おうちで

くじらの刺身


自宅で鯨の刺身を食べるには、まず、鮮度のよいくじら肉を買ってきます。これが最大の難関ですが、これさえ乗り越えることが出来れば、後は何とかなります。

和歌山県内では、南紀白浜「かたた漁協」の経営する「とれとれ市場」でわりとよく、和歌山市マリーナシティ内の「黒潮市場」でたまに売っています。また、和歌山市内のスーパーマーケットでは、時々くじら肉を売っていますが、刺身に出来るほど鮮度が良いとは限りません。(鮮度がよい場合もあります)
また、くじらの本場である太地町にはスーパーマーケット「オークワ」や太地漁協の経営する「漁協マーケット」というのがありますが、あまり置いてあることに出くわしたことがありません。(といっても、たまにしか行ったことがないので、正確な情報ではありません。)そのほかにいく軒か個人経営のくじら肉屋さんがありますが、観光客相手の店は、値段が高いです。
それらの店へ行く際は、クーラーボックスと保冷材を持っていってください。

赤身のくじら肉は、100グラムあたり、安い場合で500円、普通800円から1000円です。ひとかたまり2〜3千円位です。
(ひげくじらの肉、まして尾の身などは、そんな店では売っていません。これは、小型の歯くじらの肉の場合です。)

肉を選ぶ際は、鮮度が一番な事は言うまでもありません。鮮やかな赤色のものを選んでください。黒く変色したものは、刺身には向きません。そして、スジがない場所を選ぶと調理しやすいです。

肉を買って帰ったらまず、固まり肉を棒状に切り分けます。大きさは、断面が、2cm×3cm 長さはどうでもいいです。肉の繊維の向きはそんなに神経質になる必要はありませんが、出来れば、繊維を残すように切る方がいいです。
結構血が出ますが、気にせず作業してください。
それを、一本づつフリーザーパックへ入れ軽く凍らせます。
(保存する場合は、カチカチに凍らせてください。)
好みの凍り具合になったら、それを1mm位の厚さに切ります。つまり、このとき繊維が切られ柔らかく口当たりがよくなります。
(保存して置いた肉の場合は、冷凍庫から冷蔵庫へ移し、好みの解け具合になったところで切ります。決して電子レンジを使ってはいけません。)

盛りつけは、よく冷えたとっておきのお皿に好みに盛りつけてください。
(我が家では、山崎パンでもらった白い皿に盛ってます、、、(::))
料亭では、氷の上に網をしき、その上に乗せているようです。
自宅で氷を用いる際には、氷の上に直接置くことはさけてください。
水っぽくなりおいしさ半減です。

食べるときは、「角長の醤油」(「どっちの料理ショー」でも使われた日本一の醤油です。)に、おろししょうがで食べます。

いやーーーぁ、こうして文章を書いているだけでよだれが出てきちゃいます。ホント、和歌山に住んでてよかった。陸の孤島ですけど。