MORE ソフト開発のためのもっとも一般的な方法として SZAB があります。 これは統合環境になっており、 コーディングからコンパイル、実機上でのデバッグまで、 一連の作業をツール上から行うことができます。
また プログラミングも基本的には ウィンドウ上にオブジェクトパーツをレイアウトをしながら のコーディングになります。 ダイアログのプロパティの設定だけで、 パラメータ変更やイベントハンドラの記述を行うことが出来ます。
その SZAB のインストール方法をもう少し詳しく説明してみます。
MOREソフト開発についての関連記事がこちらにもありますので、あわせてご覧下さい。
注意: SZABの今後の修正やバージョンアップによって、 インストール方法や手順が変更される可能性があります。 ここで説明する手順は 2000/09/19 段階のものであり、 SZAB がアップデートされた場合は参考用としてご覧下さい。 |
SZABサポートページ から
をダウンロードします。2000年9月19日現在、SZABお試し版は 試用期限2000/12版 となっています。 お試し版のダウンロードファイルは次の通りです。
次に、アップデート用のパッチ類をダウンロードします。
ここでダウンロードするファイルは次の通りです。 ここでは自己解答形式を選択しています。
以下、ダウンロードしたファイルがすべて C:\SZAB に納められているものとして 説明します。
(1) SZAB install
「SZAB_Trial421_200003_1.EXE」 「SZAB_Trial421_200012_2.EXE」をそれぞれ実行して 表示される手順に従います。これで SZAB 4.21 が install されます。
(2) SZAB 4.3
「Szab43_Up_full.exe」を実行してください。 展開パスの入力を促されますので、ここでは「.\t0」と入力しておきます。 後は画面の手順に従ってください。
(3) TCP/IPライブラリ v1.06
「tcpipv106.exe」を実行します。 展開パスは「.\t1」とします。
(4) ライブラリアップデート1
「libzaurus20000204.exe」を実行し、展開パスを「.\t2」としておきます。
(5) アセンブラ修正
「assh.lzh」 を展開します。 展開してできた assh.exe を、コンパイラデバッガをインストールしたディレクトリ (通常は C:\GREEN ) に上書きコピーします。
(6) ライブラリアップデート2
「libzaurus20000405.exe 」を実行します。展開パスは「.\t3」です。
(7) ライブラリアップデート3
「update20000728.exe 」を実行します。パス入力は「.\t4」としておきます。
これでインストール作業はすべて完了です。 C:\SZAB 内に t0〜t4 のテンポラリフォルダが残っているので、 全部削除してください。
Zaurus 本体には開発をサポートするための機能が内蔵されています。 MOREソフト管理画面でSZABマニュアルに従って操作する(機種毎に操作が異なる)と デバッガボタンが表示され Zaurus 本体がデバッグモードになります。 「デバッグ1」ボタンで ROMモニタの起動と停止が出来ます。 ROMモニタはバックグラウンドで起動し、シリアルポート(オプションポート15または16) を通じてリモートでデバッグ機能を提供します。
筆者がこれらの機能を使っていくつか気がついた点を書きます。 このデバッガ(ROMモニタ)の挙動は機種によって 微妙に異なっているようです。 以下の手順に従わなくても問題が出ないものもあるようです。
● 作ったアプリケーションをMOREソフトインデックスから実行すると フリーズする
デバッガ上から転送したアプリケーションは、 特殊なデバッグ状態になっています。 そのままMOREソフトインデックスから実行しようとすると 固まってしまいます。
デバッグが終了したら一度本体を簡易リセットしてください。 これでデバッグモードが完全に解除されるので、 MOREソフトインデックスからも実行できるようになります。
● 再びデバッガで実行しようとすると固まる
上記とは逆の症状です。 一度でも MOREソフトインデックスから実行したことがあるアプリケーションは、 デバッガ経由で実行しようとしてもうまく動かないことがあります。 これも一度簡易リセットしてから再びデバッグモードにして ROMモニターを起動すると大丈夫です。
● ROMモニタを起動したままZaurusの電源を切ってしまった
電源投入後、 いったん MOREソフト管理画面に切り替えてから ROMモニタを停止、再びROMモニタを起動してください。 これでまたデバッグモードに復帰します。 たいていの場合これだけで十分で、 簡易リセットの必要は無いはずです。 (これでだめなら簡易リセットです)
● コンパイラが落ちる
一つの関数があまりに大きくなると、 ごくまれにコンパイラ ccomsh が システムエラーで落ちることがあるようです。 原因がまだ特定できていませんが、 inline 展開(C++ではなくただのC言語です)を多用すると 起こりやすくなるようです。 とりあえず inline 展開を使わないようにして、 コードの分割等で回避しています。
● デバッガを起動するとしょっちゅう通信エラーが発生する
CE-150TS(9ピン部分を削除した改造もの)を使っていた頃は、 エラーが頻繁に発生していました。 新しく CE-170TS を買ってからは、エラーが嘘のように出なくなりました。 その後借りた CE-155TS でも全く問題無く使えています。 単に筆者が使っていた改造ケーブルが悪かっただけのようです。
● デバッグ途中で寝てしまったが、 朝まで Zaurus の電源がつきっぱなしだった。
デバッグモードになっていると、オートパワーオフが抑制されるようです。 アプリケーションを走らせたままエージングテストができるので これはこれで便利。
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