加茂水族館

加茂水族館前景 あらいぐま アシカショー ウミネコ餌付け

概要

 山形県鶴岡市加茂港の近くにある水族館。

 交通:鶴岡市より国道112号酒田市方面、加茂港近く。 新潟方面から国道7号由良より由良港方面、加茂港手前。
 鶴岡駅から加茂行きバス35分、加茂水族館下車。

 入館料:800円

 見学所要時間:1.5時間程度

1999年6月見学


展示内容

展示種類

 海水魚/淡水魚共に幅広く展示している。 また、地元の魚やクラゲ、海獣や鳥なども展示(アライグマも!)。 非常に幅広い展示内容となっている。

展示方法

 大きめの水槽に複数の種類を展示。 ただし、一つの水槽には3、4種類が限度で入れられているので、すぐ見分けが付くようになっている。 海水、淡水、地元の魚、屋外(海獣類やウミガメ、鳥など)に分かれて展示されている。

 特に特別展示を行うような場所はなかったようだ。

生体以外の展示

 魚名(分類、地方名、分布、全長があるものもあり)・特徴などの写真入り展示説明パネル。 一部魚名と絵のみのパネルもあり。

配付資料等

 入場券(手渡し)、くらげビデオの紹介、漁協の解説マンガ小冊子(テーブル設置)。

展示の特徴・評価できる点

 まずは幅広い展示内容だと思う。 海水の熱帯地方から冷水温地方まで、淡水(熱帯魚)や地元の淡水魚まで、鳥(ペンギン、ツクシガモ、オシドリ)や海獣(オタリヤ、ゴマフアザラシ、ショーのアシカ、ラッコ)、獣類(アライグマ)、クラゲ(7、8種類いたと思う)、ウミガメ(アオウミガメ、アカウミガメ)、クリオネなど多岐に渡っている(これでも漏れているものがあると思う)。 また、珊瑚やイソギンチャクなどが入っている水槽もあるし、淡水では水草が植えられている水草もあった。 タッチプールがあり、ヒトデやナマコなどがなかにいる。

 これだけの種類を一度に見られる水族館はなかなか無いのではないか。 施設の大きさからすると、この展示の幅広さは驚異だ。 飼育も大変なのではないかと思う。

 水槽が全て大人が中腰で見られる高さにあり、子供でも全ての水槽を見て回ることができる。 子供が見られないような高い水槽がないのは非常に評価できる。

 1ブロック1種類展示で、入口にどの種類が展示されているか書かれているので非常に分かりやすい。

考慮して欲しい点

 展示している幅が広い分、一つの内容(例えば熱帯海水魚とか)の幅が狭いように思う。 ただ、これは展示スペースの関係上、増やすことは難しいようにも思う。 それでもこんな魚もいるみたいなパネル展示などの方法もあると思う。

 残念ながら死亡魚がいた水槽があった。 水槽の中で横たわる魚を見るのは、できるだけ避けて欲しい。

 館内案内パンフレット(ショーの時間などが書いてあるもの)はあった方がよいと思う。 まず何を見ようかパンフレットからおおよそ読み取ることができるし、どう回るかも決めることができるからだ(ただ、順路があったため、それに従って回れば一巡できるので混乱はしなかったが)。 また、パンフレットは後からこんな生き物がいたなどの話が盛り上がるし、他の人も行きたくなるかもしれない。 ぜひ準備をお願いしたい。


感想

 非常に多岐にわたる展示で、とても楽しめた(けさらん ばさらんまで見られるとは思わなかった!)。 また、館内飼育しているわけではないが、ウミネコの餌付けも見られて(やりたいのなら自分でも餌付けできる)結構お得な水族館だと思った。

 それに一水槽の中に非常に詰め込まれて飼育されている割には、状態が良い魚がほとんどだというのも驚いた。 他の水族館では状態が悪くなりがちな淡水の大型魚水槽もほとんどベストな状態で、管理の行き届いているのが分かった。

 大きな水族館でも地元の魚などのコーナーは小さいことが多いが、ここは非常に充実していた。 これほど充実した展示はそう多くはないと思う。

 また、ラッコとアシカショーは楽しく、それだけでも随分楽しめるし、クラゲは見ているだけでゆったりとした気分にさせてもらえる。

 個人的に見所だと思ったのはまるまる太ったレッドテールキャット元気なコロソマだと思う。 フルサイズでこれだけ状態良く育たれた個体は初めて見た。

 アライグマやオシドリ、ツクシガモなどは水族館の展示としたら?だと思うが、楽しければ何でもありと言う見方からすると正しい姿勢だと思う。 多分ウミネコの餌付けもその姿勢から来たものだと思う(良い悪いは別として)。


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