魚津水族館

魚津水族館正面写真 魚津水族館右斜横写真 魚津水族館ペンギン水槽(館外)

概要

 富山県魚津市の海岸沿いにある水族館。近くに特別天然記念物魚津埋没林博物館がある。

 交通:

 入館料:730円(魚津埋没林博物館と共通券の場合1,000円)

 見学所要時間:1時間〜1時間半

1998年5月見学


展示内容

展示種類

 海水魚/淡水魚共に幅広く展示しており、総合的な内容になっている。 特に海水関連では冷水帯から熱帯まで、また珊瑚やヒトデ、クラゲなど充実している。

展示方法

 大型水槽及び小型水槽にて多数展示。 大型水槽は多くの種類が混泳しており、小型水槽は単独か別種類(例えば魚と珊瑚やヒトデなど)を入れた展示。 富山湾にいる魚や富山にいる淡水魚などの展示もある。

 常設展示以外に特設展示があり、私が見に行ったときはクリオネの展示を行っていた。

生体以外の展示

 魚名(英語名も併記)・特徴などの写真入り展示説明パネル。生息地の地図があるものもある。 写真撮影を行う水槽(水槽の後方に立って、水槽の魚たちと一緒に写真に写る)がある。 書籍、パソコン検索、資料室などはない。

配付資料等

 入場券、簡単なパンフレット(手渡し)。パンフレットにはショータイムや交通案内、入館料、入館時間、休館日及びミラージュランド(遊園地)の案内などが記載。

展示の特徴・評価できる点

 冷水帯から熱帯まで、無脊椎動物など海水に関しては非常に豊富に展示、淡水魚も他の水族館に負けないくらいの展示がされている。 またウミガメやゴマフアザラシ、ペンギン(入場しなくても見ることが出来る)。 海洋水槽に大きな魚(2メートルのエイなど)がいて迫力がある。 富山に関する(湾の魚、淡水魚など)があるのが評価できる。

 大型水槽、小型水槽共に生体の状態が良く、元気に泳ぎ回っている。複数種類が入っている水槽でもほぼ完璧な状態だと思う。

 展示パネルの写真が綺麗で、魚の種類が判別しやすい。また、説明文が長過ぎなく読みやすい。説明文の所に地図があるものは生息地がすぐ分かってとても良いと思う。

 タッチ水槽があり、実際に触ることが出来るのがよい。

 波のでる水槽があり、波がある状態の泳ぎと無い状態の泳ぎを見比べることが出来るのが面白いと思った。

 ホタルイカの発光や電気ウナギの放電の光と音での電圧表示など工夫のある展示が良い。

考慮して欲しい点

 やはり学名が無いのがほとんどで残念(英語名や種類、生息地等の表示があるので説明不足というものではない)。

 海洋水槽は少し魚が傷ついていたり、状態が悪いのがいた。また、多種の魚を入れているので、写真があってもなかなか見つけられないのが残念(仕方がないと思うが)。

 数水槽だけだが、アクリルに傷が付いていて見づらい水槽があった。

 小型水槽の展示で上の方(天井ギリギリ)と下の方(大人で言う膝下)の水槽があって、大人でも子供でも見られるようにしてあるのだと思うが、大人でも子供でも見づらい状況になっている(種類が同じなら納得するが、種類が違うためにどちらかが見づらくなっている)。

 小型水槽の通路上に生息地別の看板があるのだが、通路の真上なので最初は気づかなかった。これは水槽のある壁に取り付けた方が分かりやすいと思う。


感想

 さすがにこれだけ大きな規模の水族館だと、幅広い展示が出来ると感心してみて回った。珍しい魚とか生態などが見られて楽しかった。 またこの水族館だけで世界中の地域の魚を見ることが出来るので勉強のためとしても十分な規模で、授業として見て回るのでも1時間くらいなので十分使えると感じた。

 また、富山の淡水魚、富山湾の魚など地元に関する展示も多く、地元に住んでいれば十分関心を持つことができるのではないかと思う。 ただ魚たち(や海生生物)を集めればいいと言うものでなく、このような展示があると関心の持ち方が違うと思う。また、地元でない人の場合は富山にはこんな魚がいるんだと知ることができ、非常に面白く見ることが出来る。

 これだけの種類を集めていながら、ほとんどベストの状態で維持するのは非常に苦労があるのではないかと思う。そのおかげでいきいきとした魚たちを見ることが出来るのに感謝しながら見て回った。

 入館料も程々で、何度か見に来ても良いと思った。


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