EPSONから発売されていたAT互換機でPC-9800ソフトを動かすことができるエミュレータソフト/ハード。EPSONが98互換機市場から撤退の代わりに発表。エミュレータながら、高い互換性がある。標準仕様ではFM音源は鳴らせないが、フリーソフトを使うことによりFM音源も使えるようになる。
PC-8800シリーズ(はちはち)
NECがかつて発売していた8ビットパソコンの上級機種。81年12月に初代「PC-8801」が発売。当初はビジネスマシン的色合いが強かったが、PC-9800シリーズの登場によりホビー路線に転換。85年1月に発売された「PC-8801mkIISR」がベストセラーになる。この機種にはFM音源が搭載されており、後にPC-9800シリーズにもオプションで用意される。そのため、ゲームソフトも多数提供される。87年10月に発売された「PC-8801FA/MA」に初めてステレオ12音源(OPNA)が搭載されるが、これが後の86音源の規格となる。89年11月に発売された「PC-8801MC」が惜しまれつつ最後の機種となる。
PC-8000シリーズ(ぴーはち/はちまる)
NECが79年8月に発売した初期の名機「PC-8001」が始まり。瞬く間にベストセラー機種となり、NECの販売網も確立。PC-9800シリーズにもキーボード配置、テキスト画面にこのマシンの影響が色濃く残る。PC-8000シリーズとしても後継機種PC-8001mkII/SRを発売するが、PC-8800シリーズの登場で下火。
PC-6000/6600シリーズ(ぴーろく/ろくまる/ろくろく)
NECが81年11月に低価格パソコン「PC-6001」を発売。それ以降、ビギナーに厚い支持を得る。83年7月発売の「PC-6001mkII」は「しゃべるパソコン」として人気、83年11月発売の「PC-6601」には3.5インチFDD搭載、84年11月発売の「PC-6001mkIISR/6601SR(Mr.PC)」にはNECのパソコンとしては初めてFM音源を標準搭載した。しかし、性能の低さのためか、これでPC-6000シリーズは打ち止めとなった。
(その他のマシン)
Windows95登場前は、各社ともAV機能に優れた独自規格のパソコンを出していた。PC-9800シリーズには全く歯が立たなかったものの、SHARPのX68000、X1、MZ-2500、富士通のFM TOWNS、FM-77AV、FM-7、そしてMSXシリーズなどRayデータ作者はこういったマシンをルーツとする人も多い。