3.24 【ファーストインプレッション】
MacOS Xが無事届いた。まず驚いたのは、Developer Tools CD-ROMが付属していたこと。もう一度100Mをダウンロードする覚悟はできていたのだけど、なんと太っ腹なこと。ADCメンバーじゃなくても買えば誰でも手に入れることができるなんていうのは、HyperCardが標準でついてきた時代を思い起こさせる。ま、実際には、対応ソフトが少ないという現実を見て、そういう判断になったのだと思うけど。
9.1も単体でインストールできるCD-ROMがついてくるし、かなりコストパフォーマンスが高い内容になっている。対応するMacを持っている人は、みんな買うべきなんじゃないかとか思ってしまうくらい(笑)。9.1単体にはまったく魅力を感じていなかったのだけど、おまけでついてくる割にはけっこういいかも知れない。あんまりいいうわさはきかなかったのだけど……。
パブリックベータをインストールしてある場合は「C」を押してCD-ROMから起動するようにと書いてあった。付属する冊子の方にはたいしたことは書いてなくて(っていうかパブリックベータについてたのとほとんど同じような気が……)、PDFのオンラインマニュアルを参照するという形。慣れた人ならかさばるマニュアルより便利だけど、ちょっと敷き居が高い感じだ。初期のマシンだと(うちみたいな初代G3とか)インストールにいろいろと制約があってややこしい。ファームウェアがどうこうっていうことにはならないから楽だけど。
インストール先を選択すると、アップデートされるファイルを調べにかかる。これがまたやたらと時間がかかるのだが、もう少しなんとかならなかったのかなぁ。プログレスバーの動きもちょっと納得のいかない部分があったし。
パブリックベータでしていた設定などはほぼちゃんと引き継いでくれたが、ネットワークの設定はなぜか引き継げていなかった。ま、ダイアルアップルータなのでDHCPからIPを取得にしてDNSにルータのアドレスを設定するだけだからたいしたことはないけど。設定で再起動しなくてもいいのは大きな進歩だ。
次に、一番重要な(笑)Developer Toolsのインストールにとりかかる。前にダウンロードしたものと同じ形式のパッケージをダブルクリックするとインストーラが起動する。管理者アカウントとパスワードを入力して、インストール開始だ。
これがまたやたらと時間がかかるため、その間にネットワークへの接続のテストをおこない、ついでにX対応版のiTunesをダウンロードしてみた。USBのついたマシンでないとだめと書いてあったので若干不安だったが、入れてみたらあっさり動いた。おおー。雑誌で見てきになっていたビジュアルエフェクトも試してみる。さすがに重たいが、サイズを小さくすれば10fpsくらいまであがった(裏でしていたインストール作業が終わった時には20fps以上になった)。CPUモニタはほぼ常に100%になってしまい、かなり苦しそうだ。
と、忘れたころに全然進んでいなかったプログレスバーが突如として進み、後処理を経てインストール完了。さて、まずはどうするかなぁ……。
Classic環境も動くようにしておかないとなにかと不便そうなので、外付に入れてあった8.6を消してインストールしてみる。Xでシステムフォルダをゴミ箱に捨てて、再起動して9.1のCD-ROMを入れ、「C」を押す。
画面の解像度がいきなり800*600になってしまってしまったのが妙に不安だが、CD-ROM起動だしそんなもんなのかな。さて、そういえばゴミ箱を空にし忘れた。ゴミ箱……、あれ? 空やんけ。おかしいなぁ。Xでゴミ箱に捨てた場合は9.1からじゃ見えないのかな。どこかにはあるのだろうけど、さっぱりわからないのでもう一度Xで起動だ。
ログインログイン……と、あれ? パスワードが違うのかな。ログインダイアログが揺れるぞ。何度トライしてもだめで、何度かやっているうちにマウスカーソルが回りっぱなしになってしまい、しかたなく強制再起動。
えっと、たしか、付属してた冊子にパスワードを忘れてしまった時の対処方法が書いてあったはず。忘れたわけじゃないんだけど、とりあえずその機能でリセットしてみよう。インストールCDを入れて「C」を押して起動し、インストール画面のどこかに「パスワードリセット」というのがあるらしい。あ、メニューにあるね。英語になってるけど。ああ、ウィンドウの「主に日本語を……」にチェックを入れてから確認すると日本語だ。
パブリックベータを入れた時に管理者のアカウントをひとつ作っただけのつもりだったのだけど、見ると「Administrator(root)」というのがいる。ん? だれだ? ま、よくわからんけど両方変えてしまおう。「保存されました」とかいうダイアログが妙に素っ気ないがめったに使わない(はずの)機能だから気にしない。さ、今度こそ。
しかし、さっきリセットしたはずのパスワードでもログインできず、途方に暮れる。なにかまずいことでもしてしまったんだろうか。どうせまだたいして設定もしていないし、フォーマットしてインストールしなおしか??
