はいぱあ べーすぼーる すとおりい

白 球 の 戦 士 た ち 大百科

 序章 日米決戦編 解説

西暦 2,000年12月31日、アメリカの魔手から祖国日本を守るため、全国各地から集った野球戦士たちが太平洋特設スタジアムにて、アメリカ軍と戦うというお話。ただそれだけ。

カンヌやゴールドディスク、ノーベル文学賞にピュリッツァー賞など、様々な賞を受賞し、あらゆる意味で野球マンガの常識を破ってゆく本作ではあるが、しかし96年初頭に週刊連載をスタート、第一話一ページ目にプレイボールしたこの試合のゲームセットが、2,000年の最終号になるとは、誰も予想できなかったに違いない。

 

・・・いきなり引いてしまいましたでしょうが、すいません。これは野球マンガの設定資料です。男塾とキン肉マンとアストロ球団、リングにかけろ、バカドリル等を足して1で割って、トンデモのエッセンスを加えたようなマンガです。少し具体例をだすのなら、忍者や侍、ランボーやらが登場する野球マンガです(もちろん、ユ◯ヤの陰謀、宇宙人もます)。 んでもって上記の通り、ピュリッツァー賞にノーベルマンガ賞など、様々な賞を受賞する予定です。ますますわからないでしょう?

もともとは卒論として作成したので、作ったのは2年近く前です。(※多分、1996年。ですから連載開始が96年なんです。)当時としては、とばしすぎたきらいもありましたが、すっかり「トンデモ」が市民権を得た現在なら、それなりの評価を得られるのではないでしょうか。

(99年6月補足)・・・やっぱり引きまくりですよね。すいません。これは1年半前にアップロードものです。ですから作成は3-4年くらい前です。今回、再掲載にあたって久しぶりに読んでみたのですが、いや〜本当に読みづらい (T_T)。

 

アメリカの魔手から日本を護る、全日本のメンバーはこれだぁ!!!

一番 センター 時乃 ミノル
左足を痛めてはいるが、とにかく足が速い。顔はかなり馬ヅラ。

二番 セカンド 服部 サスケ
服部家を父方に、猿飛家を母方に持つ忍者の末裔。軽い身のこなしの守備は超一流。カエルが大嫌い。

三番 ファースト 山崎 丈
チームのサブリーダー的存在でアメリカ大統領オブライエン=フランクリンの息子。ジョンの双子の弟。政略結婚のために母を捨てて再婚した父を憎んでいる。
試合後、両親の離婚の本当の理由は、父の夢のために母が自ら身を引いたということを知り、父と和解する。

四番 ピッチャー 大和 愛国
このマンガの主人公。ただそれだけ。白球に命をかける熱血野球バカ。
高校一年時に9イニング連続二桁奪三振の高校新記録をマークするなど、その球威はバツグン。キャッチャーも取れない豪速球だから、バンバン振り逃げされてしまうのだ。

五番 サード 浪速 虎キチ
コテコテの関西人でムードメーカー。性格、嗜好等は全て大阪人そのもの。タイガースファン。

六番 レフト 山田 Q太郎
高校三年の夏、主将でエースで4番の彼は青春のまっただ中にいた。初めて進んだ県大会決勝。自らのホームランで1対0とした9回裏、悲劇は起こった。
同点のランナーを1塁に置くも、なんとか二死までこぎ着ける。そして最後のバッターの打球はふらふらとレフトにあがる。彼は勝利を確信するがなんとレフトが落球。バッターランナーまで生還し、まさかのサヨナラ負け。彼の夏は終わった。
その後、転がるようにぐれ始める彼。ついにはサヨナラエラーを演じたかつての親友を、自殺に追い込んでしまうのだった。

七番  キャッチャー 伴 長太
柔道五段ケンカ百段。家は五反田or百反坂。
「借りを返せ」とわめきながら、殴りかかってくることがある。

八番 ライト (2010年更新時に自主規制)

九番 ショート 与古 跳夫
反復横跳びのゴールドメダリスト。ダイビングキャッチは超一流、ショート真っ正面の当たりでも一度横に跳んでからダイビングキャッチだ。
彼には暗い過去があり、まだ彼が幼い頃に起きた円高不況の影響で父の経営していた町工場は倒産、無理心中の中で彼一人生き残ってしまう。

赤尾 敏国
アジア陸上防衛軍(旧陸上自衛隊)野球部隊長。全日本の監督。実は愛国の父である。
アームストロングのロケット打球を追い、夜空に消える。(その後、スペースシャトルに救出される 。)

一 一(いち  はじめ)
算盤(そろばん)の天才でチームのマネージャー。指数関数も微分積分もすべて算盤で計算してしまう。
しかし、確率的にはまず無理なことを根性の一言で可能にしてしまうのはこのテのマンガでは常識。従って彼が計算ではじき出す数値は危機感をあおって話を盛り上げる以外、全く役には立たない。

