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Last Updated:2005/03/16
05/06/14 「窓の杜」の『今日のお気に入り』で紹介されました。

タイピング・チェッカー「どんなもん打」

自分の打鍵はどんなもんだ?と、すぐにチェックできるツールです。

余計なことは極力排除した単純明快アプレットです。
ローマ字規則、課題文字列ともテキストファイルでカスタマイズできます。
javaアプレットなので、htmlが書ければコンテンツ自体カスタマイズして、Webサーバーなどに置いて学校や教室で、利用できます。(ただし再配布の際はオリジナルのままで再配布してください。)
サイズが小さく(100kBたらず)、インストール不要なのでフロッピーディスクやメモリーキーにいれて、職場のパソコンでも気軽に使うことができます。

ダウンロード、ドキュメントは右のリンクをクリックしてください。
「どんなもん打」はフリーソフトです。
TChecker105.exe
readme.html
ベクターのライブラリ(TChecker01.exe)
今すぐ試してみたい方は、右の「オンライン版」をクリックしてください。(ダウンロード版より横幅をかなり長くしています) 「どんなもん打」(オンライン版)

ダウンロード版を使うと練習内容をカスタマイズできます。カスタマイズには、ファイル管理とテキストファイル編集の知識が必要です。

最新版TChecker105.exe
変更点
・ミス打鍵の色を若干変更(バリアフリーを意識→これでよいか自信はありませんが)
・ミス打鍵文字が重ならないように表示位置を変更
・テキストエリア、タイムチャートがアプレットサイズに連動するように
 詳しくはブログ

オンライン版更新歴
2005/03/16 Ver.1.06 ミスしてから回復するまでの時間を桃色の帯で表示。ロスしたパーセンテージを表示。詳しくはブログ
2005/03/08 オンライン版に「出会った奇跡は出会えない忘れない奇跡」を追加。ついでにアプレット横幅を少々長くしました。

開発の動機

職場の仲間のTさんの打鍵。私もTさんもローマ字入力。スピードは私と同じ程度だが、リズムが違うことに気づきました。Tさんは母音と子音をひとまとめにして、1文字ずつ打っています。つまり、母音と子音のリズムがダダッダダッという感じでくっついています。私は単語の中をひとつながりにして、ダダダダと比較的均等に打ちます。

私はミス打鍵が多くちょっと悩んでいました。もしかすると打鍵のリズムが悪いのか?まずは観察したいな、と思い、タイピング・チェッカーなるものを作ることにしました。

ということで、まったく個人的なニーズから作ってみたのですが、いざ作ってみると、意外に行けるのでは?既存のタイピングソフトにはない"妙な実用性"(?)があるかも、と思えてきました。そこで、若干の機能を加えて公開することにしました。

私は以下のように使っています

単語単位でミス無く一気に打ち上げる練習

普通の練習ソフトだと、時間に追われ、不得意な単語を何度も練習するということができません。「どんなもん打」なら、この単語をじっくり極めたいと思ったら、先に進まず何度でも練習できます。
最近は他の練習ソフトをウォッチしていないので、他にこんなことができるソフトがあるのかわかりませんが、一単語ごとに結果が表示され、自分の意志で何度でも繰り返せる、というのは意外にいけますね。
実際にはミスしたらすぐBSキー(Ctrl+H)でやり直し、というふうにして一気打ちの練習をしています。
ミス無くうまく打てた!というときの感覚をしっかり印象づけるというのがいいと思います。

タイミングの分析

私はDvorak配列ベースのACTを使っています。基本的に交互打鍵ですが、打ちやすい反面、左右のタイミングが結構きわどく、ミスが多くなる原因になっています。「どんなもん打」を使うことによって、私の場合左小指「A」のタイミングが意外に早いこと、逆に早く打てると思っていた右手の人差し指、中指が意外にのろまなこと、が分かりました。また、より高速に打鍵するために、どこでロスが生じているかも分かります。私の場合、前の文字の母音から次の文字の子音までのタイミングにまだ詰める余地があることが分かりました。

