MBMの必要性 |
細かいことはどうでもいいという人は、次の例は読み飛ばしましょう。
パーティション分割 |
複数のOSをインストールをするならば、HDDをパーティション分割する必要があります。
AT互換機では、1台のHDDを最大4つまで分割することができます。
通常パーティション分割にはDOSに付属の fdisk.exe を使うことが一般的です。
しかし、fdiskでは、基本パーティションは複数用意することが特殊な操作が必要になります。
(アクティブパーティションを変更しながらパーティション分割を行う)
基本パーティションでないと起動できないOSがほとんどですので、基本パーティションを複数用意する必要があります。
MBMを使えば簡単に基本パーティションを複数作成できます。
MBMにはパーティションエディタ機能があるので、これを利用すると簡単にパーティション分割を行うことができます。
フロッピーでもハードディスクでもいいので、まずMS−DOSを起動してください。
試したことはありませんが、Windows95などからDOS窓を使ってやるのはやめたほうが良いと思います。
A:\>mbm edit
起動するとパーティション内容の表のようなものが出ます。
キー操作は画面に表示されます。
必要な容量づつに分割して、ALT-U でアンフォーマット状態にして ALT-W で書き込みを行ってください。
複数ドライブがある場合は ALT-C でドライブを変更して、同じように変更ができます。
パーティションタイプを選択するところがありますが、ここが重要な意味をなします。
まずは、「Primary DOS (Large)」あたりを選んでおきます。DOSやWINDOWSの普通のタイプです。
ちなみに、パーティションタイプはこのようになっています。→パーティションタイプ一覧
既存のドライブがある場合、既に値が入っていると思いますが、その領域のサイズを変えた場合は再フォーマットが必要です。
サイズだけ変えればパーティションが変更できるというほどあまくありません。
再フォーマット無しにパーティションサイズを変更したい場合はそういう製品を使いましょう。
(フリーソフトでも確かあったような気がしますが忘れました。)
ここまでできたらマシンを再起動して、変更を加えたドライブを format します。
この辺は Windows からやってもいいんですけどね。
一部のパーティションだけを変更した場合は、フォーマットするドライブを間違えないように注意しましょう。
A:\>format c:
A:\>format d:
...
全部のドライブのフォーマットが終われば完了です。基本パーティションを複数作ることができました。
また、すべてのドライブから起動できるように sys コマンドで全部のドライブにシステムを送り込みましょう。
A:\>sys c:
A:\>sys d:
...
実はこの作業には、別の意味があるので手抜きしないでやったほうがいいです。
これをやると”起動できるドライブにする”というおまじないです。
1個目のWin95を普通にインストールして、その全ファイルを次のドライブにコピーすることで、クローンができあがります。
この時に”起動できるドライブ”の意味が出てきます。
MBMのインストール |
以上で終わりです。
マシンを再起動すると、とりあえずメニューが出て、選択できるようになっていると思います。
OSをインストールすると、MBMが消えてしまうことがあるので、そういう時には再びこの作業が必要です。
Windows系のインストール時は、勝手にMBMを上書きしますので、インストールが終わったら、上記作業 mbm install をやりましょう。
MBMのパーティションエディタは重要 |
C:にWindows95をインストールしたとします。
次のパーティションにもう一つWindows95をインストールしたいとします。
このままWINのsetupを行うと、既にWINがあるC:をセットアップ時に認識してしまいうまくいきません。
そこで、MBMのパーティションエディタを起動して、「Primary DOS (Large)」のところを「unknown」に変更します。
パーティションタイプ以外の数値は絶対に変更してはいけません。
このようにして ALT-W で書き込みます。(もちろん ALT-U は実行してはいけません。)
マシンを再起動すると、先ほどのドライブが、「別のOSのドライブ」としてDOSから見えなくなります。
この状態でWindowsをインストールすれば、2個目のWinでも問題なくC:としてインストールが可能です。
インストールが無事終了したら、パーティションエディタで、「Primary DOS (Large)」に戻しておきましょう。
そして、mbm install で消されてしまったMBMをもう一度インストールしておきます。
こういう事ができるのがMBMです。
SystemCommanderとかその手のソフトでは、この辺を裏で勝手にやっているはずです。
こういう操作がいやな人はMBMは向きません。
逆にこういう操作が好きな人は、製品の自動処理というのは気持ち悪く感じると思います。
他のドライブすべてのパーティションを unknown タイプに変更してからインストール |
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