iPAQ の ROM アップグレード CD-ROM が届きました。 iPAQ も GENIOe550 同様、OS を PocketPC 2002 にアップグレードできます。
すでに PocketPC 2002 化した GENIOe があるのになぜ申し込んでいたかといえば、 そもそも・・ 「 アップグレードは iPAQ 版の方が先だし 本体を送る必要もないから、 先に PocketPC 2002 を堪能しつつ その間に GENIOe のアップグレードを 」 というもくろみがあったからです。
先に申し込んだはずの iPAQ 版 PocketPC 2002 は、結局 CD-ROM の出荷延期で GENIOe よりも遅くなってしまいました。 でも 旧OS ROM を保存できて、元の PocketPC にも戻せる iPAQ はいろいろ使い道があるでしょう。
マニュアルも新たに GENIOe550X のものが付属して、 CD-ROM の添付アプリケーションも一新されていた GENIOe と違い、 iPAQ のアップグレードキットは非常にシンプルです。 簡単な説明が書かれたシートと追加機能マニュアル、 そしてアップグレード用の CD-ROM のみの、薄い薄いパッケージに入っていました。
あとから送られてきた メールや COMPAQ の Web サイト でアップグレード情報を確認しつつ、慎重にセットアップを行います。 所有している iPAQ は、32M 版の iPAQ H3630 です。 使用した ホスト(母艦)は WindowsXP (PentiumIII 733MHz RAM 256M) で、 本体の USB コネクタにクレードルを接続。 緊張しながら待つこと数分、 ROM のバックアップもアップグレードもトラブル無く、スムーズに行われました。 ほっと一安心です。
これで2台目の PocketPC 2002 マシンとなります。 そのままの状態で特に GENIOe で感じたような遅さも引っかかりも少なく、 割と快適に動作するようです。 その代わり H3630 は RAM が 32M と少ないので、 64M の GENIOe よりはアプリケーションやメモリのやりくりが必要になります。
内蔵機能やあとから入れたアプリケーションをいろいろ動かしていたら、 ある時 立ち上がらないプログラムが出てきました。 メモリ使用量を確認したところ、 動作メモリがほとんど無くなり 実行中のプログラムには閉じたはずのプログラムがたっぷり並んでいます。 「すべて終了」を実行したら、きちんと立ち上がるようになりました。
もともと iPAQ は、右側2つのボタン「 (Q) ボタンと (↑) ボタン 」 に COMPAQ 独自のメニューが割り当ててありました。 PocketPC 2002 になって、これらの機能が iTask という機能に統合されています。 iTask は右端の (↑) ボタンでポップアップ型のメニューとして起動します。 そのため空きとなった (Q) ボタンには受信トレイが割り当てられています。
設定の「システム」内には iPAQ 独自のアイコンも数多く並んでいます。 GENIOe と比較して iPAQ 独自と思われるアイコンは次の通り
PocketPC 2002 を使っていると、内蔵機能のいたるところで「ビームする」 というメニューやボタンに遭遇します。 ビームって何だろう?? ただの赤外線通信でしょうか。 せっかく 2台あるので試してみました。
iPAQ と GENIOe の赤外線ポート同士を、 出来るだけ近づけて向かい合わせます。 連絡先の任意の項目を選んで 「連絡先をビームする...」してみました。
通信画面に切り替わったあとなにやらメッセージがちょこちょこと表示されている ようですが、最終的にエラーが表示されてしまいます。 向かい合わせている位置や距離、向きなどを調整しながら何度か試すとやっと うまくいきました。 結構位置あわせがシビアです。
受け手側の設定は何もいりません。 送信側が完了してから初めて受け手側に吹き型のダイアログ
「○○○を承諾しますか? [はい][いいえ]」
が開きます。 受け取るかどうかはここで選択しますが、 データの転送自体は最初にバックグラウンドで行ってしまうようです。 ファイルエクスプローラでファイル単位の送信も可能で、受け手側の My Document に入ります。 やはり ビームする というのは、以前からあった赤外線通信のことらしいです。
余談(( PDA の赤外線通信といえば、初期の PI ZAURUS には電源 ON 状態の時、常に 赤外線の受信状態にするという機能がありました。 IrDA より昔の ASK 方式による通信です。 バックグラウンドで常に受信状態にでき、机の上に置いておけば 向かいの席の人から赤外線でメールを送れます。 インターネットもパソコン通信もつながらなかった時代の PDA なのに、 最初から「メール」という機能が付いていたのはおもしろいところです。 といっても使用用途が微妙で使ってる人はあんまり見たことがありません。 もっとさかのぼって 最初の赤外線通信機能つき PDA といえば、CANON の X-07 を思い出します。 これはなんと 1983 年の機種です。 ))
設定画面の「システム」タブから「メモリ」を開いて 「メモリーカード」を見てみると、最初から「iPAQ File Store」という項目が 入っています。 容量はわずか 1.7MB です。
ジャケットがないのに、ジャケットのスロットも LAN カードで埋まっているのに 現れるこのメモリーカードは何でしょうか。 そういえばファイルエクスプローラで「マイデバイス」を開くと、ルート(\) に 「iPAQ File Store」というフォルダがありました。
これは システム ROM 領域(本体フラッシュメモリ)の 空き を使ったファイルシステムです。 容量は少ないものの、本体に拡張スロットも持たず RAM 容量の少ない iPAQ H3630 ではうれしいおまけです。 もちろんフラッシュメモリなので、本体のバッテリーが切れても内容が保持されます。 詳しくはアップグレードキット付属のマニュアル 「コンパック追加機能」に載っています。
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