新潟県入広瀬村の国民宿舎浅草山荘のとなりにある。 ここに着くまでの周りの山々の景色が素晴らしい。 また、破間川ダムのダム湖が目の前にあり、その湖水と山とのコントラストも格別。
交通:只見線大白川駅より車10分。 ただし、只見線は非常に本数が少なく、また駅からも車を捕まえるのは不可能と思われるので、自分の車等で向かうのがベスト。 大白川駅から浅草山荘を目指していくのがよい(案内板が多く出ている)。
入館料:300円
見学所要時間:15分(地階の漁に関する資料などを見る時間を含めると25分)
この施設は純粋に水族館と言うより種の保存、繁殖を目的とした施設が展示も行っているという性格が強いようだ。
1998年5月見学
1998年7月撮影
信濃川水系の淡水魚のみを展示
ほとんどが水槽ごとに1種類を展示。 常設展示のみで、特設展示などは行われていない模様。
魚名・特徴などの展示パネル。 漁に関する器具、絵、書物等の展示室がある。
なし。 職員に会わなかったため入場券も貰えなかった
信濃川水系の淡水魚に的を絞っている、非常に明確な展示。
いくつかの水槽を除いて、多くの水槽が1種類のみを展示してあるので、魚の判別をしなくて済む。 また、(繁殖のためだろうが)1種類について個体数が多く、成魚から亜成魚、稚魚などを一度に見ることが出来る。
(こちらも繁殖目的が主だろうが)大水槽に成魚が多く飼育されていて、迫力がある。
いくつかだが、手書きで魚名のみのパネルがあった。 (同じ魚の)他のパネルに特徴などが書かれているのだろうが、一応何枚か説明パネルを準備し差し替えることで対処できないものだろうか。 この施設は飼育、繁殖が目的と思われるので、種類が増えることはそう多くないだろう。
管理している人たちも作業が忙しいのだろうが、私が入ったときは受付に誰もいなかった。 入って出るまで誰も対応する人がいなかったため、本当に入って良いのか不安だし(浅草山荘のフロントに聞いて入ることにした)、また、入館料もトレイに置いてくるだけで出てきた。 これでは見に行った方も不安になる。 外池を掃除していた人たちが管理しているのだったら、入館するところを見たら何か声を掛けて欲しかった。
魚の生息域が上流、中・下流、河口と分けて(地図にどの部分がどこに当たるか)書いてあるのと、どの流域にどの魚がいるかをその横のパネルで書いてあるのだが、それよりは色分けするなどしてどこにどの魚たちがいるかを1枚で分かるようにして欲しい(難しいかもしれないが)。
もし、信濃川水系の魚の増減(魚種、魚数など)が分かるのなら、それも書いて欲しかった。 この施設で統計を取ったものでなくても、どこかで調査したものがあるならばの話だが。
淡水魚、それも信濃川水系にいる種類だけと言うことで、非常に展示内容が明確なのに好感を持った。 信濃川水系近辺に住んでいるとしたら、自分たちの川にどのような魚たちがいるのかはやっぱり気になるだろう。 そういう点でもこういう水族館が増えてもらいたいと思う(多種を展示している水族館の一部展示でも可)。
こういう身近な水族館で良いのは、自分たちの近くの川にはどんな魚が住んでいるかを実際に見て分かることによって、川の汚染を防ぐ気持ちが生まれ、ひいては地球環境に関して身近なところから考えるようになることだと思う。 漠然と地球環境を考えるより身近なところの方が絶対分かりやすいし、川を見るたびに魚たちを思い出し環境のことに気を掛けるようになると思う。
大きな水族館で多数の魚たちを見るのも良いが、こういう小さくてもポリシーがある水族館も楽しく感じた。 総合的な水族館はどれも似たような展示になってしまうが、こういう水族館は(信濃川水系だけだが)深く詳しくなれるのでまた良いものだ。 総合的な水族館を否定するわけではないが、こういう色々な種類の水族館があって、お互いに補完し合っていくのがある意味望ましいかもしれないと思った。