既存のドライブを圧縮する場合、元のドライブ上のファイルをあらかじめ減らしておくと、ドライブ圧縮に要する時間を節約できる。 圧縮ドライブ作成時に、元ドライブのファイルを(圧縮しつつ)圧縮ドライブにコピーするためである。 ディスク空き容量が十分でない場合には圧縮ボリュームサイズ調整とデフラグが頻発し、時間の経過が絶望的に長くなる。 もしできるなら、あらかじめファイルのバックアップを取っておいて、必要最低限のファイルのみをドライブ上に残し、ドライブを圧縮した後にバックアップを戻すことをおすすめする。
MS-DOS 6.2/V の DBLSPACE で起動ドライブを圧縮する場合、DOS ディレクトリ上に最低限必要なファイルは次の通り。
EMM386 を使い、デバイスドライバを可能な限り UMB にロードし、基本メモリの容量をふやすことが出来る。 config.sys の例を以下に示す。 この場合、DOS のディレクトリ上に EMM386.EXE のファイルが必要である。DOS=HIGH LASTDRIVE=Z Device=C:\DOS\HIMEM.SYS Device=C:\DOS\BILING.SYS Device=C:\DOS\JFONT.SYS /P=C:\DOS\ /U=0 /24=OFF Device=C:\DOS\JDISP.SYS /HS=LC Device=C:\DOS\JKEYB.SYS C:\DOS\JKEYBRD.SYS
以下に autoexec.bat の一例を示す。DOS=HIGH,UMB LASTDRIVE=Z Device=C:\DOS\HIMEM.SYS Device=C:\DOS\EMM386.EXE RAM DeviceHigh=C:\DOS\BILING.SYS DeviceHigh=C:\DOS\JFONT.SYS /P=C:\DOS\ /U=0 /24=OFF DeviceHigh=C:\DOS\JDISP.SYS /HS=LC DeviceHigh=C:\DOS\JKEYB.SYS C:\DOS\JKEYBRD.SYS
CD-ROM ドライバなどは必要に応じて書き足してほしい。@echo off PATH C:\DOS
首尾よく Windows 98(あるいは 95)のインストールに成功したら、起動ドライブのルートにある config.sys を適当なエディタで開く(メモ帳でかまわない)。 おそらく、その中に、
という行があると思う。 これは圧縮ボリュームアクセスのシステム(DRVSPACE.BIN)を UMB と HMA に移動させるためのドライバである。 この行を削除するか、先頭に rem をつけて無効化すると、DRVSPACE.BIN は基本メモリの最上位に居座り、その分だけ基本メモリの空きが減少する。 しかし、ここはあえて行頭に rem をつけ、無効化してみよう。 Windows が32ビットモードで起動した場合、圧縮ボリュームへのアクセスは32ビットドライバがすべて代行する。 そして、DRVSPACE.BIN が移動されていない場合、DOS プロンプト上では DRVSPACE.BIN が基本メモリから取り除かれる。 しかし DRVSPACE.SYS を使った場合は取り除かれない。 つまり DOS プロンプト上では移動させない方が基本メモリの空きが増やせるのである。 したがって、シングル MS-DOS モードを特に重要視する人以外はこの行を無効にしたほうがよいだろう。DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\COMMAND\DRVSPACE.SYS