1997/08/12

プログラムコマンド解説

●移動・攻撃プログラムコマンドの組み込み方

移動プログラムコマンド(以下コマンド)は、コンピューター名の後ろに、全角のスラッシュ(/)で区切り、その後ろに半角または全角二文字で一命令を構成して書き加えます(余分なスペースはいれないで下さい)

●コマンド説明

コマンドには、「消費型」・「無消費型」や「固定型」があります
また、その区別とは別に、「無条件型」・「条件判断型」とあります

・消費型   コマンド実行後、プログラムから消去されます
・固定型   その命令より後ろの命令は実行されません
・条件判断型 ある特定の条件で命令が実行されます

使用できる命令数は、コンピューターレベル数×2までです
従って、レベル0ではコマンドを使用できません
上限を越えたコマンドは、無視(削除)されます
「通常判断」とは、本来の移動方向判定方式です(以下の説明で、nは一桁の定数を表します)
なお、省略すると通常判断です
「/」は、名前中に使わないように注意してください

▼レベル0

>(コマンド指定不可)
・通常判断により移動します

▼レベル1

>@@

・固定無消費型
ランダムに目標位置を確定します



>Ln(Long set 〔n〕)

・固定無消費型
nの距離に相対距離を随時保とうとする



>Gn(Goto Wepon 〔n〕)

・固定消費型
n番武装の目標距離に移動します
n番武装が攻撃不可能な場合は、コマンドが消去されます

▼レベル2

>nn

・消費型
最初のnが移動目的距離、後ろのnがその目標に動こうとする回数です(回数は実際に動いたかどうかは問題になりません)
このコマンドは、後ろのnが0になると消滅します
nは両方とも1〜9まで



>Nn(No wepon goto 〔n〕)

・条件判断型
・無消費型
自分の攻撃可能武装がなくなった場合、相対距離をnにしようとする
格闘をしたくない時に便利
条件が揃わなかった場合、次の命令へ(次の命令がない場合は通常判断)

▼レベル3

>Wn(Wepon 〔n〕)

・条件判断型
・消費型
唯一の攻撃プログラムコマンド
n番武装を優先的に一回だけ使用します(※目標距離には影響しません)
実行後、プログラムから削除されます

>例:"ANGE",3,800,20,"イシス/w324N9l4","MD−A2/D1",2,10,5,500
上記の場合、相対距離2を4イニングの間目標距離とし、その後、自分の攻撃可能武装がなくなるまで、目標距離を4に固定
攻撃可能武装がなくなると、目標距離を9にとる
同時に攻撃は、武装ナンバー3の武器を一回だけ優先して使う

■プログラムコマンド教室

●「中和ポッドはオートにすると、攻撃回数が3回。でも、2回だけ使って他の武装を使いたいんだなあ、これが」という時。

1:ソリッドシューター凝固弾
2:クロー
3:中和ポッド

武装を上記のように並べたとします。
この場合、3番武装を2回使うわけですから、コマンドに〔W3W3〕と書きます。
(これは攻撃コマンド)
そして、それに中和ポッドの目標距離を指定する移動コマンドを書き加えます。
例えば、目標距離5を2回目標距離とするなら、〔52〕とします。
〔W3W352〕とコマンドはなるわけです。(攻撃コマンドと移動コマンドの順番は、入れ代わっても関係ありません)
上記のコマンドから、移動コマンドを省けば、目標距離は1番武装の目標距離となります。ただし、1番武装の距離になっても、〔W3〕により、3番武装が使用できるときは、3番武装を優先的に使用します。(上の例だと、3番武装が二回優先される)

もし、1番武装と3番武装の射程が重ならないのなら、方法は他にもあります。
例えば、1番武装の射程が1〜3、3番武装の射程が4〜9だとします。
この場合、3番武装を相対距離4で2回だけ使いたいような時は、〔42〕とします。こうすれば、2回だけ目標距離を4にとります。結果、上記と似たような結果を獲られます。

ただし、落とし穴があります。あくまで「目標距離」を設定するコマンドだということを忘れないでください。

●「目標距離7を8回までセット。そのあいだ、または終了後に武装がなくなったら、とにかく相対距離を9おいて逃げたい!」という時。

こんなときには、〔N9〕コマンドでしょう。
これは武装がなくなると、目標距離を9にとってくれます。
結果、〔N978〕とコマンドプログラムはなります。これは条件判断である〔N9〕コマンドを先に書かなくてはいけません。注意してください。逆にすると、〔78〕を実行中は〔N9〕は実行されません。

●「5イニングほどは目標距離を1におき、あとはとにかく目標距離は、どんなことが合っても8だ」という時。

〔L8〕コマンドで結構です。ただし、このコマンドはあまり意味をなさないのは、すぐに気がつかれるでしょう。(^_^;)
まぁ、武器がなくなった時には大いに意味がありますが……。
結果、〔15L8〕とプログラムコマンドはなります。

●「2番武装の目標距離を優先してセットしたいなぁ」という時。

〔G2〕コマンドで願いは叶えられます。
これは〔目標距離+回数〕コマンドのかわりになります。あちらは最高9回までしかセットしておけませんが、こちらは2番武装がなくなるまで実行されます。
使い道があるコマンドなのかどうかは言えませんがね。(^_^;)
あるコツを知っていると、その人には使えるコマンドになるでしょう。


 以上、芳賀概夢 作のプログラムコマンドマニュアルより抜粋。


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