3.ドライビング・テクニックについて
これについてもCD-ROMで殆ど書かれていますが、知っておいた方が良いテクニックについて、もう少し掘り下げます。 |
スタート加速 |
簡単なようで、タイムアタックで詰めていくと場合によってかなり差が有る事に気が付く事の多い部分です。 私の良く使う、簡単でかつ安定している方法が以下の通りです。 1.スタート時に1速でオーバーレブさせておきます。
と、こんな感じです。 雨など、コンディションによってはオーバーレブよりも3千から4千回転をキープしてスタートする方が速い場合も有ります。 泥SSはスタートした瞬間に左右のダートに突っ込んだ方が0.3秒は速くなります。 砂SS2はスタート直後はまっすぐ行くよりも路肩によせた方が路面が一定している為、加速がよくなります。 加速する時には、路面がフラットな所を選んで走ると良いです。以外と気が付かないのですが、路面に起伏が有ると加速が鈍ってしまい、タイムが向上しません。
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減速 |
これまた実に奥の深いテクニックです。 基本的には、ブレーキを踏む時には目一杯踏んで下さい。山のSS2等、フロントに過重をかけつつ最低限のブレーキで回る場合など、一部特殊な場合を除いては、しっかりと前輪に過重をかけてやる事が重要です。めりはりの付いたドライビングをしやすくもなります。 好みの問題も有りますが、慣れればブレーキのセッティングをマイナスにしていくと、より最低限のブレーキングをしやすくなるようです。私の場合は常に−5にしてあります。
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ライン取り |
最短距離を行くより、最短距離に近いフラットな路面を選んで走る方が速い場合が往々にしてあります。 基本的には飛ばない、跳ねないラインを選んで走った方がタイムが良くなります。 CD-ROMの説明は路面状況をかなり無視したライン取りなので、参考程度にしておいた方が良いでしょう。 例えば泥SS1と2で2連ジャンプがありますが、左ぎりぎりをジャンプ無しで抜けるのとジャンプして抜けるのでは6キロは変わります。ですが、砂3等のハイスピードでの連続カーブではジャンプしてでも最短ラインをまっすぐ突っ切った方が速いので、ケースバイケースです。
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過重移動待ち |
漢字ばかりで少し堅苦しいですが、過重移動とは簡単にはアクセルとブレーキでタイヤにかかっている重量を変えれば、100kmでしか曲がれなかったコーナーが110kmで曲がれるようになりますよ、と言う事です。タックインとかはこれですね。 で、待ちと言うのは、ある程度連続したコーナー、特に間に少し直線を含んだS字コーナーの場合、コーナーを抜けた時に姿勢を戻すより、コーナーを抜けたままの姿勢で次のコーナーへ飛び込む方が早く曲がれる事が有ります。次で説明しているフェイントの効果を狙ったものです。グリップの低い所では特に有効です。 やり方は簡単で、手前のコーナーを抜けた時にそのまま暫く何も動かさないでいるだけです。アクセル等もそのままでいれば、暫くはその姿勢のままで動き続けます。その後、次のコーナーへのアプローチにその動きを使って下さい。 走り屋用語で、「直ドリ」とも言われる事も有りますね(笑)
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フェイント |
ラリーでは良く使われるテクニックですが、何故かCD-ROMの説明には書かれていませんので、ここで説明します。 角度の急なコーナーなどで、コーナー手前でカーブ方向とは逆にステアリングを切り、そこからコーナーに進入する事でリヤを一気に振り回して、曲がりやすくする為のテクニックです。WRCではインドネシア(泥道)やスウェーデン(雪道)等のヘアピンなどで見る事が出来ます。WRCでは2〜3回フェイントをする事も有りますが、セガラリーでは1度すれば十分です。 砂のSS1の最終の一つ手前のコーナー、砂のSS2最終コーナーや、高速で曲がりにくいコーナーに飛び込む時に有効な手段です。
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ドリフト
アングル |
ドリフト状態になった時の車が進行方向に対して傾いている角度のことです。理想的には進行方向に対して平行な方が良いので、ドリフトをする角度はなるべく抑えて走った方が姿勢変化も少なく安定し、加速にタイヤの力を分ける事が出来る為、タイムも向上します。 例えば山のSS1、最初の長い左カーブは、タイヤを鳴らして走るのと全く鳴らさないで走るのとではタイムが0.3秒以上変わってきます。なるべくタイヤを鳴らさない走りを心がけましょう。
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サイドブレーキ
ターン |
サイドブレーキとはいえブレーキなのですから、使用中は減速してしまいます。ですが必要な事ですので、出来るだけ引く時間を少なくするようにしましょう。 具体的にはブレーキでフロントに過重を移し、そこからステアリングを切って曲がり始めてリアが回り出した時にサイドブレーキを入れるのが最もサイドブレーキの効果を活かせる時です。必要なだけ回りそうなら素早くサイドブレーキを離し、アクセルを入れましょう。加速しつつ旋回出来ます。
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敵車を避ける、
敵車に当てる |
敵の車を避ける事は特に10年選手権などではとても重要な事です。下手に絡んでしまったが為にコースアウトしたり、最悪やり直さなくてはいけなくなります。 コースやタイムによっては非常に抜きにくい所に配置されてしまうので、もし現在の最速タイムでそう言う配置になる場合、抜き方を考えるか、それが難しい場合はわざとタイムを落とす事も考えたほうがいい場合も有ります。 特にDESERTのSS3の最初のVery Long Easy Leftの近辺は当ててしまうと暫く抜けなくなりロスが致命的になりますので気を付けましょう。 敵車にぶつかった場合、0.3秒程度タイムが落ちます。連続で当たるとロスも致命的な程になります。こちらが横を向いている場合等でも真後ろからぶつかると同様ですので、当ってもしょうがない場合は敵車の横から前方に向けての位置で当たるようにしましょう。ロスを最小限に抑えられます。 時に敵車は当てて活用する事が出来ます。例えばコーナーで横っ飛びして壁に当たりそうな時、そこに敵の車がいれば、迷わずブチ当てましょう。当て方は上記の通りです。 上手く追突されるように当たれば、普通そのコーナーで出せる筈の無いスピードでコーナーを抜ける事が出来る場合もあります。
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