3.25 【ClassicとCarbon】
ソフトの対応については、ここに多少まとめてみた。9.1に対応しているかどうか、XのClassicで動作するかどうか、Carbonに対応しているかどうかをざっとまとめてみた。
結果、9.1で動作がおかしくなるものはほとんどなし。前からわかっていた、Geneva2Osakaの不具合の件は見事に再現されたが、それ以外はこれといって大きな問題はなし。GetIP_FKEYを実行したら画面がブラックアウト(?)してしまったというのは驚いたが。
Classic環境がどこまで使えるものなのかについては今までなぞだったのだが、試してみて感じたのは、「意外にいい出来」だということだろうか。起動するのがやたらと遅いという問題は確かにあるが、あとの動きはいたって快適だ。Classicのアプリが動いていることによって他のアプリの動作が重くなってしまっているような気はするが、十分実用にたえると思われる。うちのソフトの対応については、Geneva2OsakaやPostino
QuoColorなどの機能拡張の類いはClassicアプリに対してのみ効果があった。FKEYは、これもClassicアプリがアクティブな状態でのみ使用できた。システム環境に大きく依存するふぉるだ振り分けやらんだむかべがみについては、どちらもちゃんと動かなかった。ふぉるだ振り分けは肝心の振り分け機能が動作せず、らんだむかべがみはClassicのスタート画面の背景が変わるだけのようだ(笑)。
Classicアプリを立ち上げると、ちょうど9.1で立ち上げた時と同じような感じになるのだが、その時に起動項目に入っているものも同時に立ち上がってくる。スティッキーズのデータが共通で使用できたりするのはちょっとうれしいが、Phutが2つ立ち上がるのは困る。9.1にもCarbon版を入れてあるのだが、Mach-O版とCFM版が重なって出てきてしまった。うーん。
Classic版の動作テストをしていると、不思議な(いや、当然のことなのかも知れないが)現象を発見した。Carbon版はMacOS
XのUsers配下にある初期設定を参照しにいくのだが、Classic版はClassicのシステムフォルダ配下にある初期設定を参照しているのだ。たしかにそう動くべきなのかなという気はするが、最初見た時はなにが起きたのかよくわからなかった。アプリケーションの初期設定をバックアップしようと思ったら、両方のフォルダを参照しなければいけないということになる。なんだかややこしいなぁ。
CarbonとClassicの思わぬ違いは他にもある。日本語入力に使われることえりが別なのだ。これも非常にわかりにくい。片方で単語登録しても、当然のことながらもう片方には反映されない。そういうものだと納得して使えばいいのかも知れないが、なにも知らずに使うとかなり混乱しそうだ。ウィンドウなどの外観が違う以外は同じように使えるのに、細かい部分ではいろいろ意識しなければならないようだ。
Carbon対応中のアプリに関して。PhutはX正式版で起動しているアプリケーションの管理がうまくできていない。が、原因は判明して、手元のバージョンでは対応済み。細部の調整がすんだらリリースの予定。バックグラウンドにある時にシングルクリックで起動しない問題はそれから考えようと思う。もうひとつ、Mach-O版で日本語ファイル名のものが文字化けするという問題が。これはパッケージの構成で英語版のみにしていたためらしく、日本語環境の設定を追加するだけであっさり修正できた。
IconPartyは、ダイアログのレイアウトがかなり崩れてしまった。パブリックベータの時にも調整したのだが、正式版でまたちょっと変わったらしい。まあ、リソースレベルの話なので、それほど時間をかけずに修正できると思う。せっかく作った「画面上から色を得る機能」が動作しなくなってしまったのは痛い。フルスクリーンモードになることはなるのだが、その後すぐに戻ってしまっている。GetPixMapInfoが使えないようなのでパレットの「使用中の色」機能は封印。GetPictInfoも一部機能が使えないようなのでレイヤー周りに問題があるかも知れない。検証するのを忘れた(^^;;;;
QT-Qは、パブリックベータではどうやっても動かなかったCFM版がなぜか動いた。……、バグだったのか? Mach-O版は昨日書いたようにAPI名の重複によって起動できていないが、CFM版はある程度検証できた。IconPartyと同じくダイアログの形はかなり崩れてしまっている。アクティブでないウィンドウを閉じようとした時にアクティブなウィンドウが閉じてしまうという問題があった。QuickTime周りはちゃんと動いてくれた。スクリプトも問題なし。しかし、QT-Qで一番痛いのはGetPixMapInfoが使えないことだ。減色ルーチンを完全にこれに頼ってきたので、別の方法を考えないといけない。自前で用意するか、そういうAPIがどこかにないか探すくらいかな。QuickTimeで用意されていないかなと都合のいいことを考えているのだけど、果たして。
あ、そうだ。Developer Toolsを再インストールしてみたら、例の警告は跡形もなく消えた。ちょっと安心。
|