ものは試しで、もう一度上書きでインストールしてみたらなんとか立ち上がってくれた。が、その状態でProjectBuilderを使うと、PreCompileのバージョンが違うと警告が出る。まいったなぁ。もう一度Developer
Toolsをインストールすればいいのかも知れないけど、面倒なのでそれはまた明日にしよう。
Xでゴミ箱を空にしようとすると……、ダイアログが36万ファイルくらいまで増えていく。システムフォルダは入っているが、いくらなんでもそんなに多くはないだろう。結局、途中でキャンセルしてゴミ箱からもとに戻し、9.1で起動して消去。実体は2万ファイル以下だった。いきなりいやなものを見てしまったが、そのうちX.0.1(お)とかいうのが出てフィックスされるはずだから気にしない。
9.1のインストールはもちろん新規インストールだ。特にメインで使うつもりはないし、Classic用なら軽い方がいい。機能拡張が対応しているかどうかを調べるのもおっくうだし、いらぬコンフリクトチェックで時間を費やされるのはごめんだ。
こちらのインストールもまた時間がかかる。インストーラの画面を見ていてもなにをやっているのかよくわからないし。例によってプログレスバーもあてにならないし。こんな味気ないバーより、漢字Talk7時代のフロッピーの絵が動いていく方がよっぽどいいなとかふと思ってしまった(笑)。
インストールが終わると、設定ウィザードが立ち上がる。その設定より前に画面の解像度を変えたいのだけど、まあいいか……。タイムゾーンとかネットワークとかの設定をしていく。ここもルータは楽だ(それだけがメリットかも知れない(笑))。そういえば、タイムゾーンの指定で「津」というのが出てきた。なんかすごいな。時計がらみで、だいぶ前にメニューバークロックの書式がフォントの書式で変わるのはおかしいと書いたことがあるが、9.1ではコントロールパネルで指定したものと同じになっていた。時計は24時間で曜日は英語じゃないとなんか落ち着かないのだ。
長くなってしまったので、うちのソフトの対応状況については明日にしよう。Carbon化してきていたPhutとIconPartyについてはおおむね良好。一部使い勝手が悪かったり、サポート外になってしまったAPIがあったりと問題もあるが、なんとか対応していけそうだ。QT-Qは内部で使っていたルーチン名がなにかのAPIと重複してしまったらしくてエラーが出ていた。
えーっと、gestaltAppleScriptAttrが未定義の件について。Developer
Toolsのリリースノートを読んでいたら、gestaltは使用せずにコンポーネントがあるかどうかで調べるようにと書いてあった。バージョンもGetComponentVersion()で調べろということらしい。ふーむ。
前回書いたAPPLE→27753の件について。携帯電話のボタンの配列にあわせてあるのではないかという情報をいただいた(ありがとうございます>佐藤さん)。なんでもアメリカでは電話器のボタンにアルファベットが割り振られていて、そういう語呂合わせ(?)が使われているみたい。なるほどー。日本だと数字の読み方をいろいろ変えて語呂合わせしたりするけど、そんなイメージなのかな。英語だと音でしようと思うと難しそうだし。
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