MO を UFS として利用する

今、自宅のサーバ機(自作AT clone)には、IDEの516MBハードディスクが一機付いているだけです。画像ファイルなんかの保管場所にするには少し心許ないので(何せ、インターネット経由で膨大な量のスケベ画像をダウンロードしていますから)、何とか容量をアップさせたいのですが・・・お金が有りません(号泣)。

というわけで、取りあえず(Canonのスキャナと相性が悪くて最近Windows95で使っていない)MOドライブを接続して凌ぐことにいたしました。:-)



私の持っているMOドライブはLogitec LMO-230(FUJITSU M2512A 1720)です。まずは、自分の持っているMOが「FreeBSDで動作確認された」機種なのか良く確認しましょう。(もっとも、私は店頭売りされていたMOの中で一番安かった物を何も考えずに購入したら、ちゃんとFreeBSDで使えました。あまり神経質になる必要も無いでしょう。でも、有名メーカーの物を買いましょうね(^^;)

ところで、FreeBSD 2.2.2-RでMOをUFSとして使用するのは楽勝です。
od(光ディスク)ドライバは最初から組み込まれていますし(SCSIボードにMOドライブをぷすりとつなぐだけで認識してくれます)、/stand/sysinstallを使えば、FreeBSD用のスライスを切ったり、パーティションを作成したりといったことも実に簡単に行えます。

[手順]

(1)SCSIボードにMOを接続し、正常に認識されていることを確認します。マシン起動時に、以下のように表示されれば、ちゃんと認識されています。
aic0 at 0x140-0x15f irq 11 on isa
aic0 waiting for scsi devices to settle
(aic0:0:0): "FUJITSU M2512A 1720" type 7 removable SCSI 2 <−− 認識されています。
od0(aic0:0:0): Optical 217MB (446325 512 byte sectors)
(2)/stand/sysinstallで、スライスの作成とパーティションの作成を行います。
(スライスの作成にはPartition Editorを、パーティションの作成にはDisklabel Editorを使用します。Partition Editorでパーティションを作るわけではありません(言葉がややこしいなぁ(^^;))

suでrootになって、/stand/sysinstallを実行し、メインメニューからConfigure(日本語化されているsysinstallなら「設定」)を選択します。

# /stand/sysinstall


sysinstallのメニューからConfigureを選択
・まず、MOディスク上に、FreeBSD用のスライス(領域)を作成します。
FreeBSD Configuration Menuから、Pertiton (The disk Partiton Editor)を選択します。ディスクの選択画面に変わるので、od0を選択しましょう。

Partiton Editor

FDISK Partiton Editor の画面に変わったら、A(Use Entire Disl)を選択すれば、自動的に全領域がFreeBSD領域として割り当てられます。(C(Create Slice)を選択し、手動で全ての領域をFreeBSDに割り当ててもかまいません。)

Partiton Editor

スライスが作成されたら、Qを押してPartiton Editorを抜けます。
Boot Managerのインストール画面が出てきますが、MOから起動はしないので、Noneを選択します。

・次に、FreeBSDのスライスの上にパーティションを作成します。
 (今回は、全ての領域を/moという1つのパーティションに割り振ります)

FreeBSD Configuration Menuから、Label (The disk Label editor)を選択します。自動的にod0のパーティション作成画面に切り替わります。

C(Create Slice)を選択し、全ての領域を /mo に割り当てます。

パーティションのサイズを聞いてきます
ディフォルトで最大値が表示されているので、そのままリターンを押します。
  ↓
ファイルタイプを聞いてきます
FS (A file system)を選択します。
  ↓
このパーティションを何という名前でマウントするか聞いてきます
/mo と入力します。(あなたの好きな名前で)

以上で、以下のようにパーティションが作成されます。

Partiton Editor

ここで w を押しましょう。
設定したパーティション情報が MO に書き込まれ、即刻反映します。

全ての作業が終了したら、sysinstallを抜けて下さい。自動的に MO ディスクがマウントされています。
# df -k
Filesystem  1K-blocks     Used    Avail Capacity  Mounted on
/dev/wd0a       31775    14245    14988    49%    /
/dev/wd0s1f    377679   231987   115478    67%    /usr
/dev/wd0s1e     29727     1900    25449     7%    /var
procfs              4        4        0   100%    /proc
/dev/od0s1e    215343        2   198114     0%    /mo

(3)起動時に、自動的に MO ドライブがマウントされるようにするには、/etc/fstab を編集します。
# vi /etc/fstab
# Device                Mountpoint      FStype  Options         Dump    Pass#
/dev/wd0s1b             none            swap    sw              0       0
/dev/wd0a               /               ufs     rw              1       1
/dev/wd0s1f             /usr            ufs     rw              1       1
/dev/wd0s1e             /var            ufs     rw              1       1
proc                    /proc           procfs  rw              0       0
/dev/mcd0a              /cdrom          cd9660  ro,noauto       0       0
/dev/od0s1e             /mo             ufs     rw              0       0 <−− 追加
手動でマウントする場合は、mount /dev/od0s1e /mo とします。

以上で、MO を、UNIXファイルシステムの一部として利用することが出来ます。:-)


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