垂水の浜にマリンピア
最終更新日付:1999年10月11日
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- 神戸市垂水区の漁港周辺は1970年ごろまで自然の浜であった。その後の漁港の整備で砂浜は天神川より西のわずかな部分だけとなったが、夏は海水浴ができ、住民の憩いの場であった。明石海峡大橋が着工してから、神戸市がここに観光施設を建設するために、この貴重な天然の砂浜を埋め立てた。建て前は漁業振興の事業だが、実際にはクルマで乗り付けるレジャー客相手の飲食、物品販売で、地域の経済への波及効果は少ない。この施設のために駅から遊歩道が作られた以外、特に公共交通機関が整備されてはおらず、明石海峡大橋や神戸市の中心部からの道路交通は、ただでさえ慢性的な渋滞が起きている国道2号線を頼るしかない。実際、ポルトバザールのファクトリーアウトレット館の開業日には大渋滞が発生、バスが立ち往生して地域の福祉施設への交通が麻痺状態になった。クルマの量の増加に懸念する地元の声が大きい。
埋め立て地の大部分は巨大な駐車場によって占められる。
わかりにくいが、商業施設の従業員のバイク・自転車が建物の脇に多数乗り付けてある。
施設から線路はそれほど離れていないが、現在ここに駅はない。昔は五色塚古墳のそばに駅があったが、歌敷山駅と統合されて霞ヶ丘駅となった。昨年から阪神電車が大阪から垂水に直通するようになっている。
駅から施設への遊歩道の途中、天神川を渡る橋の西詰めにバイクが乗り入れないように障害の柵がしてあることは評価できる。
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