月光 瞳
長髪の美形キャラ。目が見えないので 消える魔球などの幻覚系の技にはめっぽう強い。
ちなみに彼の名前はキャラ名鑑で一度ルビを引いただけなので、マニア以外は見過ごしているであろうが、「ひとみ」ではなく、「おめめ」と読む。第一、男のくせに「ひとみちゃん」では変だ。

沢木 凌
大リーグをめざし、五年前に単身渡米。一年目に四割100ホーマーの大活躍をし、一躍ヒーローになる。
大統領のパーティに招かれるが、そこで日本人の活躍をよく思わない白人に撃たれ、植物人間に。以来、彼は眠り続ける。

亜比留 光
広島出身。被爆二世で極悪性白血病。愛称J.BOY.

江戸前 梅三郎
寿司職人でチームのムードメーカー的存在。顎がやたらでかく、その対顔面体積比は44パーセント。
独特のにぎりで投げる球のうまさはまさに職人技。しかし今回の試合では登板せず。

ちょんまげデブ
デブのプロフェッショナル。すなわち相撲取り、ふんどしファイター。

納豆 だっ平
茨城のスーパースター。水戸の出身なので、当然、バットもグラブもユニフォームも、身につけているのはすべて納豆製である。
口から3万ネバネバの納豆を吐き、必殺技は納豆パンチ、納豆キック、納豆固め、納豆ボンバー、納豆スープレックス、納豆二段下痢、納豆破壊光線ets…

来国俊 武蔵
一子相伝の殺人剣の伝承者。平和な時代においての殺人剣の存在理由について悩み、また、その定めのために実の父と兄をあやめたトラウマを引きずり、自分の生きる理由を見失っている。
はじめは球技など、平和に生きているガキの遊びと思っていたが、野球戦士たちの情熱に感動、己の生きる場所をグラウンド上に見つける。

三戸 敬三
東北ササニシキ連合会長。彼らの通った後は、アスファルトでさえも耕されてしまうという。一応、高校生のはずだけど……。

我流 正義
アメリカ留学の経験があり、アメリカに好意的。平和主義者でスポーツマンシップに基づいた試合を望んでいるが…。
非常に狭い心の持ち主で、自分と異なる価値観を認めない。サンダースに対し、「あなたはかわいそうな人だ。暴力でしか自分を表現できないなんて。そんな生き方で、あなたは本当に幸せなのですか?」と、まぬけな発言をしたりする。ブラッディ・マグナムの直撃を受け、死亡。サンダース曰く、「これが俺の答えだ」

 

日本侵略の先兵、アメリカ軍のメンバー紹介

一番 センター ガール=ルイス
黒人スプリンター。シドニーオリンピックの短距離四冠王。

二番 セカンド アラン
マジシャン。消える魔球インジブルストライカーを使う。内野手としても、隠し球のテクは一級品。

三番 ライト ジェロニもん
アメリカインディアン一の猛者。一族を人質に取られ、しかたなくチームに加入。秘打はトマホーク・トマホーク。
試合後、日本に帰化。日本名は大山のぶたろう。

四番 ファースト ジョン=フランクリン
大統領の息子で監督兼任。大リーグのMVP、物理・文学・経済学のノーベル賞三冠王と、文武両道のアメリカンドリームの実現者。ギャラクティカイーグルは150k/mの豪速球。

五番 サード サンダース
薬物投与によってつくられた強化黒人。豪打ブラッディ・マグナムの打球は30cmの鉄板に穴をあけるほどの破壊力。しかし体が薬についていけず、廃人に。

六番 ショート カシアス=グレイ
黒人ボクサー。ヘビー級の体格ながら、その華麗なフィールディングは蝶のように舞い、蜂のように刺す。もちろん打つ方も一流である。

七番 キッチャー ジョー=サンタナ
元アメフト選手。小児麻痺の弟、ジョーイを励ますためにがんばってまーす。

八番 レフト マークス=リディット
(2010年更新時に自主規制)

九番 ピッチャー ノーマル=ライアン
ルーキーながら昨年メジャーで25勝し、セイ=ヤング賞を受賞。ほとんどノーマルな野球選手で、このマンガのキャラクターのうち、他の野球マンガに登場しても違和感がないのは、おそらく彼だけであろう。

