【オートキャンプ】
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【セブ島の子供達を学校へ】
教育支援NPOプルメリア



  • File 20【キャンプへ行こう!】( in 道志川 )

    今回行った 山中湖の東に有る「道志川,長又キャンプ場」は,オートキャンプ場で,横に沢が流れている今までで一番のロケーション。まさに「避暑地」と呼べる所でした。私が雨男のレッテルを貼られている為か、お約束の「雷雨」も有りましたが,今回はやることなすこと全部が楽しく「来年もまた来よう!」と参加者15名が全員口をそろえて言っておりました(2才の息子は,残念ながら口をそろえる事は出来なかったが)。

    とにかく 水遊びが出来て,ニジマスのつかみ取りがキャンプ場内の沢で出来,なんと!蚊が居ないのであります(アブは居たけど),とても涼しく夜は息が白くなる位に涼しい(寒い?)のでした。

    出発当日 の朝,私のランドクルーザーがエアコン故障のため、借りた親戚のワゴンにキャンプ用具を入れていたのですが,天井までアリの入り込むスペースの無いくらいに押し込んでも、まだ荷物は全部入ってくれませんでした。仕方なく我がファミリーアウトドア倶楽部−MAD CAT'Sのリーダーであります「杉ちゃん」にお電話をかけました。

    「杉ちゃーん荷物が入んないよぉ,杉ちゃんの車に入る?」

    答えは予想したとおりに「全然〜,天井まで一杯〜!」でした。

    それもその筈 ,杉ちゃんのランクルには大人2人と子供が4人も乗る予定なのです。(ランクル3台に15人は無謀かも)。残る手段は,エアコンの故障した私のランクルに応急的にガスを入れて行くしかありません。急いで杉ちゃんにモータースの鍵を持って会社へ行くように頼み,私も代車で向かいました。

    サービス工場 へ着くと,一足先に杉ちゃんが着いた様子で,我が愛しのランドクルーザー80へ, エアコンのガスを入れようとしていました。恐る恐るボンネットをのぞき込んで「大丈夫かなぁ〜」と聞きました。エアコンにガスを入れながら杉ちゃんは「2日は持つと思うけど,帰りは賭だな」と,額に汗をにじませて言いました。私も冷や汗をにじませていた事は言うまでもありません。言ったけど。

    このところ の静岡は,梅雨明けから目立った雨が降っていなかったので,朝からいきなり蒸し暑かったのです。エアコン大好きの私は,朝からこんなに暑いのに日中のあのギラギラした日差し中をエアコンの効かない黒いランクルで「お盆休みだ大渋滞」にハマッタ時の事を想像しただけで,冷や汗を60%含むただの汗がドッと吹き出してきて目に入りました。イタイ・・・シミル。

    ガスを充填 すると,エンジンを掛けてエアコンのボタンを押しました。するとヒンヤ〜リした冷気が吹き出し口から吹き出してきました。「これだよ〜コレ、この冷気」吹き出し口の向こうに南アルプスの山頂が有る様でした。「行きはヨイヨイ帰りはコワイ〜」イジワルにも杉ちゃんが歌いました。「大丈夫だもんねぇ,暑い時しか使わなきゃガス抜けないもんねぇ」と,ボンネットに手を置いてランクルに言い聞かせました。と言うかお願いしました。

    予定どうり に全員9時に集合して,いざ山中湖へ向けて出発。清水から52号線を北上し300号線から本栖湖の西へ出るルートです。途中の食堂で昼飯を済ませ,予定外の渋滞で山中湖には2時過ぎの到着になってしまいました。到着早々テントとタープの設営と晩飯の支度です。

    今年こそはお金を掛けずにキャンプへ行こうと思っていたのですが,先週「アルペン」と言うスポーツショップへ、コーヒーマグカップを買いに行ったときに見てしまったテント型の大型タープを我慢できずに買ってしまったのです。しかし、これで我がチームの財産が又一つ増え,テント5張りタープ4張りシュラフ10個,ツーバーナー2台,バーベキューコンロ2台,七輪1個,折り畳みイス10個,折り畳み椅子付きテーブル2個,折り畳みテーブル3個になりました。考えてみると車3台によくもこんだけ積めたものです。

