラインと同価値であるが、その性質が異なる。
内情として、最重要機密だが、このAMIの運用経費の一部は、各軍やセトからも出されている。それが何を意味するかは、必然的にわかるだろう。
●犯罪組織?‘ダークナイツ’Dark Knights
正体不明の組織。 すべてのマフィア・海賊・その他の裏の組織を影で操っているといわれる。 構成人数・組織の概要・幹部等一切不明。 一説にはセトと深いつながりが有るという。 正体を探ろうとして生きていたものはいない(よくあるパターン(^_^;))。
別名として、‘ノワール・ルージュ’。
■ゲーム
AK同士の戦闘である。決まった決闘場において、あるルールの元で戦う。
結果、パイロットが死んでも殺した方は罪にならない。また、観客がその戦いに巻き込まれることもあるが、例え観客が死んでも罪を問われることはない。見にくる観客が悪いというのが、一般常識として通っている。(ただし、両方とも故意がない場合。デスマッチはまた別)
虚空教団や、連邦の中心地(平和な場所)では、このゲームは野蛮なものとして排除されている。おもに、辺境で盛んに行われている。中には辺境の村おこしに大会を開くとこもある。
●平和な地域でのMM
ドーリングそのものを禁じたところもあるが、「胴体攻撃の禁止」「デスマッチの禁止」といった制限を設け、一種のスポーツとして認め、広く行なわれているところもある。
ゲームの呼び名
通常 バトル AMI ドーリング 王国系 デュエル 宗教系 儀闘
聖なる戦い
■AK
アーマー・ナイト。これは、全長5〜50メートルにおよぶ搭乗型ロボットの総称である。
●フレーム規格
・AKL=ライト級。全長5〜15メートル。
・AKM=ミドル級。全長10〜25メートル。
・AKH=ヘビー級。全長20〜50メートル。(正式には辞典の方のサイズ)
上記は一応の目安である。必ずしも、この規格に当てはまるとは限らない。(細かいパラメーターは、MMデータを参照)
操縦方法はいろいろとあり、高級AKになると、PK(通常人間よりもちょっと強い程度のもので可)による操縦方式(PKO)も完全ではないが採用されている。
また、パワードスーツ型も存在する。変形機構も存在する。
ゲームに参加するAKは、すべてAMIに登録申請しなければならない。(しかし、参加AKのすべてが登録しているわけではないのが実情)
軍事用AKは、いろいろと特別にいい武装(というより、危険な武装)がつけられるため、AMIでは登録されない。武装規制された、ゲーム用だけである。ただし、ゲーム用といっても、その戦闘能力は今の戦闘機や戦車の比ではない。
ブラック・マーケット品とは、軍からの横流し品であり、これらの品々は地域によって認められる場合と認められない場合がある。
勢力によって、以下の特徴を有する
軍事勢力 武器というイメージが強く、無駄の少ないデザイン 宗教勢力 象徴的なデザインが多く、通常のAKと並ぶとかなり違和感がある 王侯勢力 騎士を摸し、極めて装飾的。色も多彩。 興行AK デザイン的。ハデな色彩。PRプリントなんかもあるだろう。
冗談AKは、主にこれに属する。企業勢力 試作タイプが多い。
汎用性とデザイン性のどちらかにかたよったものが多い。
■パイロット
パイロットには資格試験があり、それはAMIによって行われる。この資格試験だけはすべての国に通用する。
逆に言えば、AMI認定のパイロットになることは非常に難しい。学力(ある程度のメンテナンスは当然のこと自分でできなくてはならない)、反射神経(操作が複雑なために、実戦においてはかなりのスピードを要する)、体力、精神力(PKOを積んでいれば特に重要)等が、一般よりも必要である。
AMIで名が通るパイロットならば、一人で素人一師団の戦力に相当すると言われている。
ただ、最初からの軍人たちには印象が悪い。ゲームで鍛えてから軍に入ってくる者たちは、‘ゲーマーあがり’と呼ばれて馬鹿にされる。
パイロットの呼び名
通常 パイロット AMI ドーラー 王国系 パンツァー・ライダー
ナイト・マスター宗教系 繰機師
■オーナー
大概は、金持ちの道楽か、企業の宣伝やデータ収集のために行っている者たちである。パイロットを雇い、そのパイロットにAK、またはAK製作資金を与える。(大抵は専属のメカニック・チームをもっている)
ファイトマネーは彼らの懐にはいる。しかし、よほど強いか、上手く勝たない限りは赤字になることが多い。 ときには、パイロット兼オーナーという者たちもいる。
■MM
マッチ・メーカー。試合(ゲーム)を取り持つ者たち。正式にはAMIの者である。中にはAMIに所属していない者たちもいるが、その信用度はかなり低い。
MMは、オーナーたちと契約し、試合を組んだり、大会を開いたりする。もちろん、手数料をとり、大会の利益も得る。
試合ではAMI内部の通貨である‘クレジット’が使われるが、価値はまったくラインと同じ。ただ、クレジットはゲーム規制(価格制限。ゲーム中で使用していい金額)である。ファイトマネーの相場は200Cr.ぐらい。これは半年ほど遊んで暮らせる金額。AKを作るには、最低2000Cr.は必要。
■技術
・マキシー(ワープ)航行可能(ただし、AKでは不可)。
・クローン技術は不完全ながらあり。
・AKの行動速度は、最高で人間より早い。
・コンピューターは、完全AIあり。
・高出力ビーム、エネルギー・バリアー技術あり。
・小型核融合炉あり。
・小型高出力モーターあり。
・PKO(脳波コントロール。本来の意味とは少し違っている)あり。
・不完全ながら重力制御あり。
作成
GAYM
篠崎砂美
I/O
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