あまつぶ

10.19 【描画点ツール】

 Exploring Windows(R) Newsによると、「server.exe」という名前のトロイの木馬型ウィルスを含んだメールがどこかから発信されているらしい。そのメールの発信元がマイクロソフトになっていて、添付されているファイルがなにかのワクチンだと謳っているのだとか。
 メールの中で「ウイルス」「ウィルス」の2つの表記があるのが気になるのはともかく(笑)、だいたいこんなものが送られてきてそのまま実行してしまう人なんているんだろうか(^^;; 差出人不明の実行形式の添付ファイルを実行してはいけないなんて基本だ。差出人がマイクロソフトだったら大丈夫だろうと思う人もいるかも知れないけど、いくらマイクロソフトでも添付ファイルの入ったメールをばらまいたりはしないはず。いや、ひょっとしたら「やりかねない」と思う人もいるかも知れないけど、そう思うなら逆にうさんくさくてやっぱり実行しないでしょ?(汗)
 実行してしまった時に具体的にどんな症状が起こるものなのかとかはよく知らないけど、詳しい情報はここにあるらしいので気になる方はどうぞ。

 IconPartyの描画点ツールの続き。コマンドの記録と再生、描画点ライブラリのサポートまで一通り完成したので待望の1.00b1をリリース。まだ取り消し処理などいまいちな部分が多いのでそれらはこれから徐々に修正していくつもり。
 コマンドの記録、再生はそれぞれ「0」とリターンキーで行う。再生のキーをどうするかいろいろ考えたのだけど、エンターは選択の解除に使ってしまっているからリターンがいいかなと。テンキーの中にあるキーから選んだ方ががいいかなとも思ったのだけど、再生は使う時が移動なんかとは別だろうというわけで。
 ライブラリについては、将来のバージョンで……ということにするつもりだったが、パレットにライブラリ名表示部分を作ってしまったので最初から対応させてみた。IconPartyと同じフォルダにある「描画点ライブラリ」フォルダの中にあるファイルが自動的に読み込まれる仕組み。ファイルタイプが「iPat」のものがライブラリファイルとみなされれ、その中の'STR#'リソースのID=128が使われる。別のカスタムリソースを使ってもよかったのだけど、記録するものは文字列だけだから'STR#'を使うことにした。データの取り出しにGetIndStringが使えるからプログラムも楽にできるし。
 サンプルとして単純なものをいくつかつけておいた。直線関係のものばかりだけどそこそこ使えるんじゃないかと思う(マウスでメニューを選ぶよりその都度記録して使った方が簡単かも知れないが)。複雑な形を登録しておいて再生させるのもおもしろい。ファイルを作るのは今のところResEditを使うしかないが、余力があればライブラリ作成プログラムなんかを作ってもいいかなと思う(あるいはIconPartyから掻き出せるようにするという手もあるかな)。
 テンキーがない環境でも使えるように、「I,JL」で上下左右に移動、「K」で描画ができるようにしてみた(斜め方向への移動がサポートされていないのでちょっと使いにくいかも知れないが)。あ、書かなくてもわかると思うけど、日本語入力モードだと動かないので注意すること。

 今後の予定は、まず取り消し処理をなんとかする(描画点モードに入る直前まで戻せるようにするのがベストかなぁ……)ことかな。最後に開いていたライブラリファイルを自動的に開いておいてくれる機能もあるといいかも(っていうか最初からつけるべきだったか)。あとは細かいところを調整しつつ、正式バージョンへ向かうことにしよう。
 というわけなんで要望やバグ情報などあればお早めにどうぞ。実現が難しいものについては1.0以降になると思うけど、それほど難しいものでなければ1.0までに搭載される可能性があるというわけ。

 QuickTime 4.0環境でしか確認していないが、「QuickTime PowerPlug」などを機能拡張フォルダから外に出した状態でQT-Qを実行するとタイプ11のエラーなどが発生してしまうという症状が見つかった。FindCodecで引っ掛かっていることはわかったが、そこを修正しても他のところでエラーが起こってしまう。ちょっと時間がかかりそうだが、そのうちなんとかするつもり。


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