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ヨーロッパ紀行 ■ 食事


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Foods
  
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   テレビの海外取材番組でヨーロッパのお菓子を「おいしい」と言って食べるレポーターなどを見ることがあるが、あの言葉は素直に信じがたい。ケーキに限らずお菓子などの嗜好品は非常に甘いのがヨーロッパである。ふつうの日本人にとって、現地のものはまずくはないものの甘すぎて口に合うまい。甘いほど豊かであることを示すというヨーロッパの伝統的な考え方があるらしいが、それ以外にも理由はあるようだ。
   これも文化の違いなのだが、日本人にとって砂糖は料理の大切な調味料のひとつである。すき焼きや肉じゃがなど醤油と砂糖は抜群の相性を示す。ところがヨーロッパではデザートや菓子は別として、日本のように料理に砂糖を使わない。料理で糖分を摂取しない分、菓子で糖分を摂取するため、いきおい甘くなるのである。現地の人たちがエスプレッソにスプーン45杯の砂糖を入れて飲んでいるのを見るとさすがにひいてしまう。もっとも、コーヒーに砂糖を入れないわたしは苦いエスプレッソを飲むことはないのだが……。
   





















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