ことでした。勿論このときの僕には、全くわからなかったことです。

 

<お弁当交流>

 さて、その後はお弁当の交流をしました。日本とタイの時差は2時間です。この日、日本時間の2時から授業を開始したのは、タイがちょうどお昼時で都合がよかったからです。

 あらかじめ用意して持ってきていた3人は(この子たちはこの日、お弁当を2人分持ってきてくれていました)、自分のお弁当を見せながら、簡単な解説を言ってくれました。お母さんの手作り弁当がどんなものか、見ただけでは何という料理で、どんな味なのか、今から思えばタイのみんなにはわからなかったのではないかと反省しました。子供たちの解説が少なかったし、そのお弁当に使った材料も用意していなかったからです。

 タイの方からは材料も料理名も伝えてもらい、何とかわかりました。しかし、はじめに材料の野菜が映し出された時には、子供たちも会場の大人たちも、生(なま)で食べるのかと一瞬驚きました。このとき助かったのは、後ろで林先生が意味を紙に書いて渡してくれたり、会場の隅の方でOHP(オーバーヘッドプロジェクター)を使い、日本語訳を表示してくれたりしたお陰で、会場にいる参観者も子供たちも僕も、タイの子供たちが言っていることが大変よくわかったことです。

 

 

 

  <ハプニング> 

 次に食べ物についてタイの方に質問しようとしたとき、ハプニングが起こりました。タイからリアルタイムに送信されていた画面が固まり、動かなくなったのです。画面は数分、同じ静止画を映し出しているだけでした。回線トラブルです。こちらは何かがおかしいよ