ミスタイプの分析

タイムチャートをみると、どんなタイミングでどのキーを間違って打っているかが分かります。私の場合、次の文字の子音より先に母音を打っている傾向が顕著でした。(これも交互打鍵の弊害かもしれませんね。)
こうやってミスの発生と、それによる時間のロスの大きさがタイムチャートでもろに示されるため、速く打とうとするより、落ち着いてミス無く打った方が結局は生産性が高い、ということを再認識するいい機会になっています。
2005/03/16 オンライン版1.06で、タイムチャート上にミスしてロスした時間をはっきり分かるように表示させてみました。ついでに「ロスタイム率」という新しい指標を導入、ロス○○%と表示するようにしました。
これでやってみると、ちょっとしたミスが、かなりのロスに繋がることが視覚的にも数値的にもはっきり分かるようになりました。(でもミスタッチは減らない‥‥‥トホホ)

増田式トレーニング

増田忠士「スピードアップをめざす人のためのらくらくキーボード練習帳」(日本経済新聞社)を参考に、ミスタイプを減らすための練習、スピードアップのための練習、上達記録のための「じゅげむじゅげむ」などをテキストファイルで作って、毎日練習しています。(まだ3日目ですが)

定型文で上達チェック

増田式の上記の本では「じゅげむじゅげむ」を打ち終わるまでの時間を、上達のバロメータにしています。「どんなもん打」では、テキストファイル(課題文字列)の初めの一打から最後の一打までの正味打鍵時間を秒単位で表示します。(ちなみに「じゅげむじゅげむ」は現在164秒)
ここで「正味」というのは、一続きの単語(文節)を打ち上げる時間だけを合計しているという意味です。単語を打った後にタイムチャートが表示され、振り返ってみる、次に進む、という時間はカウントしていないということです。ですから、落ち着いて単語単位で一気に打てるようになった方が正味打鍵時間が短くなります。こんなところも他のタイピングソフトにはない特徴です。人と競うためのスコアではなく、自分のためのバロメータという考え方です。

「どんなもん打」の使い方(補足情報)

隠し機能というわでけではありませんが、こんな使い方もできますよ。という情報です。ただ今後の仕様変更により変わる可能性もあることをご了解ください。

●とりあえずどんどん先に進みたい

単語を打った後、[Enter]キーを押すと次に進みます。[Space]キーでも同じことができます。お好きなほうをどうぞ。なお最後の単語はそれ以上先に進まず同じ単語が表示されます。

●同じ単語を繰り返し練習したい

単語を打った後、[BS]キーを押します。テキストボックスがクリアされ、同じ単語をもう一度練習できます。なお続けて[BS]キーを押すと一つずつ前の単語に戻ることができます。

●単語の途中でキャンセルしたい

途中で打鍵ミスをした場合など、すぐやり直したい場合は[BS]キーを押すことで、途中でも単語の先頭に戻ることができます

●初めに戻りたい

課題ファイルの先頭の単語に戻る時(再スタート)は以下の2通りの方法があります
なお、シャッフルモードでは、再スタートの際に新たにシャッフルが行われます

●任意の課題にジャンプしたい

一つの課題ファイルの中で、任意のところに移動するには、[Esc]キーでいったんコマンドモードに入り[N]キーや[P]キーで移動します。目的の文字が表示されたら[Enter]キーでコマンドモードから抜けます。

●単語ではなく文章の練習をしたい

実はできます。ただあまり長いとタイムチャートの表示がごちゃごちゃしますのでほどほどに。なお課題文字列が長い場合は、テキストボックス内で自動的に横スクロールします。

●記号は使える?

実はある程度可能です。ローマ字定義ファイルの中味をご覧ください。

課題ファイルについての補足情報は、配布ファイルにあるtest.txtに書いています


結果の表示について

多くのタイピングソフトは、打鍵数と所要時間から、打鍵速度やミス率を表示します。考えてみるとみるとこれは全体を合計した統計情報なのですね。だから、個々の単語を打ち上げるような練習の場合、速度とかミス率というのはあまり意味がなくなってしまいます。少ないサンプル数で無理やり統計値を出せば信頼性が低くなるのは当たり前ですね。
そこで「どんなもん打」では、速度やミス率といった数値は表示せず、単に打鍵の様子をそのままタイムチャートで示すだけにしています。

今のところ、正味打鍵時間だけでなく、実際の所要時間くらいは表示してもいいかな、と思っています。それは次期バージョンにて‥‥。

アプレットの表示について

ときどき練習内容などが表示されなくなることがあります。これはJavaアプレット独特の動作に起因するものです。(Javaアプレットの動作の仕様と、マイクロソフトのブラウザの仕様に若干のずれがあるようです。)
このようなときは、[Enter]キーなどを押すと表示が再開します。


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