I-O DATA GA-DVL2 での X セットアップ


OS              : FreeBSD 2.2.2-R
X Window System : XFree86 Version 3.2R
Video Card      : I-O DATA GA-DVL2 VLB 2MB (Cirrus Logic CL-GD5434-HC-D)
上記の環境で X のセットアップを行ったのですが、一発では成功しませんでした。
セットアップユーティリティが自動生成するコンフィグファイルに誤りがあったのです。Cirrus Logic CL-GD5434-HC-D を使ったSVGAビデオボードで、X が起動出来ないというトラブルに見舞われている方は、このページが参考になるかもしれません。



[遭遇した問題]

XF86Setup --Use the fully graphical XFree86 configuration tool.-- で X のセットアップを行いました(SVGAビデオカード一覧の中に"Cirrus GD-543X"というのが有ったので選択したのですが・・・)。
その時は最後に高解像度な画面に切り替わって、正常にセットアップは終了したかのように見えたのですが、いざ startx コマンドで X を起動すると、(ななな、なんと)下記のようなメッセージを表示して起動に失敗してしまいます。

(--) SVGA: clgd5434: Specifying a Clocks line makes no sense for this driver
SVGA: 'clgd5434' is an invalid chipset
 *** None of the configured devices were detected.***


Fatal server error:
no screens found
X connection to :0.0 broken (explicit kill or server shutdown).
* ちなみに、X 起動時のログを取るには、startx >& x.log 等とします。


[こうして解決]

これは、XF86Setupが作成する X のコンフィグファイル(/etc/XF86Config)に問題があります。

README.cirrus に下記↓のように書いてあります。
  3.  XF86Config options

  Don't use the `Clocks' command. The clocks are fixed (i.e. not
  probed), and there should be no variation between cards (other than
  the maximum supported clock for each chipset).
しかし、XF86SetupはXF86Configの中の Section "Device" に Clocks を記述してしまいます。
そのため、XF86Setup終了後、X の起動の前に vi エディタ等で /etc/XF86Config を修正しなくてはいけません。

Section "Device"
   Identifier      "Primary Card"
   VendorName      "I-O DATA"
   BoardName       "GA-DVL2(CL-GD5434-HC-D)"
#Clocks          25.23 28.32 41.16 36.08 31.50 39.99 45.08 49.87 64.98 72.16 75.
00 80.01 85.23 90.00 95.02 100.23 108.03 109.77 120.05 126.00 130.06 135.00
↑このように、Clocksの行をコメントにするか、削除してしまわないといけません。

* VendorNameとBoardNameは私が手動で直しました。最初は、UnknownとNoneになっているはずです。



以上の作業を行い、もう一度 startx で X を起動すると、今度は正常に X が起動しました。:-)

X Window System

かっちょいい:-)



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