<会場へ出発>

 当日は、児童42名、保護者18名を学校近くの駅から連れていきました。集合時刻に遅れる子もいて、少しあわてましたが、教頭先生や隣の先生にも助けて貰いながら無事リサーチパークに着きました。

 子供たちは3月24日に終了式を終え、2日休んでの参加で遠足気分。弁当を別室で食べ、様々な学習ゲームやソフトなどの催し物や展示物を見ていたので、早く遊びたくて仕方ない様子でした。

<さあ、授業だよ>

いよいよ授業をする時刻が近づいてきました。一通りいろいろなコーナーで遊び、おやつも食べて、リラックスしている様子だったので安心しましたが、休み明けというのは落ち着きがなくなりやすいということもあって、やや不安。でも、子供たちを信じてがんばろうと思いました。それ以上に心配していたことは、タイのプーケット校とうまく接続できるかと言うことでしたが、前日の夕方に接続実験・リハーサルで無事成功していたので、少し気分が楽でした。

特設の授業会場にはいる前に、がんばることやその他諸注意を伝えようとしたら「先生、おしっこ」と一人挙手。そのとたんに、僕も私もと数人がトイレに行きました。やはり子供たちも、初めての会場での授業やNHKのテレビカメラ、見知らぬ参観者などを意識して緊張していたのです。

 

<会場に入った子供たち>

子供たちの控え室から授業会場までは、20メートルもありませんでしたが、その短い間を先頭になって歩くと中いろいろと考えました。

 まず一番気がかりだったのが、子供たちが会場の雰囲気に飲まれて緊張しないだろうかと言うことでした。入場前に私は会場に足を運んで機器のセッティングやいすの位置、タイに送信される画像を撮るカメラの位置、そして、会場の100人を越す参観者などを確かめていましたが、子供たちは何も知りません。100人を越す人に見られる中で授業を受けた経験はおそらく1度もないはずです。そんな中で子供たちは、どんな反応を示すだろうと思いました。

 かつて、小学校1年生を3回担任したことがありますが、入学後初めての参観日には色々なことがありました。いつもはおとなしく、静かに授業を受けているのにその日は急に