《 プレイヤーが使うメモリ容量 「通常 700K」→「220K」 まで減らせます 》
Zaurus 側の MP3プレイヤーソフトは MORE ソフトで供給されます。 この MORE ソフトは、結局機種を問わず本体メモリに 入れておいた方がいいようです。
レポートその2 でもちょっとだけメモリについて触れました。 プレイヤーソフトが使うメモリは容量は、ざっと 700K byte。 ZAC ファイルのサイズで 682K、展開後のファイルサイズの合計でおよそ 662K もあります。 本体メモリ容量の少ない機種では、ちょっとうれしくない数値です。
ところが、 この Zaurus の MP3プレイヤーは、 アニメーションしたりデザインを変えたり、 Windows の MP3 プレイヤーのように SKIN によって外見を変えることができるんです。 たぶん、今後ダウンロードして追加したり、 自分で作れたり できるようになるんでしょう。
これらの見た目変更用のサンプルとして、 プレイヤーには不要なデータが結構いっぱい入ってます。 これらを消してしまえば 本体メモリ消費量は 220Kbyte 程度にまで減らすことが可能です。
アニメーションの種類を変更するダイアログで[削除]をすれば アニメーション設定データを全部消去できます。 一番大きいのは ART で、これだけで 300K 近く容量が増えます。
操作メニューの「デザイン」を選ぶとダイアログが現れます。 ここでスタンダード以外の設定を[削除]することができます。
今度は MI-P2 で、ニッケル水素充電池を使った場合の 連続再生を行ってみました。 条件は次の通り
この状態で演奏させていたら 3時間 25分 (205分) で突然電源が落ちました。 直前まで曲は普通に鳴っていて、 特に音がとぎれたり演奏がおかしくなったりということはありません。 ローバッテリー警告(LED点滅)には全く気が付きませんでした。
(参考)マニュアル記載値(アルカリ電池使用時)
アルカリ電池ならもっと長い時間演奏できたのかもしれません。 使用したヘッドホンも特殊なもので、 また充電池も繰り返しの使用でへたっている可能性があります。
もう一組の同じニッケル水素充電池で、今度は AnimationON (ART) / 画面表示 ON のまま連続再生させてみました。 予想に反して 2時間 10分 (130分) も再生できてしまいました。 これだけだと結論を出すにはデータが少ないですが、 テストは時間がかかって大変なので、これ以上はさすがにやめておきます。
コンパクトフラッシュカードにどれくらい曲データを入れられるのか?
MP3プレイヤー専用機の場合は、カードに入るデータは曲だけになります。 Zaurus の場合はシステムファイルや本体機能のデータファイル (空のBOXファイル等)が作られてしまうので、若干容量を消費することになります。
まっさらなカードを Zaurus に入れた場合、 どれくらいシステムで容量が取られるか調べてみました。 (システム容量は設定によって若干の増減があります)
MI-C1 | 164 Kbyte |
igeti MI-P2 | 108 Kbyte |
96Mbyte のフラッシュメモリの場合、FATファイルシステムで実容量は 95854592byte (=93608Kbyte =91.4Mbyte) あります。 MP3 の曲データは、128Kbps 時 1曲 3M〜5Mbyte なので、 100Kbyte〜200Kbyte 程度の増減は本当にわずかなものでしかありません。 MP3 専用のカードとして使っても、 システム領域の容量は全然気にする必要がないようです。
CE-AP1 のリモコンには、HOLD スイッチが付いています。 HOLD にしておけば操作キーがきかなくなるので、 間違ってスイッチに触れてしまい、意図しない操作をしてしまうことがありません。
Zaurus を MP3 純粋にプレイヤーとして使っているときは、 Zaurus 本体を特に操作する必要がないので、 かばんに入れておくなりポケットに忍ばせておくなり したいと思うでしょう。 絶対思います。 ちゃんとリモコンが付いているのだから。
ところがここで困った問題が起こります。 Zaurus 本体のキーは、HOLD できないのです。
プレイヤー画面の表示は OFF にできるんですが、 画面タップやちょっとしたキー操作ですぐ画面表示が ON になってしまいます。 といっても、液晶画面ならカバーがあるから隠しておけるので、 触ってしまう心配はないでしょう。
しかし、Zaurus 本体についている [戻る] [決定] スクロールキー は、 画面がOFFだろうとどんなときだろうと有効になってしまいます。 かばんの中やポケットの中で、うっかりスクロールキーが押されてしまうと、 困ったことに曲が勝手に切り替わって、画面表示も同時に ON になってしまいます。
MDプレイヤーや MP3 プレイヤーの場合、 リモコンだけでなく本体にも HOLD スイッチが付いているのが普通です。
もともと 電源ON を兼ねている [戻る] ボタンは、 比較的押しにくい構造になっているから大丈夫です。 (このキーは igeti では特殊な意味を持つので、 MORE ソフトが機能を取得して禁止するのはよろしくない) でも、スクロールキーだけはなんとか、 機能を無効にできるようにしてください。
音やバッテリー持続時間は、思った以上に使えそうだという印象でした。 メモリ容量の自由度や、曲データの管理しやすさ(CFへ直接転送できること) を考えると、プレイヤーとしてみてもその基本性能は十分高いといえるでしょう。
気になった点は
1. は、普段 Zaurus を持ち歩いてる人なら、 逆に荷物が減るかもしれないので、あまりデメリットになりません。 2. は、すぐにでも対処される項目だと思います。 問題は 3. で、 筆者の場合は正直なところ、 これをそのまま標準のヘッドホンで使うのはためらってしまいます。
マニュアルに詳しい仕様が載ってないのが残念です。 この出力はヘッドホンとしては音量が大きく、 LINE OUT を兼ねるにはちょっとレベルが低めのようです。
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