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独断と偏見によるFEP for Win95の評価: '97.Nov.14
FEP...IMEと最近は呼ぶようだが、
「薔薇にどんな名前を付けてもやっぱり薔薇である by シェークスピア」
昔、Atok7RからWX2+に移行したら、とんでもなく文章入力の快適さが向上した。
で、Win95になってMS-IME95がとんでもなく馬鹿だと思った。ずっと我慢して
いたが、MS-IME97Aになってもやっぱり阿呆なので堪忍袋の緒が切れた。
つまりFEPを別途購入したのである。
以下は寸評である。ただし、あくまで個人的評価であることに注意。私の変換
スタイル、つまり細切れで変換する癖がある人にはある程度共通する結果かも
しれないが、他人には保証の限りではない。
ちなみに雑誌の評価でよくある類の:
・xxという文章を変換してみたら、正しく変換したのがoo%だった
→ 生憎だが、私ゃ他人の文章を清書して喜ぶ趣味はない。客観的評価基準と
いう意味では至極当然な評価基準ではあるが、だからどうした、である。
私の文章をどれだけ正確に変換してくれるのか、が問題になるのだ
・xxという漢字を変換した
→ 自分では実は「遊弋」という単語が変換できるかどうかを結構重んじて
いたりしたが、こんなのは自分で辞書登録すれば済む問題。FEP自体の
善し悪しは辞書の大きさでは決まらない。最近のFEPはさすがというか、
どれも「遊弋」を変換できるようだし
・他のFEPにはないxxという機能
→ モノはFEPだぜ?かな漢字変換がタコならありとあらゆる付加機能はゴミ
・辞書のサイズがxxMB
→ 辞書なんてもんは各自が鍛えるべきもの。それなりに変換してくれれば
それで良い。読めもしない漢字が次候補にずらっと並ぶ、というのは
悪夢か悪い冗談である
→ それにだ。でかいってのは己の無能を表明してるだけだ。lhaしたファイル
が元のファイルより小さいという事でlhaを馬鹿扱いしたら、そう言う奴
自身が自分は馬鹿であると放言しているようなものである。変換効率と
辞書のサイズを組で評価しないと意味はないのだ
よってンな観点からの評価は全く無視。なお財力の問題から、評価したFEPは3つ。
どれも最低で約1ヶ月は使い込んでいるから、決してファーストインプレッション
に流されたものではない。
だけど、本気でチューニングとかした訳でもない点はお断りしておく。
#追加でVJE-Delta 2.0。買った本人(私ではない)が持っていることを忘れていた、
という代物。
Mifes付属の奴で、バックスのアップデートは保証されていないという警告付き。
毒を喰らわば皿までも、でしばし使うつもり。買ってもいないソフトを使うな、
という潔癖症な人もいるだろうが、買った本人はAtok10を常用している。
権利的にはともかくも、購入数と使用者数は一致しているのでご容赦のほどを
● MS-IME97A
評価は「話し」=(はなしし)って何さ?で、一言で終わる。が、それは
ともかく。MS-IME95とどれぐらい違うのか私には分からなかった。
とにかく馬鹿者である。
大体、学習しないのには頭にくる。ユーザ登録単語ですら候補の先頭に
来ない。
金払って買うようなFEPでは断じてない!DOS時代のFEPの方がなんぼか
まし。
そうそう。IME97はIME95を置き換える、とSetup.exeが言うかも知れない
が、それは見かけだけでIME95のファイルはそのままHDDに居残るので
ご注意。たとえOSR2でデフォルトのFEPがIME97であっても同様。
DOS版のMS-IMEとWinのMS-IME95のファイルはしっかり残っているのだ。
これらのファイルはゴミなので消した方が多分吉。MS-IME97がいると
立ち上がらないSetup.exeがあるとの噂も聞くが、真偽は定かではない。
(先ずMS-Plus!のSetupがこけるそうなのだが、本当?)
