あまつぶ

7.6 【ポップアップフォルダの謎】

 先日リリースしたPhutだけど、いろいろとバグが見つかったので修正して1.00b2に。これでバグがなくなって次に1.00にできればいいが、果たして……。

 なぜかポップアップフォルダが無効になってしまう件についての続き。「OpenFolderListDF」とかいうファイルを消して再起動すると復帰してくれるというのはわかったのだけど、2回再起動すると元に戻ってしまうようだ。ひょっとしてPhutが原因かと思い起動項目から外して何度か起動してみると、何度再起動してもポップアップフォルダはそのままだった。
 まだPhutにバグがあるという可能性もあるが、起動項目に入れずに普通に起動、終了した場合にはまったく問題ないため、Phutが原因というわけでもないような気がする。今度は試しにPhutを別のボリュームに移してそのエイリアスを起動項目に入れてみると……これは問題なし。起動項目に入っているファイル(アプリケーション)と同じボリュームのポップアップフォルダが再現されない、、ということだろうか。
 起動したときにボリュームがあらわれる順番を見てみると、まず起動ボリュームである「Macintosh HD」があらわれ、それから内蔵ハードディスクの残りのパーティションが続き、CD-ROMの後に外付のハードディスクが順にマウントされていく。この順番に規則性があるのかどうかわからないが、パーティションの順でいくと、3、2、4、1の順番だ。また、起動項目のアプリケーションが実行されるのは、外付ハードディスクのボリュームがマウントされるより前になっている。ボリュームがマウントされる際には、ポップアップフォルダが表示される。
 外付ハードディスクにあるPhutのエイリアスが起動項目にある場合には、起動項目のアプリケーションが実行されるときにPhutの入ったボリュームがマウントされる。このときポップアップフォルダが出てくるはずだが、なぜかこの場合には出てこない。起動項目にファイルが入っていることによってマウントされるときにはポップアップフォルダが開かないということなのだろうか。
 試しに、Phutを移した別のボリュームにあるフォルダをポップアップフォルダにして再起動してみると、これは問題なし。内蔵だから起動したときにすぐにマウントされているということかも知れないが、起動項目のPhutが起動されたのはボリュームがマウントされてポップアップフォルダがあらわれてからだったような気がする。とすると、あとは外付ハードディスクの問題か?
 外付ハードディスクはB's Crew 2.1でフォーマットされていた。現行バージョンは3.11らしいからこれがまずいのかもしれない。これをDrive7 3.61(これも古いが)でアップデートしてみる。再起動すると、ボリュームのマウントされるタイミングが明らかに変わった。ボリュームがすべてマウントされた後で起動項目に入っているアプリケーションが立ち上がるようになったのだ。
 ということは、外付のPhutのエイリアスを起動項目に入れても大丈夫だろう。入れて2回再起動……、やはり問題ない。ハードディスクのドライバの問題だったというわけか……。

 雑誌のCD-ROMをあたると、B's Crew 3.xxから3.11へのアップデータは見つかったが、2.1からのものは見つからなかった。無償でバージョンアップできるのかどうかはわからないが、そのうち調べてみることにしよう。

 QT-Qのバグの件。1.50b1から1.52までのバージョンにはJPEG6での圧縮ルーチンにメモリリークのバグがあった。圧縮方式をJPEG6にして圧縮率を何度も変更するとそのうちシステムエラーを起こすというかなり致命的なバグなので、使用されている方は早めに1.53にバージョンアップしてほしい。

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