Olive+は、スキャナによる取り込み画像やデジタルカメラなどで撮影した画像などに対して、様々なフィルタをかけるためのソフトウェアです。一般的なぼかし、回転、ホワイトバランスなどのフィルタの他、イラスト調、デジタルペイント調など特殊なフィルタ群を備えます。
2つの入力画像を対象とした「合成」フィルタには、ブレンド、加算、輝度の積など、2つの画像を合成するフィルタが用意されています。
さらに、動画像から一枚一枚のフレームを切り出して、1つのディレクトリに納めた、「連続画像」に対応した「連続」フィルタが追加されました。このフィルタを使って、時間スライスなど、今まで体験したことのない動画像の世界を楽しむことができます。
また、MODELAというスクリプト言語の実行が可能で、複数のフィルタを決まった順番で複数の画像や動画データに適用するなどの定型処理を自動化することが可能です。スクリプトの詳細については、インストールして、ドキュメントをご確認ください。スクリプトのサンプルはこちらでご覧いただけます。
Olive+が備える、特徴的なフィルタの例を以下に示します。
左上が元の画像。もうすぐ羽化しそうになっていたセミの幼虫くん。イラスト調、魚眼調、ズームぼかしをかけた画像を示しています。それぞれ別々に処理した画像を、Olive+の合成−結合フィルタで1枚の画像に結合し、コメントを記入しました。
今度は、Olive+を使った、ロゴの加工の例です。
まず、ロゴの元画像を左上のように作っておきます。二値化やモコモコ調などのフィルタで作った画像を合成しながら、色々な効果を持ったロゴを作成しています。矢印が2本合流している画像は、Olive+の合成フィルタを使った、2画面合成の結果です。
なかなか不思議で、おもしろいのが、時間スライスフィルタです。下の動画をご覧ください。
左右に門松らしきCGが回っていますが、実は、後から左右に別々なフレームを合成して作った動画です。
元の画像は左側で、「普通に」回っています。問題は右側。……??なんかねじれてませんか?実は、左に表示されている普通に回転する門松を、Olive+の時間スライスフィルタで「上から下」「なめらかにつなげるON」「最後のフレームを繰り返すON」「スライス数128」で処理したのが右でねじれている門松なのです。
適切な素材がなかったので、CGを使っていますが、別に「CGでねじれた画像を作った」訳ではないんですよ。左の画像を時間スライスフィルタにかけると、右の画像になるんです。
何でこんな風にねじれるのか?説明しにくいのですが、画面の下の方と、上の方では、時間差があるんです。「上から下」のパラメータでフィルタリングしたときには、上の方の時間の方が、下の方の時間より過去の画像になっているんです。回転しているときに、過去の画像が写っていると言うことは△★※?!♂…まあ、そういうことでねじれるわけです(うまく説明できません(1^^;))。
スマホなどで撮影した動画にこのフィルタをかけると、思わぬ映像に変身するかもしれませんよ。
解説は、Galleryの「時間スライスフィルタを使ってみる」でご覧いただけます。
Olive+のスクリプト言語MODELAを使った、スクリプトのサンプルをご覧に入れます。解説もありますので、Olive+のスクリプトを使って、どのような事ができるのか?一度ご覧ください。
1) | バイナリファイルを解析するスクリプト例 |
2) | WAVファイルを生成する |
3) | Webデータをダウンロードして、スクリプト処理する |