読者が選ぶ!日米決戦名シーン
キャラクターの人気投票、君の考えた野球戦士大募集など、インタラクティブな企画が大好きなこのマンガ、プロローグ終了記念として行われた企画が、このエピソードの人気投票。では、そのベストテンを見てみよう。
第10位 8,063票
最後の対決の前の回想シーン(236話「戦いの軌道」)
一話まるまる回想シーンで、全て過去の原稿の切り貼り。それでも雑誌のアンケートでは全マンガ中人気ナンバーワン。
◆ここまで読者をナメたマンガ、初めて見ました。(63歳 男)◆同業者として、大変参考になりました。(22歳 男)
第9位 9,998票 サイタマン活躍せず
(136話「彩の国から来た男」他)
裏関東三羽ガラスの一人、サイタマン登場。そのあさってさ加減が読者の失笑を買った。◆やっぱ埼玉は世界一だと思いました。(17歳 男)◆昔のカレそっくりで、つい笑っちゃいました。あ、カレも埼玉の人です。(22歳 女)
第8位 12,026票 山田、フェンスに激突
(66話「山田、スタジアムに散る!」)
古いタイガースファンからのハガキが多かった。◆あの日、私は球場に足を運んでいたので、メキッて音、確かに聴きました。あの頃はまだ、タイガースに夢や希望を持てた時代だったんですよね。(56歳 男)
第7位 19,067票 丈の幼年期
(7話「思い出はいつも闇の中」他)
父、そしてアメリカへの復讐だけを胸に生きる悲しき少年、丈。そのけなげさは多くの寂しい人々の共感を得た。◆丈は、僕のたった一人の友達です。(15歳 男)◆ぎゅっと抱きしめて、「もう、何も言わなくていいのよ」って言ってあげたくなりました。(26歳 女)
第6位 23,494票 与古一家、無理心中
(29話「さらば妻よ、さらば息子よ!俺と一緒に死んでくれ!」他)
高い年齢層の支持が多く、実は自分も今、考えているというお手紙がたくさん来た。◆同じように首をくくった兄のことを思い出して、涙が出ました。(51歳 男)◆そうだ、これが経済大国日本の実態なんだと、思い知らされました。(12歳 男)
第5位 31,411票 武蔵、九星剣を伝承
(92話「さらば父よ、さらば兄よ!九星剣の悲しいさだめ!」)
一子相伝のさだめのために、武蔵が父と兄を斬るシーンには多くのファンが涙した。ちなみにタイトルは29話のパロディ。◆私もチャンネル争いで父と兄を殺したことがあるので、彼のつらさが痛いほど分かります。(19歳 男)◆私の義父も斬って欲しいです。けだものよ…(17歳 女)
第4位 33,945票 8回、亜比留の大活躍
(183話「アトミックボーイ、見参!」他)
広島の読者からはダントツの支持。弁慶の立ち往生には多くの読者が泣いた。◆とにかく泣きました。ピンチに現れて、かっこよく去っていく。僕の理想の生き方です。(17歳 男)◆私も原爆二世で白血病です。彼の生き方はとても励みになりました。(42歳 女)◆彼のような人がいるという事実から、私たちは目を背けてはいけないと思います。(30歳 男)
第3位 41,067票 アープとクレメンタインのダンスシーン
(218話「My Darling
Clementine」他)
これは女性にとても人気があった。同名の映画のワンシーンを模した、作者もとてもお気に入りの場面。◆すごく、幸せな気持ちになれました。(24歳 女)◆私もこんなすてきなデートがしたいです。(18歳 女)◆とてもお似合いの二人がうらやましいです。(21歳 女)◆私もああいう恋がしたいです。(6歳 女)
第2位 50,089票 サンダース、我流を倒す
(71話「バカは死ななきゃ直らない」)
作者は独りよがりの正義を振りかざす彼を殺したくて、殺したくて、仕方がなかったという。◆メチャすかっとしました。(19歳 男)◆知り合いに我流そっくりのヤな奴がいるので、とても気分良かったです。(25歳 男)◆これからもどんどん殺して下さい。(18歳 女)◆サンダースの仕事人ぶりがかっこよかったです。(19歳 女)◆景気良く、じゃんじゃんキャラを殺す。やはりこれが野球マンガの王道なんだと、しみじみ思いました。(21歳 男)◆はじめから、ああ、こいつは殺されるなと、分かっていて、全く意外性がないのに、とても気分が良かったです。(34歳 男)
人気第1位 1,000,089票 沢木、決勝ホームラン
(200話「一瞬の夏」)
代打沢木の放った打球は海を越え、NYにある自由の女神を直撃。これを粉砕した。◆一つの球場から放たれた打球が日本の国会議事堂を直撃したり、NYの自由の女神を粉砕したりする。これは太平洋上にある特設スタジアムだからこそですね。(25歳 男)◆8回の表、ジョンの打球が国会議事堂のポールをへし折り、日の丸が地面に叩きつけられたときはショックを受けました。でも今となってはあんな事---。児戯に等しい行為ですね。(17歳 男)
以上の結果となりました。(2010年、一部差し替え)
そして物語はいよいよ本編へ。。。
死者6人、廃人1人、行方不明1人と凄惨な戦いもついにゲームセット。全日本が勝利を収め、長かったプロローグも終了し、いよいよ物語はメインのギャラクシーカップ編へと突入する。ここで少し物語の基本的設定、つまりベースボールの歴史とその背景について触れることにしよう。
ベースボールの起源は一億年前、プレアデス星団在住のベース星人によってルール化された球遊びがその歴史の始まりだとされている。これが地球に伝わったのは約4万年前、ムー大陸に不時着したベース星人の少女イポリートによってである。この球技はあっと言う間に人々の心をとらえ、彼女は永世野球大臣として国に迎えられることとなる。
その100年後、地球人(ムー大陸人)はギャラクシーカップに初参加する。ギャラクシーカップとは4万年に一度開かれる、野球宇宙一を決める宇宙最大のスポーツイベントである。しかしここで地球人は謎の組織の陰謀に巻き込まれ、八百長試合の濡れ衣を着せられてしまう。そして地球人はなんと4万年の対外試合禁止を言い渡されてしまうのだ。対外試合が出来ぬならと、彼らは寝て待つ道を選んだ。宇宙要塞でもある大陸を沈め、彼らは4万年の人工冬眠に入る。しかし、その目覚めの瞬間を目前にしながら、悲劇が彼らを襲う!
太平洋洋上で行われたアメリカの水爆実験によって生命維持装置が破壊され、彼らはほぼ全滅してしまうのだ。しかし、わずかながら生き残り、地上にたどり着いた者もいる。山崎利紗がそうであるし、ベース星人のイポリートもその一人であった。彼女はとある島国にたどり着き、大和姓を名乗るようになる。そしてその国の青年と恋に落ち、やがて男児を産む。その青年の名は赤尾敏国、その子どもの名は愛国。そう、この物語の主人公である。
そして今。4万年前の汚名を晴らすため、ギャラクシーカップに参加すべく、野球戦士を乗せ、太平洋に浮上した宇宙要塞ムーは銀河をめざす!