(2)部品を買ってきた
さんざん考えたあげく、新マシンのポリシーを以下のように決め、部品を買ってくることにした。
私は関西在住なので当然ながら大阪は日本橋(にっぽんばし)、通称ぽんばしに出かけた。
予算
だいたい20万円の予算で、Pentium 200MHz を超える NTマシンをつくることを目標にした。
ポリシー
私の希望はこうであることがわかった。
Dual Pentium
にするとだいたい速度が 1.5
倍になるという記事をよく読む。状況によってはもっと速い場合もあるだろう。現在入手可能な手の届きやすい
CPU は Pentium-133〜166 クラスで、値段は24000円から44000円である。(97/1時点)
133MHz を Dual で使うと 200MHz、166MHz ならなんと
250MHz クラスになる。値段がこなれてきたら P5-200
を Dual にすると 300MHz の速度になる。現在 P5-166
をユニで使っているので、200MHz
に換装するとコストは 58000円だ。P5-133
が2つで5万円を切るから、単に P5-200
にするより安く、かつ、パフォーマンスは P5-200
のユニよりいいかもしれない。また、P5 で 200MHz
を超えるものがないので、このマザーで最終的に
P55C の Dual ができる。必要経費は CPU のみだ。
SCSI ディスクは NTマシンにとっては不可欠なアイテムで、ストライプセットやらミラーリングなどができる。同じような値段であれば迷わず SCSI ディスクを買う事にしているので、SCSI インターフェースは必須だ。GA-586DX には ULTRA WIDE SCSI チップがオンボードで搭載されている。しかも、AHA-2940UW と同じ AIC-7880 の石だ。
買ってきたもの
品名 | 型式 | 単価 | 数量 | 金額 | 購入場所 |
---|---|---|---|---|---|
マザーボード | GIGABYTE GA-586DX (512K) | 32,800 | 1 | 32,800 | パソコン工房日本橋店 |
CPU | Cyrix 6x86 P-166+GP※Dualに使えない | 20,500 | 2 | 41,000 | TWO TOP 日本橋1号店3F |
メモリ | EDO 60ns 32M | 15,480 | 2 | 30,960 | TWO TOP 日本橋1号店3F |
ケース | IW-A500 (230W ATX) | 16,800 | 1 | 16,800 | パソコン工房日本橋店 |
FDD(3.5インチ) | Mitsumi D353T5 | 3,980 | 1 | 3,980 | パソコン工房日本橋店 |
HDD | Quantum FBTM2110S (FAST SCSI 2.1G) | 35,500 | 1 | 35,500 | パソコン工房日本橋店 |
CD-ROM | IOデータ CDG-TX4A (SCSI-2 外付け) | 9,797 | 1 | 9,797 | ソフマップ5号店1F |
ビデオカード | ATI Mach64(ATI-215CT) バルク | 8,800 | 1 | 8,800 | パソコン工房日本橋店 |
キーボード | オーディオテクニカ 英語104 ミニ | 7,980 | 1 | 7,980 | TWO TOP 日本橋1号店3F |
ネジセット | DOS/Vネジセット | 780 | 1 | 780 | ソフマップ1号店6F? |
2Pコネクタ | マザーによくあるピン用のコネクタ | 30+20 | 2 | 100 | 共立 |
合計 | ¥188,497 |
買うときの注意
ケースは重いので買ったらうろうろできない。クルマで買い出しに出かけたのだが、両手にわんさか抱えてしまい、おかげで翌日は日常生活に影響した。CPU とメモリは安い店を探す必要があったので、J&Pの駐車場のおじさんに無理を言っていったんクルマのトランクに入れさせてもらった。
失敗談
実は GIGABYTE の GA-586DX は Cyrix と AMD に対応しているが、これはユニ・プロセッサの場合のみであることをマザーのマニュアルで知った。デュアル・プロセッサの場合は、INTEL の Pentium しか対応していなかった。おかげで即日 Dual の実験ができず、ただの P5-166 互換マシンになってしまった。この CPU はどうしましょ。
Cyrix 6x86 P-166+GP は実は CPU クーラーが付属していた。知らなかったので別に買ってしまった。付属のクーラーは見栄えもよく、取り付けもしっかりしていて得した気分だ。
ネジセットは要らなかった。ケースに付属していたネジで間に合った。しかし、もし不足すると作業が止まってしまうので安心のために買っておく方がよい。ケースによっては足りない事があるようだから。
成功談
GA-586DX は ULTRA WIDE SCSI の AIC-7880 という石をオンボードで搭載している。これは非常に安いマザーだ。スロットにつける外部端子も付いている。SCSI フラットケーブルも 2種類付属していて、このようなものでも別に買うと結構する。別のマシンで AHA-2940 を使っているが、ほぼこの値段であった。とても安いし、作りもよい。
ソフマップの新春特別で買った IOデータの外付け SCSI ドライブは大正解だった。ケースをバラして、内蔵ドライブ+5インチ外付けSCSIケース+SCSIケーブルという3点セットで \9,797 というお買得。
足りなかったもの
内部で引き回す SCSI フラットケーブルは長さが足りなかった。マザーから内蔵 CD-ROM と HDD に繋ぎ、他方はスロットにつける外部コネクタに伸びるようにしたかった。結局手持ちの SCSI フラットケーブルを使ったが、外部コネクタには繋げていない。