やさしさの方法〜MesCalへの思い

95/04/16 02:19


なにしろFGALTLにはソフト2本しか貢献していないんで、ちょっと肩身が狭いんだけど。まいっか(^^; もう1本のソフトの話も始めましょ。

※ ※ ※

CD-ROM本にまで収録されて立身出世してしまったJRFAREに比べて、MesCalの方はあまり使われている方はいないと思います。しかし僕にとっては、これも特別の思いが込められたソフトなのです。

《MesCal》は、Message Calendarの略。ψmenuのアドイン専用だと思われているようですが、実は独立した発言数集計ソフトの一種であり、単独で使用するのが(現在でも)本来の姿なのです。

現在の話ではありません。あるフォーラムに特設会議室制度というのがあって、「月間発言数・発言者数が基準以上ある事」が存続条件でした。でも毎月末になると「来月はどうなんだろう」と、参加者がやきもきするのが常でした。そこで僕が時々カウントをして「今日まで何件何人だから、今月は大丈夫」とか「今月はちょっと足りないからROMの人も発言お願い」とか、勝手に集計アナウンス(お節介とも言う)をするのが恒例になっていました。

発言数集計では、K.Ohno氏作のACTIVEというものが有名で、機能的にも充実しており、実績もあるのですが、結果の表示が充実しすぎていて、会議室への発言とするには、ちょっと過剰な内容になってしまいます。特に、誰が何件という情報は、発言数が個人に偏っている時、それを強調する結果となるので、あまり使いたくありませんでした。

表現として最小限必要なものは何か?言うまでもなく発言数と人数です。また、前述の理由から、月の途中でも、月末の予測がつく表現でなくてはなりません。そこで考えたのが、カレンダー形式で数値をまとめる事でした。これなら発言の中にコンパクトにまとめられますし、月末の予測を立てる事も容易です。

とは言うものの、最初は専用ソフトを開発しよう、とまでは思いませんでした。最初にその会議室でカレンダー形式で発表した時には、エディタを使って手作業でまとめたものでした。ところがそれを見た人から、「この集計ソフトはどこにアップされているのですか?」という、予想外の質問があったのです。この時に初めて、自分以外にもこんなソフトの需要があると気がついたわけです。

そうなれば「いっちょ作ってみるか」となるのが僕の性格で、要はヘッダラインを解釈してカウントすりゃいいんだよ、と軽い気持ちで。ま、カウントするのはそんなに難しくないのですが、カレンダーにするには曜日が必要だな、なんて気がつきまして‥‥‥どこかのライブラリ探せばこれ位のサポート関数は転がってるんでしょうが、敢えて自分で作ってしまう(だってその方が楽しい)のが僕でして。

そんな訳で、年月日から曜日を取得する関数が自前だったりと、かなり強引なやり方でパタパタと作り上げ、自分で使うと同時に、問い合わせをいただいた方へメールで差し上げたのが、MesCalの前身「MMCNT」というソフトでした。(MMCNT=Monthly Message Counterの意味)。まだ機能が低かったので、公開する気はなくて、もう少し強力なバージョンを作らなくちゃなぁ、と色々いじくってMesCalの最初のバージョンへと発展したのです。

KATOCHAN (from Fujisawa)


 前のページへ | 次のページへ

This page was updated on Sunday, April 09, 2000

Copyright©1995 Toshiyuki Kato