設定(gtkrcファイルの編集)

設定(gtkrcファイルの編集)

テーマファイルのインストールはできましたか、すぐにカスタマイズされたGimpをみてみたいと思いますが、もう少しの辛抱です。

インストールしたテーマのうちどのテーマを使うのかGimpに教えてあげなければなりません。このステップは2段階です。

  1. 個人設定ファイルの編集

Gimp for Windowsでは日本語フォントを指定したり、Tipsを起動時に表示したりといった個人別(ユーザ)の設定が可能です(もちろんUnix系Gimpでも可能です)。Windowsのパソコンを使っているとユーザ別の設定といってもピンとこないかも知れませんね。

Gimpをインストールしたときに環境変数 HOME を指定したと思います。このHOME環境変数で指定したフォルダにユーザ別の設定ファイルは置かれます。私の場合は

C:\HOME

としています。

テーマを使いたいときもこの設定ファイルを編集します。対象となるのは gtkrc というファイルです。このファイルに以下のように記入します。ただし、指定している場所(例:C:\\WINDOWS\\gtk+\\themes\\engines)は私のマシンの場合です。あなたのお使いのマシンではこうなっていないかも知れません。赤い文字のところはテーマ個別のフォルダ名になります。

module_path "C:\\WINDOWS\\gtk+\\themes\\engines"
include "C:\\WINDOWS\\gtk+\\themes\\BeBox\\gtk\\gtkrc"
BeBox_path "C:\\WINDOWS\\gtk+\\themes\\BeBox\\gtk"

module_path はテーマ表示に必要なdllが置かれた場所を指定します。

include はテーマ個別のgtkrcファイルを指定します。

BeBox_path はテーマを構成するファイル群が置かれた場所を指定します。赤い文字部分はテーマによって違ってきます。

注意 Windowsでフォルダを場所を指定する際の区切りは¥記号です。Gimpでは¥記号を特殊な意味で使用しているので¥記号自身を表現するには、上記のように¥記号を2つ並べます。

また、ダブルコーテーション(”)ではさむことも忘れないでください。

  1. テーマ設定ファイルの編集

Gimp forf Windowsを英語環境のままで使っている場合はこのステップは不要です。このステップでは日本語フォントを使えるようにします。

テーマファイルのフォルダは構造はWindowsフォルダ内では

 

こんな感じです。Windowsフォルダの中にgtk++フォルダがあり、個別のテーマを置くThemesフォルダがあります。個別のテーマフォルダの中にさらにgtkフォルダがあります。

テーマ個別のgtkフォルダには、設定ファイルgtkrcと画像ファイル(画像を使うテーマの場合)が置かれます。

テーマファイルを指定しない場合のフォントの指定は環境変数HOMEで指定したフォルダ内の_gimp1.1フォルダの中にあるユーザ個別の設定ファイル(gtkrcと同じファイル名)で行いますが、先ほどユーザ個別設定ファイルでテーマ個別のgtkrcファイルを使用するように修正したので、テーマ個別の設定ファイル内でフォントの指定をしなければなりません。

style "default"
{
fontset = "-unknown-Ticago-normal-r-normal-*-*-80-*-*-p-*-windows-shiftjis"
fg[NORMAL] = { 0.00, 0.00, 0.00 }
fg[PRELIGHT] = { 0.25, 0.25, 0.25 }
fg[ACTIVE] = { 0.00, 0.00, 0.00 }
fg[SELECTED] = { 0.00, 0.00, 0.00 }
fg[INSENSITIVE] = { 0.90, 0.80, 0.70 }
bg[NORMAL] = { 0.80, 0.70, 0.50 }
bg[PRELIGHT] = { 0.70, 0.60, 0.40 }
bg[ACTIVE] = { 0.90, 0.80, 0.70 }
bg[SELECTED] = { 0.80, 0.80, 0.80 }
bg[INSENSITIVE] = { 0.80, 0.75, 0.70 }
base[NORMAL] = "#f0f0cc"
以下略

青い文字のところが変更箇所です。style "default" のセクション内でフォントを指定します。私の使っているのはTicagoというフォントですが、ここをMS UI GOTHICなどとしても結構です。ここの記述が分からない場合はGimpで確認することも可能です。

文字ツールで使用したいフォントを指定した後で、フォント情報を見ます。ここの要求フォント名をそのまま指定すればOKです。指定する場合は上記例のように必ずダブルコーテーション(”)ではさんでください。

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Jan 22th 2000 Ver1.1