ウィリアム=ジョセフ=デモンズ
アトランタ出身。白人至上主義を唱える秘密結社の最高幹部。白人以外はヒトだと思っていない。魔球ファイヤークロスを使う。

キース=ワーバートン
幼い頃、欠陥日本車に撥ねられ、右腕を失う。義手の肘と手首を高速回転させて放つ魔球、スパイラルエクスプレスの威力は絶大。

アームストロング
ハイスクール時代は本格派のサウスポーとしてスカウトの注目を集めていたが、野球賭博への協力を拒んだ為、ジャパニーズヤクザに左腕を切断されてしまう。しかし、本来の彼は右利き。カレッジ時代では右投げの変化球投手として見事に復活を遂げる。が、再び八百長試合への協力を拒否したため、今度は右腕を切断されてしまうのであった。
しかし、その後彼は、スポーツ物理学者として高性能義手の開発に成功。両腕を取り戻した彼は三度グラウンドを目指す。

ハイタワー
遺伝子操作によって創られた異常体格の持ち主で、身長10メートル。しかし知能は赤ん坊並み。

マイケル=ジョーク
バスケットボールの名プレイヤー。長身と優れたジャンプ力を生かしたリバウンドキャッチは、ホームランボールさえもぎ取る。黒人。

スーパーマン
自称スーパーマン。その名のとおりスーパーマーケットの店員。アメコミを読んでいるとき、惑星プランクトンからの電波を受信し、自分がスーパーマンであることに気が付く。ビルから飛び降り、しょっちゅう足を骨折するのだが未だに懲りない。

ランボー
アーミーマニアで怪力の持ち主。食べ物の恨みは恐ろしいので、もし、彼に食堂の位置を訊かれたのなら、ちゃんと案内してあげることが大切である。

クワイエット=アープ
西部一の早撃ちガンマン。ドク=ホリディは彼の好敵手。クレメンタインという女性に淡い恋心を抱いている。

カラ
9回、代走で登場。かつては力が正義と信じていたが、今では別の正義もあるのではないかと感じている。生き方を変えられるかもしれないと思い、試合に参加。はたして彼はその答えを見つけられるのだろうか。

 

その他のキャラクター紹介

オブライエン=フランクリン
アメリカ大統領。地球の野球レベル向上のため、あえて悪役に徹し、日米対決を演出する。悪性腫瘍のため、宇宙に旅立つ野球戦士を見送ったのち、その生涯を終える。

山崎 利紗
オブライエンの前妻でジョンと丈の実母。オブライエンと離婚した後は丈をつれ、日本に戻る。実はムー大陸の生き残り。
交通事故で亡くなる直前、父を憎んでいる丈に、「本当の敵を知れ」と言い残す。

マドンナ(MAD-ONNA)
現ファーストレディで大富豪、ロックチャイルド家の令嬢。ユ○ヤによる世界統一政府を築く第一歩としてホワイトハウスを手中に収め、ただいま日本征服計画を進行中。しかし、夫オブライエン大統領の本意は世界征服ではなかったようである。

ももたろう
桃から生まれたにくいあんちくしょう。つまりは son of a peach.
数百年前に毛唐どもを野球で負かしたことがある。しかし、人間の仲間は一人もいなかったらしい。

ジャスティス
球審を務める。実はベース星人。必殺技はエレクトリックファール、ムーンサルトストライクバッターアウッ、グレートタイフーンホームインなど多数。

彩の戦士 サイタマン
本名所宮浦サダ夫。tokyoの植民地と化した故郷埼玉を救うため上京。武力(野球力)による埼玉独立をめざし、埼玉コッパーズを結成。現在ピッチャー以外のメンバーを募集中。しかし、全く相手にされない。

ドリャえもん
ストーリー上は全く関係ないが、隠れキャラとしてモブシーンに何度か登場する。みんなも探してみよう。

ゴメス
連載のテコ入れのために登場。
世界一のヒットマン。試合中にオブライエンを狙撃するが、丈の投げた球に弾をはじかれる。

 

付録 アメリカ大統領とその家族について

 オブライエンと利紗、ジョン、丈の四人は、さほど裕福ではないが、幸せに暮らす、平凡な家族であった。父、オブライエンは多くの人々に愛される弁護士であり、家庭では良き父、良き夫であった。「裁判は黒を白と言いくるめ、利益をあげるためのゲーム」というのがアメリカの思想であるが、彼はこれに真っ向から対立する、まさに正義のための弁護士そのものであった。

 しかし、オブライエンの類いまれなるカリスマ性、リーダーシップに目を付けたメジャー資本の令嬢マドンナは彼にぞっこんとなる。欲しい物は何で持てに入れるのが彼女の流儀。強引に利紗とオブライエンを別れさせ、二人は結婚、財力をバックにオブライエンは一気に大統領にまで上り詰める。

 一方、オブライエンと別れた利紗は丈をつれ、日本に戻る。母子二人の苦しい生活が始まるが、それもつかの間、利紗は交通事故で他界、一人残された丈はあちこちの孤児院をたらい回しにされることとなる。家なきことして辛い生活を送る少年丈。悲しみと怒りを秘めたその瞳の奥の青白い炎は、決して消えることがなかった。

 

ストーリーダイジェストに続く

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