一風変わったWindowsのバックアップ

Libretto20ってWindowsをバックアップするのが大変ですよね。
たぶん使わないけど、一応今の状態をバックアップしておきたいと思います。
そこで考えついたのがネットワークバックアップ です。

ネットワークバックアップとは?
バックアップするには当然受け側のメディアが必要。
フロッピーじゃ日が暮れちゃうし、でっかいファイルはやっかい。戻すのも大変。
MOはSCSIカード必要だし、本体だけでやろうとしたら、FDカードと物理的に競合して工夫が必要。
そこで PlamoLinux のインストールFDを”バックアップツール”として利用!
こいつで起動すると、それだけでPCカードのネットワークカードを使えるのはもちろん、
NFS(ネットワーク越しのファイルシステムね)を組めちゃう優れ物なインストールFDなのです。
デスクトップマシンとかの大容量HDDにNFSでマウントして、WindowsのHDDをそっくりバックアップできます。
バックアップもファイル単位じゃなくて、ディスク装置のイメージ丸ごと吸い出す。
リストアするときもそのまま戻すだけで全く同じ状態に復活。こりゃ便利。
当然リブのHDDと同じだけのディスクが必要ですけど、270Mとか500Mとか今じゃ大したこと無いし。
中にはギガ単位での増設してる人がいると思いますが、それでもデスクトップにそのくらい何とかなるでしょう。

そういえばタイトルはWindowsのバックアップってなってますけど、別にWindowsに限った話じゃないです。


必要な物

・リブレット本体
・リブレット用のFDD
・バックアップ先のマシン(デスクトップでもノートでも。記事ではデスクトップと表現しておきます。)
・PCカード用のネットワークカード(古すぎたり新しすぎたりマイナーだったりすると苦労するかも)
PlamoLinuxのインストールディスク(フロッピー1枚) Windows共有(SMB,samba)を使うなら 1.4 のブートディスクを用意しましょう。


■1.起動

インストールFDを入れて起動。そんだけ。

たぶんわかってるとは思いますが、
  AT/Install/PCMCIA/bootdsk や
  AT/Install/PCMCIA/bootdsk2 など
がインストールイメージです。どっか別のマシンのDOSとかから rawrite.exeでフロッピーに書き出すんですよ。
もちろんまだリブにWindowsが入っているならば、そいつでやってもいいですけど。
bootdskでうまくいかなかったらbootdsk2で試してみましょう。それもダメでも他にもイメージあるで試す価値あり。
PlamoLinux 2.0の場合は AT/Install/PCMCIA/bootdsk-net です。
リブのFDはすごく遅いから読み込みでかなり待たされますが、気長に待ちましょう。
読み込み終わると、画面がだらだら流れて、「login: 」になると思うので、root でログイン。
フロッピードライブのPCカードを抜きます。変なブザーが鳴るはずです。
ネットワークカードを指します。ピッ。。。ピッ。となれば正常。ピッ。。。ブゥ。となれば認識失敗。
ダメな理由はわかりません。対応してないカードなのかブートイメージが悪いのか。。。
そういうときはbootdsk2とかでももう一度トライ。

日本語キーボードの配置じゃないと使えないっ!って人は

# loadkeys /etc/custom/kbd/jp106.map

■2.ネットワークカードの設定

(例)
リブレット  192.168.0.100 / 255.255.255.0
デスクトップ 192.168.0.10 / 255.255.255.0

この場合、次の様にします。

# ifconfig eth0 192.168.0.100 netmask 255.255.255.0
# route add -net 192.168.0.0 eth0                         ←2.0以降のブートディスクならこれはいらないと思う
もしデスクトップ(バックアップ先)が別のネットワークにあるならば、さらに
# route add default gw 192.168.0.1 eth0
とかしておきましょう。(ゲートウェイが 192.168.0.1 の場合)

デスクトップマシンから ping を打ってネットワークがつながってるかを確認。
(インストールFDには ping が入っていないので、リブから ping は打てない)
% ping 192.168.0.100
timeout とか出たらうまくいってません。どっかちがうのでしょう。

■3.NFSの設定

PlamoLinux 1.4のブートディスクではNFSじゃなくてもsamba(Windowsの共有)にも対応しています。でも2.x系はダメです。
smbmountを使えば、NFSサーバ側なんか用意しなくてもWindowsの共有でいけます。
そのときは3を飛ばして4を読んでください。

NFSをするには、デスクトップ側にも設定が必要です。
Windowsの場合は、フリーのNFSサーバソフトがあるみたいなので「Unix - Windows ネットワーキング」からどうぞ。
使ったこと無いので、設定とかはわかりません。調べてください。

Linuxの場合のNFSの簡易設定をあげておきましょう。
私が試したときには、こうやったってだけでけです。こうでなければいけないって訳では無いです。

/etc/exports
  /backup libretto

/etc/hosts
  192.168.0.100 libretto

この設定したら、nfsを再起動しなければいけないみたいなので、起動し直しましょう。
下記例はredhat系のlinuxの場合です。私は TurboLinux で試したので。
よくわからんという場合は、「shutdown -r now 」でOSごとリブートしちゃいましょう(^^;)
# cd /etc/rc.d/init.d
# ./nfs stop
# ./nfs start
NFSが入ってないとか起動しないようになってるとかいうときは、何とか解決してください。
Windows版に逃げてるというのも一つの手。
再びリブに戻ってきます。
下記のようにしてNFSでマウントしてみましょう。エラーが出なければ成功です。(そりゃそうだ)
# mount -t nfs 192.168.0.10:/backup /mnt
# mount (一応確認)
うまくいったら4を飛ばして5に進みましょう

■4.Windows共有

NFSなんか面倒だって人はWindows共有を利用しましょう。
この場合 PlamoLinuxの1.4用のブートディスクが必要です。2.x系では対応していません。

Windows側でディスクを共有状態にしておきます。
そのあとLibretto側で以下のコマンドでマウントします。

# smbmount //WINDOWSマシンの名前/共有名 /mnt -I WINDOWSマシンのIPアドレス
# mount (一応確認)

■5.バックアップする

いよいよHDDのバックアップです。
これもコマンド一個叩くだけ。簡単ですね。

# dd if=/dev/hda of=/mnt/libretto.hda
数十分から1時間ほどほったらかしておけば終わると思います。
時間はかかりますけど、その間いっさい作業の必要はありませんから楽ですね。

ちなみに、戻すときは、

# dd if=/mnt/libretto.hda of=/dev/hda
でも実際バックアップはしたけど、戻したこと無いんです(^^;
この方法じゃバックアップの役目を果たさなかったらどうしよう。。。。
そのときはごめんなさい(ぉぃ
ここまで引っ張っておきながら。。。

試しに戻してみたらちゃんと使えました。
サイズの違うHDDに戻したせいだと思うのですが、最初はダメでしたが、FDで起動して、

A>fdisk /mbr
A>sys c:
で、とりあえず起動できました。
サイズが違うHDDに戻すのはオススメしません。


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