PC静音化計画 '98

98/04/04 長橋 かずなり


97年の夏に初めて掲載したPC静音化計画と比べると98年のハードウェア環境は大きな変化を迎えようとしている。CPUの世代交代、バスクロックの向上、更に内部クロックの高まったCPUの出現や、10,000rpm級のHDDの出現など静音とのバランスがより難しい環境になったとも言える。しかし、これから登場するOSのパワーマネージメント機能の強化などの良い材料も楽しみである。'98年に一般的になるであろうハードウェア環境での静音化計画として独立してページを設ける。

Pentium II用CPUファン(まだこの内容だけの掲載)


Pentium II用CPUファン

Pentium IIは3個所持しているが、固体差はあるもののそのどれもがかなりの発熱量である。数十分マシンを利用後にヒートシンクを触ると2秒と触っていられない。ファン付きの下記に掲載したヒートシンクにも関わらずである。もうこのレベルになるとファン無しのヒートシンクは考えられない。したがって、Pentium IIマシンで静音化を進めるにはCPUファンの騒音レベルが非常に重要になってくる。

マルチプロセッサ構成で紹介しているように、現在私のソフトウェア開発マシンはPentium IIを2個搭載した構成になっている。できれば搭載したくないCPUファンを2個も搭載しなければならないので、いかに静かなファンを選択するかが重要である。

右の写真では巨大で冷却効率のよさそうなAAVIDのCPUファンを搭載している。この2個のCPUはインテルのリテール版のCPUであったので、もともと三洋製のCPUファンがCPUに付属していた。新たにわざわざAAIVD製のCPUファンを購入する必要もなかったのだが、いかにも高冷却そうなヒートシンクと、Ultra Quiet Fanとパッケージに書かれていたのに我慢ができずに購入してしまったのである。「Ultra Quiet」とか「ボールベアリング」とか言う言葉にはどうも弱くていけない。

結果としてAAVIDのCPUファンの音量レベルはというと、リテール版の三洋製よりも音量は大きい。97年版PC静音化計画で紹介したASUSのCPUファンと同程度の音量のように感じる。Ultra Quietに期待して購入したのでちょっとガッカリだ。純正の三洋製CPUで冷却は十分だろうから特にAAVIDを継続して搭載する理由はなくなってしまった。結局AAVIDのCPUファンはもう一台のPentium 233MHzを300MHzで駆動しているゲーム用のマシンに利用することにして、静音を目指す開発マシンには搭載しないことにした。ゲーム用マシンの置かれた部屋ではエアコンがないために、これから暑い季節を迎えるにあたって効果を発揮するかもしれない。97年の夏にはPentium 233Mhzの300Mhz駆動は30度程度の室温ではたまにクラッシュをしていたので、今年は大丈夫かもしれない。

リテール版Pentium IIの純正三洋製CPUファンは、コンパクトでありながら比較的静かな音量で冷却性能も十分である。 分解してみるとなんだか効率のよさそうなフィン形状が「高性能」って感じである。

*上記すべてのファンの画像はRICOH DC-2Eで、室内、フラッシュなしで撮影し、ART Streamerで補正及びサイズ縮小しています。


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