連珠ルール
last updated: 1997/12/24
[目次]
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[基本ルール]
打ちはじめ
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黒から先に打ち始めます。
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一手目は盤の中央から打ち始めます。
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二手目の白はこれに隣接する位置に打ちます。
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三手目以降は交互に石を打っていきます。
勝敗について
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早く石が五目並んだほうが勝ちです。
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黒は禁手を打った場合は負けになります。
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盤全面が埋まる前でも両者の同意があれば引き分けとします。
禁手について
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先手(黒)は後手(白)に比べてかなり有利になりますのでいくつか禁手があります。
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白には禁手はありません。
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禁手には次のようなものがあります。
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三々(一手で三が二つ以上出来てしまった場合)
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四々(一手で四が二つ以上出来てしまった場合)
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長連(石が六つ以上並んでしまった場合)
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三々々、四三々、四々三、三長連、四長連など、一手で同時に上の1、2、3のどれかができても禁手負けとなります。
さらに詳しいルールについて
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禁手がある場合でも一般に先手が有利なため、打ちはじめについては上記以外にもルールがあります。
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禁手も参照。
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[四について]
四の並び
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+●●●●+
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○●●●+●+
-
○●●●●+
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このように同種の石を1個加えれば五連になるものを四といいます。
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特に1のように両端の止まっていないものを達四といいます。
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[三について]
三の並び
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+●●●++
-
+●●+●+
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このように同種の石を1個加えれば達四になるものを三といいます。
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石がこのように並んだ場合この石を止めなければ負けてしまいます。
三にならない特殊な並び
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「○+★★★+○」 ★は三にはならない。「夏止め」などと呼ばれる
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「○+★★★++●+」 ★は●黒に限って三にはならない。(禁手(長連)が関係してくるため)
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[禁手]
禁手について
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禁手は黒だけで白にはない。
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三三、四四および長連を含む石の並びが、一手でできるものを禁手という。これは三三四、三四四なども禁手となることを意味する。
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順番に三や四ができていって、三三や三三四ができたような場合は禁手にはならない。
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長連というのは6個以上石がつながったもので、7,8,・・・も含まれる。
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五ができると同時に三三ができるような場合は「五勝ち優先」というルールがあり禁手にはならない。
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「●+★★★+●」は禁手の特別な形で四四禁手である。
実際の盤での禁手にならない形の例
(★の位置は一見して、三x三禁になるようで三x三禁にはならない)
+++++++++++++++ ●:黒 ○:白
+++●+++++++++●+
○+●★●+○+++++●++ ★:黒
+++●++++++●++++
++++++++++★++++
++++++++++●++++
++++++++●++++++
+++++●+++++++++
++++++++○++++++
+++○+++++++++++
++++++++●+++●++
+●+★●++++●+++++
+++●++++++★++++
+++●+++++●+++++
++++++++++++○++
判断に迷う石の並びの例
-
「++●+●★+●+++」三三ではない上に三でもない。
-
「+●+★★+●+」 同上
-
「+●●+★+●●+」 同上
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[基本24珠型]
打ちはじめを3手目まで次のように規定したときにできる珠型を基本珠型と呼んでいる。
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黒1手目は天元(盤の中央)から打ち始める
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白2手目は黒1手目に隣接する位置に打つ
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黒3手目は天元から一間飛びの範囲内とする
白2は黒1に対して斜めの位置と横の位置に打つ2通りある。前者は間接打ち、後者は直接打ちと呼ばれている。
(●:黒 ○:白)
+++++++ +++++++
+++++++ +++++++
++++○++ +++○+++
+++●+++ +++●+++
+++++++ +++++++
+++++++ +++++++
間接打ち 直接打ち
黒3までで対称、鏡像となるものをまとめると26種類となり、このうち先手の有利なものを指して24基本珠型と呼んでいる。これらの基本珠型については定石が研究されており、先手必勝となる珠型もあるようである。
先手後手の有利不利をなくすために、これらの珠型を指定して打ち始めたりするルールもある。
24基本珠型にはそれぞれ次のような命名がされている。 「彗星」と「遊星」は黒が不利な珠型なので除外されている。
24基本珠型(★:黒1 ○:白2 ●:黒3)
間接1号
「長星」
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間接2号
「峡月」
