ツタンカーメンのエンドウ豆は、とても丈夫です。普通のエンドウ豆と同じように晩秋の頃に蒔いて、翌年の春〜初夏に収穫しますが、冬の間に多少霜が当たったりしても、ちゃんと育ちます。うちでは、霜柱が立つ様なところに蒔きましたが、それでもちゃんと育ちました。
また、春蒔きにしてもちゃんと育ちます。2月〜3月頃に蒔くと、6〜7月頃に収穫できます。私が種をあげた知り合いは、夏に蒔いたらちゃんと育って、その年のうちに収穫できたと言っていましたので、やろうと思えば二期作も可能かも知れません。
種を蒔く時には、種をしばらく水に漬けておいて、芽がチョロリと出てきたところで土に埋めると良いと思います。私の場合は、このやり方で発芽率はほぼ100%でした。
ツタンカーメンのエンドウ豆は、可愛い花が咲いて鮮やかな濃紫のサヤが実りますので、遠い古代の異国に思いを馳せる鑑賞用としても良いですが、ちゃんと食用にもなります。
ただし、サヤエンドウの様にサヤを食べるのには向きません。食べてみたら固くてダメでした。
グリーンピースと同じく、実った豆を採って茹でて食べたり、豆御飯にすると、豆の皮がやわらかく、非常に美味です。
サヤは紫色ですが、豆は普通のエンドウ豆と同じか、やや緑色が薄い感じです。これで普通に豆御飯を炊いても御飯にはほとんど色が着きませんが、次のようにすると、とても綺麗な豆御飯になります。
豆を採った後の空のサヤを煮出して、冷めた煮汁にお酢を数滴垂らすと、鮮やかなピンク〜紫色になります。(サヤの量や煮る時間によって色素の量が変わりますので、色の濃さが違います。)これで御飯を炊くと、とても美しい色が着きます。ただし、お酢を垂らしてから時間が経つと色が褪めてしまいますので、注意してください。