Windows 98 Preview Program レビュー
1998-07-27 The Day After...
1998-04-16 (Last Modified)
1998-03-18
プレビュー後の備忘録
去る7月25日、製品版も予定通り出荷されたらしいことは皆さん御存知の通りだ。
したがって、使用許諾契約書を読めばわかるように、すでにプレビュープログラムの使用許諾契約は終了している。
プレビュープログラムについて、これから新たな情報が提示されることはなくなった。
(DOS 窓のことでも書こうと思ってはいたが、Win95 とほとんど、というよりまったく変わっていないようなのでやめた)
このページも役割を終えたわけで、もうつぶしちまうとか思ったが、製品版でも多少は参考になるかもしれん、とも考え(そうか?)、もうしばらく残しておくことにした。
残すにあたり、リンクを修正した。
(Jul 27,1998)
とりあえず金銭も支払ってしまったので、何かつらつら書いていく予定です。
しかしモトを取ろうという発想もいまひとつケチくさいところです。
どうせロクなことに使わないのにね。
まあいいや。
このページは気が向いたら適当に書き足す、あるいは変更、削除するつもりです。
内容に関しては一切保証いたしません。
あしからず。
ついでに現在(1998-03-17)の環境を列挙しておきますか。
- Intel Pentium-90
(を 100 にクロックアップして運用)
- SHUTTLE HOT-541
- RAM 32MB
- ATI Grapics XPRESSION 2MB
(ATI Mach64 のかなり最初のほうのやつ)
- Quantum FBSE3200AT + Quantum LT720
- Toshiba XM-5302B 4xATAPI (CDROM)
- Adaptec AHA1522
- Panasonic LF-1094 4xSCSI (PD)
- Media Vision PAS-16 Basic
(っていうか FUSION CD 16 のパッケージにはいっていたサウンドカード)
- AX キーボード
(メーカー名がどこにも書いてないが、たぶん三つの洋にまたがるあの会社の製品だと思う)
だいたいにおいて DOS プロンプト方面に偏りそうな気がします。
というか、すでにバカ情報ばっかりになりつつある、というか。
※特にことわりない限り、Windows 98 は PC/AT 互換機用日本語版を示します。
もくじ
使用許諾契約について
スタートガイドに書かれている「使用許諾契約」によると、書面による許諾なしにはベンチマークの結果を公開できないようである。
Win98 プレビューだけに限らないらしいが、そういうのが慣例なのだろうか。
ほかの会社はどうなんだろう。
やるなと言われるとやりたくなるのが人情だが、手持ちのマシン(Pentium-100)で計測しても自慢できるような値が計測できるとは思えない。
それにベンチマークを真面目に取るのは面倒なのだ。
それから第三者にデモンストレーションを行う(見せる)ことも認められていない。
このページに Windows 98 のスクリーンショットがないのは、そのへんを慮ったからでは全然なく、画像の加工がめんどくさいからである。
ということで、Windows 98 の情報を本気で求めている方は、そのへんの雑誌を買うなり立ち読みするなりするほうがよい。
このテキストはあまり役に立たない。
インストール
日本語版(PC/AT 互換機用)
C: ドライブをフォーマットして(システムは転送しない)、自前の起動ディスク(Win95 上でフォーマット/システム転送し、himem.sys だの emm386 だの CD-ROM ドライバだのを入れた)からブートし、setup を起動してみた。
特に問題なくインストールは完了した。
つまらん。
その後、手元に MS-DOS 5.0 の英語版があったので同様に行ってみたが、これでもあっけなくインストールできた。
インストール時は日本語ファイル名が通らなくても大丈夫らしい。
韓国語、中国語(Traditional Chinese)版
せっかく入っているのだからと思い、インストールしてみた(先に入れていた日本語版はフォーマットして HDD 上から抹消した)。
問題なくインストールできているようであったが、何が書いてあるのかよくわからないので詳細は不明。
中国語のほうはなんとなくわかるような気がする部分もあるが、ハングルはまるで読めない。
当たり前だ。
Windows95 も DOS も手元にないんだけど…
多少トリッキーだが、DOS エミュレータの動く環境があれば、Windows 98 の CD-ROM から必要なファイルを展開してブートディスクを作成することができる。
OS/2 の DOS プロンプト (MVDM) 上で Windows 98 の起動ディスクを作ることはできたので、たぶん NT でもやれるだろう。
もちろん、もっと正攻法で、つまり Caldera の DR-OpenDOS を使う、という手段も残されている。
FreeDOS に関してはまだ試していないが、たぶん FreeDOS 上から直接 Windows 98 のセットアップを行うことはできないだろう。