何れにせよ、こんなDOS時代以下なFEPは却下。使いもしないMS-IME95
ファイルをHDDに残すというのは犯罪的でもある。最低。
注意:DOSのFEPを消すとAdddrvに失敗するので文句を言われるハズ。
この辺りは調整が必要。だけどDOSのFEPがなくってもDOS窓での
カナ漢字変換には全く困らない。Windows側のFEPが動くから。
少なくとも当方が評価した全てのFEPはDOS窓で動作した。Vzでは
云々という文言が下にあるのはそういうこと。私、DOS版FEPの
ファイルはきれいさっぱり消しているのである
● WXG 2.05
辞書がちょっと偏屈だが、学習・登録すれば問題ない。しかしWX2+ 2.71
で平気に変換していたハズの単語が出ない、というのは理解できない。
文節切りも何か変。私は元々ぶつ切りで変換する方なのだが、WX2+、
いやAtok7が正確に文節切りしていたような局面で妙な切り方をして
くれる。そして文節の切り直しがとってもやりにくい、というか
できない。設定がまずいのかも知れないが。
すこっと候補が出る時は出るのだが。
う〜む。WXの設計思想と言うか開発方針に私の使い方が合ってないんで
しょうか。
DOS時代はWX2+を愛用していたので、ちょっと残念。でもまぁ、MS-IME97A
を使うぐらいならこっちを使うね。あたしは。
WX2+の時みたいに「こんな変な変換候補が真っ先に出るのはあんたが前に
そーゆー変換をしたからだぞ」って思わず「あぁ!身に覚えあります。
そうです私が悪いのね。うぅ……」ってぐらいな方が私にはありがたかった
のですけどね。
● ATOK11 1.0/R.1
X太郎との抱き合わせでないと最新バージョンが買えないという意味では
極悪な商品だが、私が買った時は7K円未満で8太郎+バリューパック+Atok11
だったので、まぁ許そう(^^;;←Atok11以外は使っていないが
(その後、単体売りも開始されたけど、8太郎込みの方が実質は安いんだよね)
DOS窓でVzを起動し、確定直後のUndo (Ctrl + BkSp)をすると他のFEPでは
その行全部が削除されてしまうが、Atok11は単語がダブルだけとなる。
ダブってしまうのも明らかに問題だが、行全部がちゃらになるのと比べれば
格段によろしい。
が、辞書がでかすぎるのか、欲しい候補がなかなか1発で出てこない気がする。
鍛えた辞書のWX2+やAtok7の方がより快適だった気がするなぁ。
こいつだけ意味もなく半角なアンダースコアカーソルが出るってのもマイナス。
何を考えてるんだか知らないが、目障り。困ったもんだ。
で、良く分からないが「實」が出ない。単漢字辞書に登録しようとしたら
「既に登録されてます」だって。WXG、MS-IME97では「實」が出るのを確認した。
ATOKって単漢字変換に何か特殊操作が必要だっけか?
辞書を単漢字に変更すれば確かに「實」が出たけど、他のFEPでは何も考え
無くても出るのだが。
う〜む。辞書に既にある漢字を出すのにユーザが考え込まなければならない
ってのには大きくマイナス点を付けておこう。
● VJE-Delta 2.0
FEP切り替えでは挙動不審(FEPを切り替えたのに、VJEが居残ることがある
とか)だが、快適。DOSのVZでundoするとやっぱり行ごと消えて無くなって
くれるけど。
次候補で妙な、訳の分からない候補が並ばないという点では評価に値する。
色使いが「あのねぇ」だが、まぁこれはカスタマイズすればどうにでもなる
はず。
が、しかし。辞書が……。
昔からVJEの辞書には癖があるとか言われていた気がするけど、ちょっと待て、
という気もする。貧弱なのだ。登録してしのぐにも限度がある。
まぁこいつはMifes付属品だし、本来私が使用する権利がないはずのモノなので
ここまで。FEP自体を削除する。しかし、MS-IMExxよりは遙かに快適な変換結果
だったというのは正直な印象である。
一時は本気でVJEを買おうとか思ったものだが。
ちなみにメモリの空き容量(とある状況下でAlt + ShiftでFEPを切り替えて測定)
Free physical memory: 1,245,184 ; MS-IME97A
Free physical memory: 1,425,408 ; WXG 2.05
Free physical memory: 2,084,864 ; Atok11 1.0/R.1
#VJE-Delta: 不明。Alt + Shiftでの切り替えによる挙動が理解不能。
Windows毎にVJEになったりAtok/WX/MS-IMEになる。FEPをOffにしてから
切り替えたのに、別WindowではアイコンがVJEだったりする、という事。
評価保留。そういう仕様なのか?>VJE
Atok11がとりあえず一番軽い……?。
結果:
やっぱりAtok11?ちょっちいらいらさせられる変換もするけど、及第かな。
Toolパレットが意味もなくでかい(他のFEPでは消せるボタンが、何故か消せない)
という不満はあるけど、さすが老齢というか、しっくり来る。
まぁその、あたしは手が元々AtokなんでどうしてもAtokに甘くなる傾向はあるで
しょうがね
#Kanna、松茸もWin95用であるようですが、わたしゃFEPマニアではないのでここまで。
なお、よりカスタマイズすれば……という反論は基本的に却下。私はFEPの設定に
命をかけたりしません。(かつて惚れ込んだWX2とか、それしかないのAtok7Rでは
随分ときばりましたが、そんな時代ではもうないでしょう?)
− 以上 −
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