Windows 7 使用レポート

               ・・・2010年 12月


メインOSをWindows 7に移行して約1年経ったので、不具合への対応や使用感などまとめてみた。

利用環境はこちら参照
Windows Vista Home Premium SP1 32ビット プリインストール版
Windows 7 Home Premium 32ビット アップグレード版

Windows XP 9年 → Vista 2ヵ月 → Win7 1年 と使ってきた結果なので、一部Vistaにも当てはまる評価もある。


スリープのトラブル

私のPCではスリープで以下の2件のトラブルがあった。

起動途中でスリープ?
OSが外付けハードディスクを認識する(エクスプローラにドライブが表示される)前にスタートアップに登録してあるプログラムなどを実行するので、外付けHDDに格納してあるプログラムやデータを起動時に実行させようとしてもエラーとなってしまう。
私のPC固有の現象では無いようだし、普段使っているHDDだけでなく別のHDDでも発生する。どうも、起動の途中でUSB-HDDがいったんスリープ状態になるようだ。VistaまでのOSではこのようなことは無かったが、特定のPCとWin7の相性なのだろうか。

スリープからの復帰
スリープからの復帰時に、時々外付けHDDがスリープから復帰しないため、そこのデータを読み書きしようとするとPCがハングアップしてしまう。Vistaでは問題なかったが、Win7にしてから発生するようになったので、このあたりの管理機能がVistaより低下しているようだ。

結局、「USBのセレクティブサスペンドの設定」を変えたら両トラブルともほとんど発生しなくなった。 (起動時はまだ少し不安定だけど。)
設定方法は、
 コントロール・パネル … ハードウェアとサウンド … 電源オプション … (選択されているプランの)プラン設定の変更 … 詳細な電源設定の変更 … 詳細設定タブ … USB設定 … USBのセレクティブサスペンドの設定 を「無効」にする
(わかりやすい図解→ http://huyunosora.seesaa.net/article/142590460.html

Vistaの頃からこういうトラブルはかなり多くの事例があるらしく、対処方法も様々なので、参考になったページを紹介しておく。
 セレクティブサスペンドの設定
 スリープ復帰障害に関するリンク集など

それにしても、「セレクティブ サスペンド」をWindowsのヘルプで検索しても、対処方法どころか何のための機能かすら一切載ってないのは問題だ。このために、ちょっと設定を変えてみることも恐くてできず、試してみるまで何ヶ月もかかった。


表記変更の件

コンピュータを「コンピューター」、プリンタを「プリンター」など、語尾に長音記号を追加するようにしたのはとても違和感がある。
PC業界では初期の頃(30年以上前)から末尾の長音記号は省くのが慣例化しているし、MS-DOSやWindowsが「コンピュータ」と表記しているから業界全体がそれにならうようになったという部分も大きいと思える。
Google検索でも、「コンピュータ」対「コンピューター」では長音省略表記の方が3倍以上多い。もはや文学作品ですら「コンピュータ」表記が珍しくなくなってきている。
mobile→モビール・モビル・モバイル・モーバイルのように分野別に異なる読み方をする用語は珍しくないんだし、あえて変えようという理由が不明だ。
何十年もこの表記以外使ったことの無い私としても、とても別の表記に慣れることなんてできそうにないなあ。

どうやら国語審議会のガイドラインに従ったらしいのだが、それならばもっと前に変更すべきで、21世紀にもなって突然変えられても迷惑この上ない。
そこまでやるのなら、いっそ「カスタマ」のような普及してない用語は、「カスタマー」などとせず、きちんと「利用者」「顧客」などと和文にした方が良いと思うのだが。

そもそも、Windowsで使われている全用語の翻訳にあたって、Control Panelを「コントロール パネル」というように、英語の単語区切りの「空白」をそのまま日本語に残してしまっているのがとても不自然だ。文学作品だろうが技術文書だろうが、ここは「コントロール・パネル」のように「・」で区切るのが日本語の流儀のはずだし、検索の際にも混乱する。(ソフトウェアのヘルプを作る際にも結構面倒だったりする。)こういう部分を放置しておいて長音記号を足すことだけに力を注いでも意味ないと思うのだが。

突然思いついたようにこんな変更をするから、修正ミスが散見される。例えば、Windows 7のエクスプローラーの「ライブラリ」-「ドキュメント」のプロパティを開くと「フォルダの追加」ボタンがあり、クリックすると「フォルダーを追加」というダイアログボックスが出たりする。初心者はこんな違いでも戸惑ってそこから先に進めなくなるものだ。

このように、自社製品ですら統一できないのでは、全部置き換わるのに何年かかることやら。大量のドキュメント類やソフトウェアをすべて変更することが本当の顧客サービスなのか。
日本中の各社の出版物などのあらゆる記述に与える影響を考えて欲しいものだ。

参考:マイクロソフトの言い訳 (賛同者にコンピュータ・メーカーが無く、プリンター・メーカーと大学教授だけなのが笑える)


新機能の使用感.

各機能の詳細はWikipediaこの記事など参照

UAC(ユーザーアカウント制御)
私にとって、Windows 7の最大の利点はUACのレベル変更機能だ。VistaでのあのおせっかいなUACの警告を適切に調整できることで、格段に使いやすくなった。逆に言えば、もしVistaでもこれができるようになれば、7に乗り換える利点はあまりないかも。

VistaのUACは、「いろいろな操作でUAC警告が出ること」自体の問題ではなく、1つのプログラムを起動しようとしただけなのに「何度も繰り返しUAC警告が出ること」が問題だと思う。誰だって「起動していい?」「ホントにいいの?」「間違いない?」とたて続けに何度も確認されるような文房具を使いたくなるはずがない。これはユーザー・インターフェイスの設計ミスでしかないと思う。

特によく使うプログラム(レジストリ・エディタなど)は、「このプログラムにはUAC警告を出さない」というような設定があればもっと便利だと思うのだが、そのあたりは今後に期待しよう。

ジャンプリスト
無くても困らないが、あれば便利という程度。

ライブラリ
最初は便利そうだと思ったのだが、結局使ってない。プログラマとしては、扱う機能が増えて面倒になっただけだ。

Aeroスナップ・シェイク機能
17インチ画面を使っている私にとっては邪魔でしかないので、即刻機能を停止した。もっと大画面ならスナップは有用なのかな?

Aero・配色  詳細は別ページ
Aeroの半透明機能はクラシック・モードより視認性が劣るので、現在はクラシック・モードを使っている。そもそも前世紀の遺物(Windows 98)のはずのクラシック・モードを残してあること自体、Aeroが上位規格では無くクラシック・モードの方が使いやすいと思うユーザーがいることの反映だろう。
タスクバー上のソフトのプレビュー機能はAeroでないと使えないので残念だが、アクティブなウィンドウが一目で判別できるというのは他に代え難い。この快適さをなぜ取り去ってしまったのだろう。両方同時に使えるようにして欲しいなあ。

サウンド
タスク(プログラム)ごとに音量が設定できるのは、便利ではある。マルチタスクのOSなんだから当然あるべき機能で、今まで無かったのか不思議だ。でもキーボードで操作できないんじゃ宝の持ち腐れに思える。


結局XPと比べて便利になったのはジャンプリストくらいしか無い。こういった小手先の変更は、アドオン形式などで追加できるようにすれば済むことだ。
9年もかかって、それ以外ほとんど何も進歩してないんだから、もうユーザーインターフェイスの変更はこの辺で打ち止めにすべき時期ではないだろうか。PCを買い換えるたびに違う使い方を覚えさせられるという現状は、ほとんどの人にとって苦痛でしかないんだよね。