Caldera DR-DOS (OpenDOS) の場合
もし、MS-DOS/V(Windows95 も含む)や PC DOS/V ではなく、Caldera の DR-DOS(OpenDOS) 7.02 を使った環境からアップグレード、もしくはインストールを行う場合は注意が必要である。
Win98 のセットアップは、その時点でアクセスできるすべてのハードディスクをスキャンする。
そして、ファイルの名前に日本語を使ったものがある場合、セットアッププログラムはそのファイルが壊れていると報告する。
Win3.1 上でセットアップを実行した場合はこの時点でセットアップが終了してしまう。
DOS 上からセットアップした場合は SCANDISK が「修復しますか?」と尋ねてくる。
ここで修復を選択すると、その日本語ファイル名を持つファイルは「修復」されてしまう。
つまり(Undo ディスクを作成しない限り)ハードディスク上から除去されてしまう。
これを避けるには、SETUP を /is オプション(SCANDISK を実行しない)付きで実行するのがもっとも簡単な方法である。
SCANDISK が実行されてしまった場合は Esc キーを押して中断することができる。
(
余談をすると、DOS から Windows 95 へのアップグレード時も、これと同様の問題が存在した。
PC DOS/V や OpenDOS から Win95 へアップグレードする時に SCANDISK が日本語ファイル名を「修復」しようとするのだった。
Windows 98 の場合は PC DOS/V上から――手持ちの PC DOS J6.3/V で試した――アップグレードしても SCANDISK は日本語ファイル名を正しく認識するようなので、その意味では進歩があったのだが。
)
さらに、ディスクキャッシュに NWCACHE を使用している場合、DOS からセットアップを実行すると「メモリが足りなくなりました」云々というメッセージが表示される。
そのまま強行してもインストールはできるようだが、いまひとつ気分が悪い。
対策としては NWCACHE のかわりに SMARTDRV を使う、もしくは setup に /C オプションをつける。
この場合は上記の /is オプションと併用し、
setup /C /is
となる。
DR-DOS の日本語化については下記のリンクを参照されたい。
Caldera DR-DOSによるDOS/V環境の構築
アンインストールと "Previous Version of MS-DOS"
DOS + Windows 3.1 のシステムから Windows 98 にアップグレードした場合、Windows 98 をアンインストールしてもハードディスク上のシステム (DOS) は起動しない。
したがって、Windows 98 をインストールする前にあらかじめ DOS の起動ディスクを作成しておき、Windows 98 のアンインストール後、フロッピーから DOS を起動し、sys コマンドでシステムをハードディスク上に転送する必要がある。
これについては Windows 98 のリリースノート (\japanese\win98\relnotes.doc) の「Windows 3.1 からアップグレードしたシステムでの Windows 98 のアンインストール」の項に記述がある。
(この中に、Windows 98 の CD から MS-DOS 6.22 の起動ディスクを作る方法が書かれているが、プレビュープログラムの CD-ROM の中には該当するディレクトリが存在しない。
というよりこの部分は、英語版のリリースノートをそのまま訳して持ってきただけのような気がする)
Windows 95 と同様に、Windows 98 も msdos.sys を書きかえることでブートメニューが出せる。
しかし "Previous Version of MS-DOS" を選択しても、以前のバージョンの DOS は起動しないようだ。
試した限りでは、MS-DOS 6.2/V, PC DOS J6.3/V, Caldera DR-DOS 7.02 のいずれでもだめだった。
手元の環境に問題があるのだろうか。
それともこの機能がサポート外なのか。
貧弱なハードディスクへのインストール
Windows 98 のセットアップ時には 260MB 以上の空き容量が必要らしい。
それ以下の容量しかないハードディスクの場合は、あらかじめ C: ドライブを DoubleSpace で圧縮してセットアップすることができる(というより、やってみたら、できた)。
個人的に試してみた限りでは、170MB 程度のパーティション中に DoubleSpace で圧縮ボリュームを(C: ドライブとして)できる限りの大きさで作成し、そこに Windows 98 をデフォルト設定でインストールすることができた。
この方法を行うには、MS-DOS 6.2/V が必要である。
Windows 95 のドライブスペースについてはまったく試していないのでここには書かない(ドライブ圧縮が遅いですからね。あんまり試したくないわけですよ、ええ)。
インプレッション
Windows 95 より速い?