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間接3号
「恒星」
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間接4号
「水月」
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間接5号
「流星」
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間接6号
「雲月」
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+++++
+++●+
++○++
+★+++
+++++
|
+++++
+++++
++○●+
+★+++
+++++
|
+++++
+++++
++○++
+★+●+
+++++
|
+++++
++○++
+★+++
+++●+
+++++
|
+++++
++○++
+★+++
+++++
+++●+
|
+++++
++○++
+★●++
+++++
+++++
|
間接7号
「浦月」
|
間接8号
「嵐月」
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間接9号
「銀月」
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間接10号
「明星」
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間接11号
「斜月」
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間接12号
「名月」
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+++++
++○++
+★+++
++●++
+++++
|
+++++
++○++
+★+++
+++++
++●++
|
+++++
+++○+
++★++
++●++
+++++
|
+++++
+++○+
++★++
+++++
++●++
|
+++++
+++○+
++★++
+●+++
+++++
|
+++++
+++○+
++★++
+++++
+●+++
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直接1号
「寒星」
|
直接2号
「渓月」
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直接3号
「疎星」
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直接4号
「花月」
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直接5号
「残月」
|
直接6号
「雨月」
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+++++
++●++
++○++
++★++
+++++
|
+++++
+++●+
++○++
++★++
+++++
|
+++++
+++●+
+○+++
+★+++
+++++
|
+++++
+++++
+○●++
+★+++
+++++
|
+++++
+++++
+○+●+
+★+++
+++++
|
+++++
++○++
++★●+
+++++
+++++
|
直接7号
「金星」
|
直接8号
「松月」
|
直接9号
「丘月」
|
直接10号
「新月」
|
直接11号
「瑞星」
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直接12号
「山月」
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+++++
+○+++
+★+●+
+++++
+++++
|
+++++
++○++
++★++
++●++
+++++
|
+++++
++○++
++★++
+++●+
+++++
|
+++++
+○+++
+★+++
+++●+
+++++
|
+++++
++○++
++★++
+++++
++●++
|
+++++
++○++
++★++
+++++
+++●+
|
彗星
|
遊星
|
+++++
+++○+
++★++
+++++
●++++
|
+++++
++○++
++★++
+++++
++++●
|
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[その他]
手の放棄が可能
連珠では手の放棄が必要となるのは全ての盤面が一ヶ所を残して埋まってしまい、その一ヶ所が禁手になっている場合である。
3手先まで読むと禁手にならない場合がある
+++++++++
++●++++++
++○●●○○++
+++●*●+++
++○○●++++
+++●★●+++
++○+++○++
+++++++++
上の局面で★に置くとこれまでの説明では「三三禁」となる。しかし実際には*の位置には石を置くことができない(「三三禁」だから)ために、五になる見込みはない。一般にはこのような★の位置は「三三禁」ではないとされている。
「珠型交替打ち」、「3珠交替打ち」および「珠型交替5珠2ヵ所打ち」
先手後手の有利不利をなくすために、最初の数手に関して特別なルールが設けられている。
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珠型交替打ち
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仮の先手(仮先)が26珠型のひとつを選ぶ
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仮の後手(仮後)がその珠型を見てそのまま白を取るか黒にするか決める。
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3珠交替打ち
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仮先が黒1を天元に打つ。
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仮後が直接か間接の位置に白2打つ。
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仮先が24珠型のどれかになる位置に黒3を打つ。
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仮後がその珠型を見てのまま白を取るか黒にするか決める。
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珠型交替5珠2ヵ所打ち(現在の公式戦ルール)
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対局者で仮先、仮後を決めます。
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仮先は黒を天元(中央)に打ち、基本珠型までを打ちます。=黒3まで=
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仮後は、仮先の示した珠型を見て、黒番か白番かを選択します。
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白番に決まった対局者は白4を自由に打ちます。
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黒は5手目として2ヵ所を選定し、黒石を2個置いて白番に示します。
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白は2ヵ所の5珠のうちの一方を選択します。
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5手目までで特別な開始は終わります。
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ここに記した連珠のルールは文献"連珠
五目並べ 必勝法","図解 早わかり連珠","五目競争公式ガイド"などを参考にToMoが独自にまとめたものです。
(C)1997 ToMo
間違い、不備な点などありましたらお知らせください。
[1997/12/24]「珠型交替5珠2ヵ所打ち」の説明を追加
(田所さんのホームページから許可を得て引用。オリジナルは“『連珠』ルールブック,社団法人日本連珠社,1996”
)
[1997/11/26] 活四→達四に訂正、三のルール上の定義を修正
(→田所さんから指摘していただきました)
[1997/02/11] 「珠型交替打ち」と「3珠交替打ち」の説明を追加
[1997/01/12] 初版
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