あまつぶ

11.4【その先にあるもの】

 実に1ヶ月ぶりの更新。この間、書くことがなかったわけではないのだが、気がつくと時間がたってしまっていた。10.1が届いたらそのことを書こうと思ったら、届くのがむちゃくちゃ遅かったり。常時接続になったと思ったら、かぜで倒れたり。書くことがかなりたまってしまった気もするが、いつものとおり書きはじめたらたいした量にはならないのだろうな。
 まずは、祝、赤星新人王。盗塁王と新人王の同時受賞は球界初らしい。すごいなー。
 それから、依田名人が初防衛。そういえば、囲碁、やってないなぁ(^^;;

 今さらながら10.1のこと。13日に注文したときには「納期5日」だったはずが、英語版に予想外の人気が集まったらしく、結局届いたのは月末。が、かぜで寝込んでいたため受け取ることができず、実際に手に入った頃には11月になってしまっていた。
 2500円のアップグレード版が届くより先に、無料版のあまりをもらい、インストールだけはすんでいた。が、せっかくだから届いてから……と思ううちに、結局今頃になってしまった。
  使ってみると、あちこちで評判のとおり、たしかにはやくなった。体感できるほど変わったということは、大きな変化だ。うちの環境(iBook 500)では「快適」とまではいかないが、なんとか実用レベルと言える領域まで来たと思う。もっとはやいマシンならすでにちゃんと使えるのではないだろうか。
 しかし、まだClassicなしで生活できる状態ではないことを考えると、今すぐに移行…ということにはならないだろう。たしかにXネイティブで動作できるソフトは増えてきているが、日常使っているソフトのほとんどが対応可能な状態でないと、とても快適な環境とは言えない。Classicも、機能拡張を絞り込むなどすれば多少は軽快になるが、メモリもそう多くない環境では常に起動しているのはつらい。かといって、必要なときに起動させるのでは、その際に大きなストレスがたまる。
 うちでは、メーラーと開発環境(CodeWarrior)が問題だ。メーラーはPostinoを使っているのだが、現在のところX対応はない。メーカーの方も様子見ということで、対応するとしてもまだしばらく先になりそうな感じだ。となると、乗り換えという選択肢もあるが、使い慣れたものだけになかなか難しい。データの変換も実験をかねて試してみたが、あまり芳しい結果ではなかった。5年以上たまっているデータを失うことなく移行させるとなると、かなり大変な作業になりそうだ。
 開発環境については、CodeWarrior Pro7を購入すればあっさり解決する(すでにアップグレードパスはなくなっているので、新規購入しかない)。が、学生でなくなったため、購入するにはかなりの費用がかかる。しかも、Xネイティブのソフトウェアを作るのであれば、Appleから無料で提供されているツールが使えるのだから、旧環境のためのソフトを作るために(いや、もちろん、他にもメリットはあるのだが)それだけの費用をかけるのはどうかという気もする。結局、ここは、いつか線を引いて引退させるしかなさそうだ。Xがメインの環境となる→旧環境のソフトは必要なくなる→開発の必要がなくなり、引退という流れなのかな。
 結局、まだ「OS」という環境がある程度整っただけの状態で、本格的な移行にはしばらく時間がかかりそうだ。雑誌などでは、「もう移行できる」というような論調だが、それはすぐにソフトウェアを購入できたり、移行できたりする一部の人だけで、ほとんどの人はまだまだ「お試し」の段階なんじゃないだろうか。私などは、自作ソフトの動作テストの環境という感じだし。
 しかし、Xでのメリットというのも少しずつ出てきているようでもあり(DVDの再生などは9.xよりもスムーズらしい)、 そういう先の使い方があらわれてくると、状況もだんだん変わってくるのだろうなと思う。

 うちのソフトの10.1対応状況。IconParty、Phut、QT-Qはどれも問題なく動作する。WebColorXは、ログイン時に起動するオプションがうまく働かないようだ。設定が保存されているファイル自体は変わっていないようだが、アプリケーションからの書き込みが禁止されたのだろうか?

 こちらも今さらだが、常時接続環境になった。なんて書くと、今はやり(?)のADSLのことかと思われそうだが、なんと、フレッツ・ISDNだったりする(汗)。
 決めた理由はいくつかあるのだけど、まずは、すでにISDNを引いてあって、料金1000円(局内工事費)で移行できること。また、インターネットで申し込んで約1週間くらいで利用可能になること。今ある機器で対応可能なこと。また、ADSLはなんとなく「つなぎ」の技術なような気がしてきらったというのもある。地域的にはCATVという選択肢もあるが、アパートではなかなか難しい。
  月5000円弱という金額は、今の時代ではかなり高くも感じるが、今まで定額料金+従量制で使っていた時にもそのくらいは使っていたのでさして気にはならない。ADSLなら、同一価格帯やもっとやすい価格でもスピードのはやいサービスがあるが、今の使い方には必要ないんじゃないかなと。雑誌なんかでは、どこもADSL特集のようなものが組まれていて、最大8Mだとかどうだとか書いてあるけど、結局、それってOS X 10.1のスピードがはやくなったってのと同じで、そこに流れるものがなかったら意味がないわけだし。動画コンテンツなども増えてきているらしいけど、今のところそれほど魅力には感じない。強いて言えばファイルのダウンロードにかかる時間が節約できるのがメリットになるかも知れないけど、それくらいならちょっと我慢すればすむ話かなと。大きなファイルだって、放っておけばいいだけだからたいして気にはならない。
 だんだんなにが言いたいのかわからなくなってきたけど、とにかく、「つながっている」ことに意義があるのではないかと思ったわけ。今の使い方なら、例えば知りたいときにすぐに情報を手に入れることができることとか(Appleのデベロッパサイトとか)、メールがいつでも確認できるとかそういうことの方が重要なんじゃないかっていうこと。そういう使い方なら、64kでも実は十分。そりゃあ欲を言えばきりがないけど、今はこんなものかなと。いつか、ほんとうに速度のいる魅力的なサービスが始まったら、光ファイバーなりなんなり考えたらいいかなと。ま、そんな感じ。


October 5, 2001 ↑ November index → November 11, 2001