    第一日目 のディナーは定番の「カリー」です。ただし,ジャガイモを宗教で禁じられている 杉ちゃんが作ったので,このカレーには,「おジャガ」が入っていません。杉ちゃんの 信仰している【杉ちゃん教】はジャガイモとカボチャを禁じていると言うことです, あと「虫」との接触も禁じられているそうです。(これでよくキャンプへ行けるなと思うが,一番のキャンブ好きなのでした)。カレーを作っている間も,杉ちゃんは自分で巻いたバンダナの結び目の先が後ろの首筋に当たっただけで「うわー!虫だぁ!虫虫!誰かとってぇ〜!」と,わめき散らして,おまけに握ったお玉からカレーのルーまで散らして いました。

    我がチーム のキャンプの面白いところは,24時間営業だと言う事です。夜鷹メンバー(私を含む)は3時4時迄起きているし,実行委員会(杉ちゃん)は,4時頃からゴソゴソ起き出して朝食の準備に取りかかります。つまり,いつでも誰かが大型タープの本部席迷彩ネット付きの下に居る訳です。

    二日目 は子供達と沢で水遊びをしたり,ニジマスのつかみ取り。大人は釣りをしました。私は二日目の実行委員(炊飯・雑用係り)なので,午後は今回のキャンプのメインであります「ソーセージシチューand子牛の塊焼きandナン」の支度です。ソーセージと子牛の肉の塊は妻の親戚が肉屋で牧場も持っているので,一ヶ月前から予約し,おとして2週間目の子牛のヒレとロースを合わせて4キロ,そして近くのゴルフ場のクラブハウスへ納めている特注品の「ソーセージ」を毎度の事ながら横流ししていただいて仕入れております。

    子牛は 炭火で焼いて回りから特大の登山ナイフで削いで食っちまおうと言う事になっていました。勿論,釣ったニジマスも焼かなければと,ツーバーナー2台,大型バーベキューコンロ1台,業務用角形七輪1台がフル稼働の状態でした。シチューも特製ソーセージを使って,コトコト4時間煮込んで,具はジャガイモはもとよりニンジンさえも半分溶けてソーセージしか残らない位に仕上げた為に,ジャガイモを禁じられている杉ちゃんも「旨い!旨い!」と(知らずに),お代わりをしてしただける出来でした。

    生協で買った 冷凍のインドのパンである「ナン」だけではとても足りない様子だったので,急遽,飯ごうで御飯も炊いてニンニクライスのボール仕立ても作りました。これはニンニクをみじん切りにして油で炒め焦げる寸前にライスと絡めてよく炒めて塩コショウと醤油で味付けしたものをピンポン玉より少し小さいくらいに握って作ります。これで箸も要らずに手でパクパク食べれると言う画期的なキャンプ食であります。

    最終日の朝 は手間の掛からない卵焼きと「朝から焼きそば」でした。朝食の後かたづけが終わり,テントやイスを片づけて,車に載せました。キャンプ場から出て,道の両側にアジサイがいっぱい咲いているのにはビックリしました。ここは5月の気候なのでした。さすが避暑地。さて,心配だったエアコンのガスですが,普段から信仰心の暑い私の祈りが天に通じたのでしょう,最後まで南アルプスの山頂の風を車内に届けてくれました。(ここで故障すれば話のネタにはなったでしょうけど、そうは行きませんよ)

    食べてばっかり のキャンプだった様な気がしますが,帰ってきて4キロも増えた体重計を見て (体重計が4キロ増えたのではありません)、やっぱり食べてばっかりだったんだ,と実感しました。それからダイエットの日々がはじまりましたが、元へは戻りませんでした。

    くそぉー!


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