NetGenesisの為のTurboLinux設定

Last Update: 1999.02.13

マイクロ総合研究所から発売されてる NetGenesis4をTurboLinuxで便利に扱うための設定例です。
とにかく使えるようにするというのが目的の例なので、推奨設定というわけではありません。
もしかしたらセキュリティにも問題があるかもしれません。
本ページでは TurboLinux 3.0J を基本としています。
他のUNIXの場合、考え方は同じですがパスが違うので、完全にそのままというわけにはいきません。

syslogdの設定
httpd(apache)の設定
タイムサーバの設定


syslogdの設定

syslogdを設定しておけば、NetGenesis4の接続情報や時刻設定などの情報を得ることができます。

NetGenesis4側で、syslogdの設定を済ませておいてください。
Win用設定ユーティリティで、syslogを使用するってやって、IPアドレス指定すればOKです。
syslog送信のIPアドレスを 255.255.255.255 に設定しておくのも一つの手です。(ブロードキャスト)
NetGenesis4本体の設定は以上です。
※NetGenesis4のファームウェアのバージョンがかなり古い場合、SYSLOG設定がありません。
マイクロ総合研究所から新しいファームウェアとユーティリティをダウンロードして更新しましょう。

次にLinux側の設定が必要です。以下はroot権限で操作してください。
  1. syslog.confの設定
    /etc/syslog.conf に以下の設定を追加します。
    user.*          /var/log/nwg4
    
    レベル別に出力したい場合は以下のようにします。
    user.=warning   /var/log/nwg4.warning
    user.=info      /var/log/nwg4.info
    
    その他、定義ファイルについて知りたい場合は以下のコマンドで確認できます。
    # man syslog.conf
    

  2. 起動オプションの追加
    Linuxの場合、デフォルトではネットワーク経由の情報を記録しないようになっています。
    これでは NetGenesis4 からの情報を得られないので変更します。
    /etc/rc.d/init.d/syslog"daemon syslogd"という行が有ると思います。
    ここを"daemon syslogd -r"というように-rオプションを追加してください。

  3. syslogdの再起動
    定義ファイルを変更しただけでは有効にならないので再起動が必要です。
    もちろんマシンそのものを再起動してもいいのですが、syslogdだけの再起動で十分です。
    # /etc/rc.d/init.d/syslog restart
    

以上で設定は終わりです。
接続開始、終了、時刻設定などのタイミングでどんどんログが出力されるようになります。

syslogdの種類によっては上の操作では期待した動作をしないかもしれません。
Linuxについているsyslogdならばまず問題ありませんが、BSDオリジナルなやつで問題が出ます。
・ログファイルを事前に作っておかないといけないことがあります。「 # touch /var/log/nwg4 」
・syslog.confの定義記述でスペースではなく、すべてTABでないといけない場合があります。


httpd(apache)の設定

この設定は、手動接続・切断をCGIでするプログラムを使う場合に必要です。
apacheがすでにインストールされていることが前提です。インストールしてなければパッケージ追加してください。
以下はroot権限で操作してください。
  1. 定義ファイルの修正
    デフォルトのままだと、たとえhttpdを起動する設定にしていてもhttpdは使えません。
    まずは定義ファイルを一個所直しましょう。
    /etc/httpd/conf/httpd.confの中のServerNameという項があるはずです。
    デフォルトだとコメントアウトされているので、このコメントをとって適当に名前を振ってください。

  2. httpd起動
    # /etc/rc.d/init.d/httpd start
    

  3. 手動接続・切断をCGIでするプログラムの準備
    まずは手動接続・切断をCGIでするプログラムをこのページからダウンロードしてください。
    (ここでは、/tmp/nwg4con2.cgi という名でダウンロードしたとします。)
    SJISコードで書いてあり、扱いが面倒なので漢字コード・改行コード変換してインストールします。
    # nkf -e -d /tmp/nwg4con2.cgi > /home/httpd/cgi-bin/nwg4con2.cgi
    # chmod 755 /home/httpd/cgi-bin/nwg4con2.cgi
    

  4. Perlの設定
    CGIプログラム側を変更してもいいのですが、あると便利なのでPerlの設定をしておきます。
    # ln -s /usr/bin/perl /usr/local/bin/perl
    
    これをやっておけば、/usr/local/bin/perl でも /usr/bin/perl でも使えるようになります。

以上です。
ブラウザを起動して、http://localhost/cgi-bin/nwg4con2.cgiへアクセスしてみてください。
手動接続ユーティリティが起動できましたね。
めでたしめでたし。

URLがわかれば誰でも使えてしまうので、URLを変えたりアクセス制限などでセキュリティを考慮してください。
極端な話、外部からhttpdをアクセス許可している場合には、INETから切断コマンド発行もできちゃいます。


タイムサーバの設定

Firmware 2.204から、NetGenesis4にNTPクライアント・サーバ機能が加わりました。
INET接続しているときに外部NTPから時刻情報を得て、PC側にその時刻を通知できます。
PCから定期的にNetGenesis4へ時刻を問い合わせてシステムタイムを設定すれば、PCは常に正確な時刻になります。

xturbotimecfgという設定ツールが用意されています。
これを使えば設定をメニュー形式でできます。
定期的な時刻合わせもこのメニューからできます。(cronによる日時処理の設定)
このやり方はTurboLinux以外では通用しません。

参考までに、これを使った場合に設定されることを書いておきます。
/etc/sysconfig/networkに以下の設定がされます。
TIMESERVERATBOOT=yes                    起動時に時刻設定を「する」
TIMESERVERTYPE=ntp                      プロトコルは「ntp」
TIMESERVERHOST=192.168.0.1              NetGenesis4のIPアドレス
TIMESERVERRESYNC=(none)                 値は他に hourly とか。
/etc/rc.d/init.d/tltimeでこの値を読み取って、/usr/bin/ntpdateを起動しています。
1時間に1回の時刻設定などはcronでやってます。
TIMESERVERRESYNCの値は tltime では参照していないようです。xturbotimecfgのメモなのかな?


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