いろいろなレポートを読んでみると、「速くなった」という意見と「たいして変わらない」という意見がある。
個人的な印象を述べれば、ディスクアクセスが速くなった。
たぶんインテルのバスマスタドライバが入ったせいだろう。
ほかにもいろいろ改良されているのかもしれないが。
IE3 が忘れられない
マイクロソフト曰く、Web ブラウザは OS の一部ということで、Internet Explorer 4.01 が有無を言わさずインストールされている。
もちろん他社製の Web ブラウザ、つまり Netscape Navigator をインストールすることもできる。
しかし、Windows 98 にインストールできない、もしくはすべきでないブラウザも残念ながら存在する。
それは、たとえば
Microsoft Internet Explorer 3.0 (Win95版)
である。
Windows 98 上に IE 3.02 をインストールしようとすると「すでに IE4 が入っている」というようなメッセージが出てセットアップが終了する。
わかってはいたが、うれしくない事態だ。
なぜダウングレードするのか。
IE4 の表示がいまひとつ気に入らないからだ。
あの、いかにも「メモリ上にビットマップこしらえてそこに描画して、中途半端なタイミングでスクリーンに BitBlt してます」というような出方に違和感があるからだ。
もうちょっと速いマシンならそれほど気にしなくてもよいのだろうか?
どうにかならないかと思っていたが、ひとつ逃げ道があった。
Windows 3.1 版の IE 3.02a が Windows 98 上でインストールできた。
インストール時に既存の IE をスキャンして IE4 を検出するのでそれとは違うディレクトリにインストールする。
カスタムインストールを選択し、"TCP/IP スタック・ダイアラー" のチェックをはずす。
ローカルファイルを見るときにロングファイルネームが使えないことを除けば、特に問題はない。
Win3.1 で動かすより速い(当たり前という気もするが)。
念のため、IE4 for Win3.1 Preview2 もインストールしようとしたが、セットアップ途中でページ違反が発生してしまった。
うまくいけば IE3(3.1) + IE4(3.1) + IE4 (Win98) という非常に阿呆な取り合わせが堪能できたのだが(「皆さん、これが独占なんです」)。
おそらく Windows 3.1 にあらかじめ IE4 をインストールしておいてから Windows 98 にアップグレードすれば、Win3.1 版の IE4 も保持されていると思う。
…しかし、そうまでして入れた IE3 も、実際のところそれほど使っていない。
結局 IE4 で済ませてしまっている。
速度も遅くはないし、ずっと見ていると表示の気分の悪さも我慢できないほどではないと思えるようになってきてしまった。
要は慣れの問題だったのだろうか。
デフォルトでインストールされている気安さは認めなければならない。
(1997-04-16)
上で「特に問題はない」などと書いたが、IE4 で JavaScript や VBScript が使えなくなる、という問題に気づいた。
いちど Windows 98 を再インストールして直したが、IE3 を起動するとまた使えなくなった。
やはり Windows 98 上で IE3 は使うべきではないようだ。
セキュリティホールがひとつつぶれて万々歳という捨て台詞がないではないが、まるっきり使えないのもやはりねえ…。
DOS プロンプト
「DOS コマンド(デバイス)のヘルプを希望します」
プレビューの CD-ROM には DOS のヘルププログラムが入っていなかった(しかも msdosdrv.txt は英語のままだ)ので、Windows 95 の CD-ROM からコピーした。
ありがたいことに、問題なく動くようだ。
念のため手順を書く。
- Windows 95 の CD-ROM をドライブに挿入し、CD-ROM 中に OLDMSDOS フォルダ(ディレクトリ)があるか検索する。
- OLDMSDOS フォルダが見つかったら、その中にある該当ファイルをコピーする。
コピー先は Windows の COMMAND ディレクトリあたりが無難だろう。
- すべてのファイルをコピーしてもかまわないはずだが、DOS コマンドやデバイスドライバのヘルプを見るだけならば、以下のファイルをコピーすれば用は足りる。
- Help.com
- Help.hlp
- Help2.hlp
- Qbasic.exe
- Qbasic2.exe
英語モードでヘルプを見ないのであれば、Help2.hlp と Qbasic2.exe は必要ない。
- お好みに応じて Help.com へのショートカットを作成するのもよい。
手持ちの Windows 95 がフロッピーディスク版、もしくはマシンにプリインストール済の場合、該当ファイルがメディアのどこにも存在しないかもしれない。
この場合、マイクロソフトのサイトから追加オプションとしてダウンロードができる(フロッピー版以外の場合、使用に際してライセンス上の懸念がある)。
ためしにダウンロードしてみたが、英語版のヘルプ(Help2.hlp, Qbasic2.exe)は入っていなかった。
http://download.jp.microsoft.com/win95/sup/disk3.exe
ところで、これは DOS/V (PC/AT) 用である。
PC-9801/21 用のヘルプはあるのだろうか。
関連リンク
マイクロソフト(日本)
プレビューの情報なくなっちまったなあ。
当たり前か。
例の近況
出た後もいろいろあるようです。
他
※ほかになんかイカしたリンクがあったら教えてください。
←BACK