履歴付きバックアッププログラムKamiBack

 KamiBackは、皆様が作られた大切な文書その他のデータを事故に備えてバックアップするためのソフトウェアです。数世代に渡ってバックアップを残すことが出来るため、しょっちゅうデータを修正する方、例えば、作家の方やプログラマの方には便利に使っていただけると思います。

 KamiBackの動作の仕組みはきわめて単純ですので何をしているのかがとても分かりやすく、特に中〜上級者には(力技で何とでもなるので)お勧めです。もちろん、何も複雑な部分は無いので初心者の方にも十分に使いこなしていただけます。

 圧縮形式も日本では一般的なLZH形式(LHA.EXEで作成される書庫形式)ですので、KamiBackを使わずに必要なファイルだけを取り出すことも出来ます。また、Ver.3.0以降のバージョンでは一部制限があるものの、圧縮形式にZIP形式を選択できるようになりました。Windows XP等ではこの形式のファイルを普通にエキスプローラなどで開けますので非常に便利です。 

【バックアップデータは".LZH"形式または".ZIP"形式で圧縮格納】

 KamiBackは、ディレクトリ毎に含まれるファイルをすべて1つの".LZH"ファイルに格納します。".LZH"ファイルというのは、皆さん御存知かと思いますがかの有名なアーカイバ"LHA"<吉崎栄泰氏製作>によって作成されるファイルフォーマットで高い圧縮率を誇り、日本で広く使用されています。このフォーマットのファイルを操作するツールも極めて数多く存在しますので、バックアップファイルの内容を確認したり、古いファイルを取り出したりするときには別にKamiBackに頼らなくても普段お使いの使い慣れたツールを用いることが出来ます。なんでも無い事のように思われるかもしれませんが、実際の使用ではこれはかなり使い勝手に影響する特徴です。また、Ver.3.0以降のバージョンでは一部制限があるものの、ファイル形式に".ZIP"形式を選択できるようになりました。Windows XP等ではこの形式のファイルを普通にエキスプローラなどで開けますので非常に便利です。

【ディレクトリ構造をそのままバックアップ先に再現】

 KamiBackは、ディレクトリ構造はそのままコピー先に再現します。そして、ディレクトリ毎にすべてのファイルを1つの".LZH"ファイルに格納します。ですから、深いディレクトリ構造をもつバックアップからファイル1つだけを復元したいときなどにも、ディレクトリ構造をたどるのは普段使用しているエクスエプローラーを使用出来ます。".LZH"ファイル拡張子をアーカイバ操作ツール(例えば"LHMelt"<Micco氏製作>等)に関連付けておけばディレクトリをたどって".LZH"ファイルをダブルクリックすれば普段お使いのアーカイバ操作ツールを用いて必要なファイルを取り出せます。ファイル形式を".ZIP"ファイルにしていれば、Windows XP等ではバックアップ内容に普通にアクセスできてしまいます。

【削除・変更したファイルを世代に渡って保存可能】

 コピー元で削除されたファイルはバックアップ先のアーカイブファイル(バックアップファイル)に残しておくことも、アーカイブファイルから削除してしまうことも出来ます。さらに、別のアーカイブファイル(履歴バックアップファイル)に保存しておくことも出来ます。コピー元で変更されたファイルについても、変更前のファイルを履歴バックアップファイルに保存しておくことが出来ます。履歴アーカイブファイルは記録メディアの容量が許す限り何世代でも残せます。(もちろん、履歴アーカイブファイルを一気に削除することもできます。)これらの機能により、コピー元で誤って削除してしまったり破壊してしまったファイルをバックアップしてしまっても、正常なファイルを復元することが出来ます。

【バックアップするファイルはきめ細かな指定が可能】

 バックアップするファイルやフォルダの指定に正規表現が使用出来ます。ファイル名だけでなく、フォルダ名の指定にも指定は有効ですから、「バックアップするフォルダの中にある"TEMP"というフォルダはバックアップしない」という指定も容易です。また、正規表現を御存知無い方もおられるかもしれませんが、これを用いれば、例えば、「".DOC"の拡張子を持つファイルだけをバックアップする」とか、「拡張子が"$"記号ではじまるファイルと".BAK"になっているファイルはバックアップしないがそれ以外のすべてのファイルはバックアップする」のようなきめ細かな指定が出来ます。例えば、ワープロやエディタが作るバックアップファイル、あるいは、言語ソフトのオブジェクトファイル(*.OBJや*.DCU)まではバックアップしたくない場合などに最適な対応が出来ます。

【バックアップ先の圧縮ファイルの内容をキャッシュし高速処理を実現】

 オプションでバックアップしたデータが収められる圧縮ファイル(".LZH"ファイルまたは".ZIP"ファイル)の内容を別のファイルにキャッシュするように指定することができます。この場合、再バックアップ時には圧縮ファイルにアクセスせずに更新されたファイルを検出しますので、とくに一部のファイルのみを更新した場合のバックアップ処理が非常に高速に完了します。

【単純明快な処理】

 KamiBackの処理は単純明快です。ファイルの更新情報等を記録するための特別なファイル等は全く使用しません。KamiBackの処理は、(1)コピー元で削除されたファイル、タイムスタンプが変化したファイルをバックアップファイルから履歴バックアップファイルに移動する、(2)コピー元でタイムスタンプが変化したファイルと新規作成されたファイルをバックアップファイルに格納する、(3)サブディレクトリを処理する、とこれだけの処理です。冷静に考えれば、特別なファイルに更新情報等を記録しなくても、これだけでバックアップに必要な処理は完了しています。むしろ、このような単純明快な処理の方が、PCに詳しい方には(強引なことが出来るので)使いやすいものです。

【安価】

 KamiBackの利用料金は基本的には\0-、つまりただです。ただし、当方貧乏(言い訳をさせてもらえば、開発環境を整えるのにかなりの出費を強いられるので...)につき寄付は喜んでお受け致します。簡単のため、ベクターのシェアレジのみでの受付とさせていただいておりますので、もし、KamiBackを気に入っていただけたのならぜひ御寄付下さい。開発環境整備資金の一部として使用させて頂きます。

 そもそも、バックアップとは保険ですので、安心のために必ず行っておくほうが良いに決まっているのですが、所詮は保険ですので大枚をはたく類のものでもありません。保険のコストはやはり低くないといけないのではないでしょうか。




KamiBack Ver.3.0.0.1 インストーラー付(1.12Mbytes)

[ kb3001.lzh ]KamiBackのインストーラー付のパッケージです。Install Shield社のインストールプログラムによって作成されており、インストール/アンインストールが簡単に行えます。 このファイルは、Vectorのライブラリに登録してあり、左のファイル名部分をクリックするとダウンロードページへジャンプできる はずですが、うまくいかない場合はこちら(http://www.vector.co.jp/ )から次の情報を元にダウンロードしてください。

KamiBack Ver.3.0.0.1 インストーラー無し(884kbytes)

[ kb3001exe.lzh ]KamiBackのインストーラー無しのパッケージです。実行ファイルとヘルプファイルだけがアーカイブに納められているので、ファイルサイズが小さくなっています。「インストールやアンインストールなど自分でできるから、サイズが小さいほうがいい」という方はこちらをダウンロードしてください。インストール方法は、同包の「readme_jpn.txt」を参照してください。


KamiBackに寄付をいただける方は、Vectorのシェアレジサービスをご利用ください。リンク先は https://sw.vector.co.jp/swreg/step1.reserve?srno=SR022599 です。


Kamiの工房へもどる Back